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魔契師

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魔契師
主要能力、4=強靭、観察、精神、記憶
     3=敏捷、耐久、理論、知覚
     2=武勇、器用、加護
     1=指導
初期装備=特になし。
武器=片手を空けておく必要がある為、両手用の武器を使用しているラウンドは、呪文の
   行使ができない。
防具=制限なし。
盾=武器の制限に順ずる(つまり盾のみを持っているなら呪文は行使できる)。

魔契師の呪文。
 習得=記憶CH。 発動=観察CH。 使用回数=精神値÷必要精神値。
 「1」による自動失敗はなく、クリティカルもファンブルも起こさない。

魔契師の命中・回避判定
 基本ルールに準ずる。

 魔契師は砂漠の民、グルジリア帝国領内に存在する職業で、極めて攻撃的な魔術師と言う事ができる。
 魔神と契約を交わし、その魔神の力の一部を借りて、その力をこの世界に具現化する事によって呪文を行使するもので、契約により呪文が発動する為、呪文そのものは常に発動するが、魔神からの力の負荷に自身の精神が耐えられないと、自らにダメージが降り注ぐ事になる。
 ゲーム的には、「1」の目のルールを無視して、呪文は必ず発動するが、呪文行使のチェック(観察CHとなる)で、各呪文ごとに定められているC値以下の達成値しかでなかった場合、その足りない分だけ、自分のHPを支払わなければならない。
この時、「1」の目のルールは無視して呪文は発動するものの、「1」の目がでた場合は、同時に振ったダイスの一番大きい数字といっしょに取り除いて合計値を算出しなくてはならず、さらに、観察CHボーナスを足すことなくC値とくらべてバックファイアを自分のライフから支払わなければならない。
そして、対象となったものが呪文に抵抗する場合、その目標値は、上記の計算によって減少している値が目標値となる(ただし、あくまで「達成値」は、通常通りの計算によって算出されたものとなる)。
例えば観察値が48(つまり判定は4D+9)の者が、対象2体に対して「ボティス」を使用した時に、その振ったダイスの目が「1,2,3,6」だったとする。
「魔契師」の特殊ルールにより、「1」の目の自動失敗がないため、この呪文は発動した事になるのだが、使い手はこの呪文発動時にライフの支払いチェックをしなくてはならず、「1」がでているので、いっしょに振ったダイスの中でもっとも大きい数字である「6」が取り除かれるので、有効なダイス目は「2」と「3」だけとなり、「ボティス」のC値は「18」となっているので、バックファイアの計算は「18-(2+3)=13」となり、13点のライフを支払ってから呪文が発動する事になります。
対象となった者は呪文抵抗する時の目標値はバックファイア・チェックの数値を利用するので「5」となる。
だだし、達成値そのものは「1+2+3+6+9=21」である為、抵抗に成功すれば10点、失敗すれば21点のダメージをうける事になるわけである。
ちなみに、最初に振った4ダイスの結果が「1,1,6,6」だった場合、出目もボーナスも消滅する為、バックファイア・チェック値は「0」となり、使い手は「18-0」で18点のライフを支払い、対象となった者は「0」を目標に(つまり「1」がでなければ誰でも成功でしょう)呪文抵抗を行い、成功すれば11点、失敗すれば23点のダメーシを受ける事になる(達成値は「1+1+6+6+9=23」である為)。
なお、呪文の特性上、「魔契師」の呪文はクリティカルもファンブルも引き起こす事はない。

「魔契師」の呪文は魔神の力を借りている事もあり、非常に攻撃的なものが多く、効率もよいが、すこし上級の呪文になってくるとそのバックファイアによるライフの支払いが非常に大きく、重くのしかかってくる為、キャラクターのレベルがあがる程に使いづらいものになっていきます。
プレイヤーには、その部分を上手にバランスをとってゆく手腕が求められます。
また、所詮はもとが魔神の力なので、仲間を護る呪文に極端にとぼしく、援護する呪文にいたっては皆無と言ってもよいくらいです。
いくつかあるカウンター系の呪文については全て「触媒」が必要であり、事前にそれらを購入しておかなくてはならない(購入は「魔契師」のギルドでのみでき、値段は各呪文に表記してあります)、つまり呪文の使用にお金がかかるといった希有な存在でもあります。

攻撃力はピカイチだけど、仲間をほとんど護れず、それでいながら自分はライフを支払ってしまう為に回復系などに世話にならざるをえず、さらにはカウンター系でわずかに仲間を助ける呪文を使用するならお金が必要になって、結局パーティに世話になるといったスタイルを持っている為、プレイヤーには、パーティ内でのコミュニケーション能力が必須となってくるでしょう。
そうでなければ「魔契師」の真価は発揮できないものと思った方がよいのではないでしょうか。

また、魔神との契約により呪文を行使しているので、グルジリア帝国や、おおらかな南方諸国ではそれほど問題とはなりませんが、アルディリア帝国方面では、忌避される傾向のある職業で、可能なかぎり「魔契師」である事はふせておかないと、いらぬトラブルの種となってしまいます。


魔契師専用スペル
 M=習得目標値(使い手の記憶力チェック) A=必要精神(使い手の精神値より算出)
 C=バックファイアの目標値です。
 R=レンジ(射程) D=効果時間 E=効果範囲、または対象。

○魔神契約  R=- D=24時間 E=使い手のみ M=5 A=5 C=13
 『太古よりの血の盟約によってなさん、我が願いは汝が望み、汝が力よ、我が両腕にやどれ』
使い手は、この契約により、以後24時間の間、魔契師の呪文を使用できるようになる。
 なお、この「魔神契約」の呪文は「0」個ふりする事ができない。

○Aim(アイム) R=20m D=達成値時間 E=対象1つ M=10
          A=7 C=10
『我が左手より、1ついてで照らせAim』
 使い手が接触したものを光源として、20mの距離を達成値時間照らすようにでき、この効果は達成値時間継続する。
 また、「R=6m D=瞬間 E=味方1体 C=26」とし、回避判定後にカウンターで宣言する事ができ、この場合達成値÷6だけ、対象の回避達成値を引き上げる事ができる。
 これにより、命中判定値を上回ったのなら、回避は成功したものとして扱う。

○Agares(アガレス) R=100m D=瞬間 E=対象1体 M=15
              A=13 C=12
『我が右手より、1ついでて切り裂けAgares』
 使い手の突き出した右手より、赤い霧のようなものが対象に飛び、対象の直前でそれが鰐に乗った完全武装の兵士となり、対象を切り捨てる。
 呪文の効果的には、達成値ポイントのダメージを与え、精神抵抗に成功する事で半分にできる。
 また、「R=- C=28」とする事で、自身に対しての物理、呪文攻撃に対して、ダメージ確定前にカウンター・タイミングで宣言でき、達成値ポイント、そのダメージを軽減する事ができる。

○Drowsy(ドラウジィ) R=4m D=- E=対象1体 M=16
               A=10 C=12
『我が左手より、1ついでて歌えDrowsy』
 対象となった者は抵抗に失敗すると眠りこんでしまう。
 これは自然の眠りにほぼ近いものなので、簡単な衝撃で対象は目を覚ましてしまう(立っている者にこの呪文を使用して成功しても、その者は倒れた衝撃で目を覚ましてしまうでしょう)。
 また、この呪文は対象となった者が呪文の対象になった事実に気づく為には、観察CHを行い、この呪文の達成値以上をださなければならない(この判定に失敗した場合で、呪文の抵抗に成功した者は、呪文の対象になった事に気づく事なく、起きている)。
 また、「R=- D=瞬間 E=使い手のみ C=25」とする事で、ダメージ確定前にカウンター・タイミングで宣言でき、達成値÷2ポイントの装甲を得る事ができる。

○Stras(ストラス) R=- D=達成値ラウンド E=使い手のみ
             M=19 A=7 C=15
『我が左手より、4ついでて包めStoras』
 使い手の背より4枚の翼の梟が現れ、使い手をその翼で包むようにして消える。
 使い手は達成値ラウンドの間、達成値×1.2の疑似HPをえる。
 これは通常のHPとして扱われ、ダメージを受けた場合は、まず、この疑似HPの方から失われてゆく事になるが、ライフロスや、ライフの支払いに、この疑似HPを使用する事はできない。

○Dantalian(ダンタニアン) R=10m D=達成値÷8r E=対象1体
                   M=23 A=10 C=24
『我が左手より、2ついでてつげよ、Dantalian』
 老若男女、様々に変化する二人の魔の者が対象の両脇に立っている幻が出現し、未来を狂った形で耳元で囁き続ける。
 抵抗に失敗した者は、あらゆる能動的な行動(攻撃、回避などの事で、抵抗などの判定は含まれない)の自動的失敗の目が「1」と「2」になってしまう。
 これは、本来「1」の目の失敗がない職業や技をもっている者にとっては致命的で、「1」では自動的失敗しないものの、この呪文の効果によって「2」による自動的失敗は成立してしまうことになる(あくまで「1」による自動的失敗では失敗しない、という表記になっているはずなので)。
 同様に「職業数による出目1効果無効」によるルールにおいても、「2」の出目は無効に出来ない為、自動失敗の確率が飛躍的に上昇してしまう。
○Botis(ボティス) R=15m D=瞬間 E=対象2体 M=26 A=9
             C=24
『我が右手より、2ついでて突き刺せ、Botis』
 大きな鋭い角が生えた大蛇が2体、津家庭の突き出した右手より飛び出し、対象を貫いてゆく。
 対象2体に対して、達成値ポイントのダメージを与え、抵抗に成功されると半分となる。
 この呪文を使用する時には、対象を必ず別々に2体とらなければならない。
 また、この呪文は、「R=6m C=30」とする事で範囲内の味方1人に対し、物理攻撃のダメージ確定前にカウンターで宣言し、達成値ポイントだけ、そのダメージを軽減する効果として使用する事もできる。

○Morax(モラクス) R=- D=達成値r E=使い手のみ
             M=27 A=10 C=17
『我が左手より、うまれいでて知覚せよ、Morax』
 使い手中心の半径10mの空間の石や木や葉などのすべてを自分の視点にする事ができ、それらに約1万個あまりの目が生まれる(ビジュアル的にはかなり気持ち悪いものになるでしょう)。
 これらの多角的な視覚を同時に処理する能力も使い手は一時的に得る為、効果時間の間、達成値÷3の値を、自身の敏捷値と、観察値に加えてよい。
 これによって能力値は変化するわけだが、この変化は、呪文、技等の達成値を出す時やその回数計算には影響を与えず、使い手の行動判定チェックにしか利用できない(つまりガーディナルなどの能力値などにも変化は与えない)。
 不気味なビジュアルの関係上、偵察等にはまったく向かず、また、ダンジョンなどではあくまで使い手がいる空間にしか出現しないため、壁の向こうを「見る」為に使用する事はできない(通常は戦闘補助となるでしょう)。

○Abaddon(アバドン) R=15m D=瞬間 E=対象3体
              M=28 A=12 C=25
『我が右手より、三ついでてくらいつけAbaddon』
 使い手の右手より、巨大な獣の口のみが三つ飛び出て対象に喰らいつき、達成値ポイントのダメージを与える。
 このダメージは抵抗により半分にできる。
 この呪文を使用する時には、対象を必ず別々に3体とらなくてはならない。

○Belphegol(ベルフェゴール) R=接触 D=- E=対象1体
                    M=29 A=10 C=25
『我が左手より、2ついでて移し換えよBelphegol』
 使い手が接触した対象のダメージを達成値ポイント分、使い手自身に移し換える事ができる。
 この移し換えられたダメージは、例外的に、「ストラス」の疑似HPから減らしていってよい。
 なお、使い手の意志にかかわりなく、達成値ポイントまでのダメージはかならず移し換えられてしまう点に注意する。

○Beleth(ベレス) R=- D=達成値r E=使い手のみ
             M=30 A=10 C=24
『我が左手より、4ついでて腐らせよBeleth』
 魔の皮膜により、達成値÷3ポイントの装甲値を自身が得る事ができる。
 また、「R=10m D=達成値÷8ラウンド E=対象1体 C=13」とする事で、対象1体は、抵抗に失敗したなら、達成値÷2だけ装甲が減少してしまう(この時は魔法強度を+15持っている)。
 抵抗に成功したなら、なんの効果もうけない。
 この対象を指定するモードはさらに、「R=2m C=30」とする事で、味方が物理的接近戦攻撃を行った時に、その命中判定後、ダメージ確定前にカウンターで宣言する事ができるようになるこの場合は魔法強度の+15のボーナスは失ってしまうが、装甲値の減少は達成値ポイントとなる。

○Baphomet(バフォメット) R=- D=達成値÷6r E=使い手のみ
                  M=31 A=13 C=28
『我が左手より、1ついでて打ち砕けBaphomet』
 この呪文は使い手にしかエンチャントできないが、これがエンチャントされている状態で使い手が唱える呪文のすべてには、対魔法抵抗力削減力を達成値÷3だけ加える事ができるようになる。
 また、「D=瞬間 C=39」とする事で、魔契師呪文のみに対してしか使用できなくなるが、呪文使用前の前提呪文として、使用する事ができる。
さらにこの呪文は「R=2m D=- E=対象一体 C=29」とすることで、対象にかかっている全ての効果時間を持つ呪文で、達成値がこの呪文の達成値より低いもの全てを破壊する。

○Forneus(フォルネウス) R=20m D=瞬間 E=対象4体
                 M=34 A=17 C=38
『我が右手より、4ついでて貫けForneusu』
 使い手の右手より、巨大なぎんざめが対象に喰らいつき、達成値ポイントのダメージを与える。
 このダメージは抵抗の成功により、半分にできる。
 この呪文を使用する時には、対象を必ず別々に4体とらなくてはならない。

○Furfur(フールフール) R=- D=達成値r E=使い手のみ
                M=36 A=18 C=33
『我が左手より、2ついでて仕えよFurfur』
 使い手の武勇と敏捷の値を、合計で、達成値ポイント分だけ自由にふりわけて足すことができる。
 これによって能力値は変化するわけだが、この変化は、呪文、技等の達成値を出す時やその回数計算には影響を与えず、使い手の行動判定チェックにしか利用できない(つまりガーディナルなどの能力値などにも変化は与えない)。
 またこの呪文は「R=2m D=達成値÷8ラウンド E=使い手以外の対象の味方一体 C=39」とし、呪文の使用時に武勇値か敏捷値を指定して呪文を使用し、選んだ能力を達成値÷2だけ上昇させる。
 ただし、これによって上昇した能力値は呪文や技の達成値として使用する事は出来ない。

○Gamygym(ガミジン) R=- D=瞬間 E=使い手のみ M=36
               A=12 C=28
『我が左手より、5ついでて弾けいGamygym』
 使い手がダメージ呪文の対象になったか、その影響をうける時に、抵抗判定前にカウンターで宣言するもので、5つの毛むくじゃらの手が使い手の前に放射線状に指先を合わせる形で出現し、達成値ポイント分だけ、その呪文に対する対魔法装甲を得る事ができる。



○Sargatanas(サルガタナス) R=- D=達成値÷5r E=使い手のみ
                    M=39 A=21 C=32
『我が右手より、2ついでて吸い尽くせSargatanas』
 使い手の肉体による攻撃について、その全てに対して有効で、攻撃命中で、その本来のダメージが与える事ができなくなるかわりに、達成値÷7d6のチルタッチ攻撃となる。
 また、「D=1r C=38」とする事で、命中判定後、ダメージ確定前にカウンタータイミングで宣言する事ができる。


○Agaliarept(アガリアレプトー) R=- D=達成値÷2分 
                      E=使い手のみ M=42 A=22
                      C=27
『我が左手より、1ついでて移ろえAgaliarept』
 地中を、まるで地面をあるくかのように通常移動する事ができるようになる。
 イメージとしては、水中にいるかのように、地上の風景は、地中にいる時はやや歪んで見えるものの、普通に見る事ができ、そのまま浮上して、地面に立って歩く事もできる。
 戦闘中においては、空中を飛ぶ者が上空へと立体的に動くかのように、地中に潜る事で、立体的に位置関係を捉える事ができる。
 しかしながら、地中にいる間は地上に向かってなんらかの干渉をする事ができず、「ムーブアース」などの一部の呪文を除いては干渉される事はない。
 しかしながら、「メテオスォーム」など、地面に対して半円形に効果を及ぼすものや、「崩影(クエイク)」など、地面そのものに干渉しているものが使用され、自分がその範囲内にいる場合には、地上と共に影響を受ける事になる。
 また、この呪文は「R=6m D=1r E=対象1体 C=38」とする事で、ラウンドの開始時に呪文を行使でき、対象となったものは抵抗に失敗した場合、そのラウンドの間、回避判定の達成値に対して、達成値÷5のペナルティをおう事になる。
 抵抗に成功した場合、なんの効果も発揮しない。

○Mephistpheles(メフィストフェレス) R=1km D=達成値×3分
                          E=- M=44 A=22
                          C=28
『我が左手より、1ついでて映し出せMephistpheles』
 1mほどの大きさの、ぼんやりとしたフォログラフィのような使い手の顔の幻影を空間に投影することができる。
 このビジョンは小走り程度の速度で移動でき、使い手はこのビジョンを通して、見たり聞いたり、さらには話したりする事すらでき、このビジョンを起点として「魔契師」用呪文も使用できる。 
 しかしながら、嗅いだり、(温度などを)感じたりすることはできない。
 このビジョンは「召喚された」わけではないものの、使い手と意志がつながっている為、「召喚された」ものに対して有効な呪文の対象となってしまう。
 ただ、達成値がその呪文に対して上回っていれば、自動的にその呪文の効果を無効化でき、使い手はいつでもこのビジョンを消滅させる事ができる。
 また、この呪文は「R=10m D=瞬間 E=対象1体 C=43」として、対象となった者のすぐ脇に黒いシルクハットに黒いマントで身をつつんだ長身の男があらわれ、もっているステッキでその対象を貫き、達成値ポイントのダメージを与える。
 これは抵抗で半分にできるが、この抵抗判定の後、その対象が付与されているエンチャント1つにつき、2D+2の追加ダメージを与える。これについては抵抗できず、処理の一環である為、あらゆるカウンターも挟めない。

――これ以降は上位呪文であり、これ以下を全て習得しなければ習得出来ない――――


○Ose(オセ) R=- D=達成値時間 E=可変 M=46 A=22 C=35
『地よりいでよ、死の門よ開け、我が左手より、4ついでて支配せよOse』
 達成値÷5対までの低級霊を使役し、それらを死体に憑依させる事で、同数のゾンビを操る事ができる。
 それらの能力は通常のゾンビの武勇と敏捷に+10、耐久に+達成値、ダメージに+1Dしたものを使用し、見た目はまったくゾンビと変わらない。
 しかしながら正確にはゾンビではない為、使い手の命令をかなり正確に理解し、実行する事ができる。
 命令は効果時間内であれば、何回おこなってもよい。
 正確にはゾンビではないとはいえ、あくまで死体を使用し、死者を冒涜している事実はなにも変わらない為、プレイヤーにとっては禁呪である。
 また、この呪文は「R=20m D=- E=自分以外の味方4人 C=44」とする事で、それらの対象のダメージを達成値ポイント吸い上げ、呼び出した低級霊に押し付ける事で回復させる事ができる。
 低級霊は苦痛にのたうちまわり、使い手に対して呪いをかける為、それぞれ(つまり4回)回復した値を目標値として使い手は精神抵抗を行い、失敗すると、その分だけライフの支払いをしなければならなくなる。
 この呪文を使用する為には、対象を必ず別々に4体とらなければならず、そのあまりに凄惨な回復方法から、僧侶系の者は対象とできない(それ以外の者でも、死霊術師以外には忌避されるでしょう)。

○Arioch(アリオッチ) R=20m D=達成値÷9r E=対象1体
               M=47 A=13 C=37
『魔力を砕きし、闇の渦よ、我が左手より、1ついでて砕けArioch』
 対象の対魔法抵抗力を達成値ポイント減少させることができる。
 抵抗により、この効果は1/4にする事ができるが、この呪文に対しては、対魔法抵抗力を発動させる事ができない。

○Beal(バール) R=40m D=瞬間 E=対象5体 M=48 A=22
           C=49
『赤き血よ流れよ、全ての供物となれ、我が右手より、5ついでて撃ちぬけBeal』
 使い手の右手より、蜘蛛の足、猫の顔、人の顔、蛙の顔、獣の爪が飛び出し、達成血ポイントのダメージを、5つの対象に与える。
 これは抵抗の成功で半分にする事ができる。
 この呪文を使用する時には、対象を必ず別々に5体とらなくてはならない。

○Astaroth(アスタロス) R=- D=瞬間 E=使い手のみ
                 M=49 A=28 C=36
『時よ止まれ、流れし力よ止まれ、我が左手より2ついでて移れいAstaroth』
 達成値×2mまでの短距離テレポートで、使い手の視界内で、すでに物体が占有していない空間に、安全にテレポートする事ができる。
 また、この呪文はカウンタータイミングで発動させる事ができ、呪文の抵抗前に、または攻撃の回避判定の代わりに宣言し、この呪文の達成値が、それらの達成値を上回っていれば、その呪文や攻撃の効果をまったく無視して、達成値×2m以内の好きな場所へとテレポートできる。
 達成値が下回っていた場合には、それらの効果やダメージを受けた上で(呪文の場合、通常の抵抗はできるが、攻撃の場合は回避判定はできない)、達成値×2m以内の好きな場所へと移動できる。

○Belial(ベリアル) R=10m D=瞬間 E=対象2体
              M=51 A=25 C=48
『怨霊でみちよ、生贄となれ、我が右手より、2ついでて奪えBelial』
 対象のダメージを達成値×1.5ポイント分、自分に移し変える事ができる(このダメージについては「ストラス」の疑似HPを例外的に利用してもよい)。
 この時、達成値の半分(切捨て)の値を目標値として精神抵抗を行い、失敗すると、呪文はそこで終了する(この精神抵抗は使い手の意志にかかわりなくしなければならず、成功してしまった場合には、自動的に下記の効果に移行してしまう)。
 成功したなら、うつしかえたダメージを、10m以内の別の対象に与える事ができる。
 その対象は、抵抗に失敗すると、そのダメージをうけ、成功したなら、そのダメージは全て、再び使い手に跳ね返る。
 ここで、達成値を目標に使い手は再び精神抵抗を行い、成功すれば呪文の効果は終了する。
 失敗したなら、そのダメージをまるまる受け(この時は「ストラス」の効果を利用する事はできない)、やはり呪文は終了する。

○Asmodeus(アスモデウス) R=50m D=瞬間 E=対象6体か3体
                  M=53 A=19 C=59
『闇きたれ、剣(つるぎ)持て。我が右手より6ついでて突き刺せAsmodeus』
 使い手の右手より、黒い竜に乗った貴公子が現れ、その者が腰の魔剣を抜いて振ると、それは6つの黒い剣として打ち出され、達成値ポイントのダメージを、6体の対象に与える。
 このダメージは抵抗により半分する事ができる。
 また、この呪文は1体に2本までの剣を突き刺す事を選ぶ事もでき、対象は6体ではなく、3体として、1体につき、2回分のダメージを与える事ができる(対象となった者は、2回抵抗判定を個別に行う)。
 この場合には、全ての対象に2本づつでなければならない為、呪文の対象は3体となる。

○Amom(アモン) R=- D=達成値分 E=使い手のみ M=60
           A=25 C=49
『影より見つめし者よ、鏡となりて写せ。我が左手より1ついでて動き出せAmon』
 自在に自分のドッペルゲンガーのこの世に出現、存在させることができる。
 この分身はきちんと存在している為、エンチャントを付与する事も、回復させてあげる事もできる。
 一度この呪文に成功したなら、達成値ポイント分の間、自由に出現させたり、消失させたりする事ができる。
 この行為は戦闘中であれば、自分の行動順にフリータイミングとして行う事ができ(出現か、消失のどちらかしかできない)、その出現場所は使い手から8m以内であればどこでもよく、さらにそこから100mまでお互いが離れる事ができる(それ以上はなれた場合、自動的に分身は消失する)。
 分身は使い手と全く同じ能力と思考を持ち、その持ち物も完全に同じものを所有しており(ただし、職業専用アイテム以外のマジックアイテムは、見た目は同じでも、魔法効果は一切ない)、使い手が付与されている、効果時間が「ラウンド」表記ではないもので、消費回数がないエンチャント(例えば精霊魔法の「ウォーター・ブレッシング」はよいが、「レーザーブレス」不可となる)であれば、それがかかった状態で出現できるが、知覚能力が共有されているわけではないので、分身が見聞きした事は、なんらかの手段により、使い手本人と意思疎通しないかぎり知る事はできない(よって、使い手の視野から分身が消えれば、NPC扱いとなる)。
 分身が受けたダメージ及び効果時間が「ラウンド」意外のバッドボーナス等は、分身が消失した瞬間に使い手に還元されてしまう為、出現・消失のタイミングは重要だし、使い手自身がダメージを受けている場合、分身が大ダメージをうけてHPが大幅にへった時などは、分身を消失させると使い手は即死してしまうケースがありえる。
 また、分身は消失させてから、再び出現させた時には、HPのみは消失時と同じである為、回復させてあげないと、分身を消失させるたびに使い手は何度もダメージをうけなければならない事になる。
つまり耐久値が30の者が呪文をとなえ、分身を出した後に分身がダメージをうけ、HPが10になった。この段階で分身を消失させたので、使い手は20点のダメージを受けて、HPは10になった。
 さらに、その後、再び分身を出現させると、分身はHPが10として出てくる事になり、そのまますぐに消失させると使い手は再び20点のダメージをうけ、HPは-10になってしまう事になるわけである。
 なお、分身は通常のキャラクターのルールに従い、HPが耐久値のマイナス値を越えた段階で「死亡」し、自動的に消失して、その分のダメージを使い手に還元して(特別な事情がなければ使い手も即死でしょう)から呪文の効果は終了する。
 即死系スペルなどで、ダメージをうけずに分身が「死亡」した場合には、使い手にはダメージはこないが、呪文の効果はやはりそこで終了する。
 なお、分身は使い手自身であり、召喚された存在ではない。

○Behemoth(ベヒーモス) R=- D=瞬間 E=呪文1つ M=67
                 A=33 C=53
『地底より目覚めよ、その身を示せ。我が右手より、4ついでて食い荒らせBehemoth』
 使い手が呪文の対象になったか、あるいは呪文の影響下にはいる場合、抵抗判定前にカウンターで使用を宣言するもので、自身の達成値ポイント分だけその呪文の達成値を引き下げる事ができ、その引き下げた分だけHPを得る事ができる(この効果の処理の後に、その呪文の達成値が「1以上」残っていたなら、その達成値で使用された呪文として、抵抗判定等を通常通り処理する)。
 この効果によってHPが一時的に上限上回ってもよい(この上回っている分は一晩で消える)。
 なお、この呪文をエリアエフェクト系スペルに対して使用した場合、この達成値減少効果のボーナスを受けるのは使い手のみで、他の者には一切影響がない。

○Leviathan(レーヴィアタン) R=50m D=瞬間 E=対象4~8体
                    M=82 A=45 C=69
『白き牙よ、波を砕け!我が右手より。8ついでて引き裂けLeviathan』
 使い手の右手より、白い牙を持った鯨のようなフォルムの巨大な蛇のような生物が8体飛び出し、8体の対象に、達成値ポイントのダメージを与える。
 抵抗の成功により、ダメージは半分にできる。
 ただし、この呪文は1体に2本まで打ち放つ事ができ、Aには1本、Bには2本と打ち分ける事ができる(このため、対象は4~8体となる)。

○Beelzebub(ベールゼブブ) R=20m D=下記参照 E=4㎥
                   M=90 A=58 C=78
『闇の底より湧き上がりし者よ、貪欲なるその爪を突き立てよ。我が右手より、無限にいでて腐れいBeelzebub』
 この呪文はまず、呪文の成功と同時に4㎥が闇の立方体で包まれ、その範囲内にするもの全ての者は抵抗を行い、失敗したなら使い手が達成値をだす時に振ったダイスの数と同じダイスの数を再びふり、その合計値分だけダメージを受ける。
 成功した場合でも、達成値の為に振ったダイスの数の半分(切り上げ)の個数のダイスを振る事にできる。
 さらに、次のラウンドの開始時から、最初に振ったダメージダイスの数-経過ラウンド(最初は当然「1」となる)分のダイスを振り、ダメージを与え続ける。
 このダメージについては抵抗できない(抵抗判定はすでに最初に終了している)。
 ただし、ラウンドの開始時の継続ダメージを受ける前に耐久チェックで最初の呪文達成値を上回る事ができれば、そのラウンド以降はダメージを受けない。
 しかしながら、範囲内にまきこまれた者全員がダメージを受けない状態にならなければこの闇の立方体は壊れる事はなく、最初の抵抗に成功して振るダイスの数が計算上「0個」になった者や、途中の耐久チェックでダメージをうけなくなった者も、1D分だけは受け続ける事になる。
 この闇の立法体は出現してしまえば物理的に存在してしまっている為、「ディスペル」系の呪文で破壊する事はできず、外にいる者は、純粋な打撃力で破壊する事で中の者を救う事ができる。
 この場合、闇の立方体のHPは達成値×10であり、達成値÷5の装甲をもっている(もちろん回避などはしない)。