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レギオンについて

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レギオンについて

 レジェンズの世界では、プレイヤー達が生きている世界以外に、様々な異世界が平行存在している多元宇宙という世界観を持っています。
 そうした中で、キャラクター達が生きている物質世界(プライムプレーン)に寄り添うように存在する集合意識の世界(デプスプレーン)を形成しているのが「レギオン」と呼ばれる「共通思念群体」です。
 これは、物質世界に存在するすべての意識体がもつ集団潜在意識のうち、特定の方向性を持った思念、概念そのものが形となり、それらがより集まり巨大な群体としての意思力をもったもので、その特定の方向性にそって行動しようとする物質世界の意識体を援助しようとします。

 例えば「ブレイブハート」という「レギオン」は、物質世界に存在する全ての生物の「他者を守りたい」「他者を守れる強さを得たい」「より強いものと競い自らを高めたい」といった思念や深層心理、本能といった部分が無数に集まり、巨大な共通思念としてデプスプレーンに普遍的に存在するもので、同じ志(こころざし)をもった無数の意識の集合体である事からレギオン(群体)と呼ばれるのです。

 「レギオン」と呼ばれるほど、明確な方向性をもった共通思念は、それぞれの方向性に基づき自らの存在意義である思念や志をもって行動する存在を支援しようとし、その無限であり巨大な意思力は物質世界にある程度の影響を与える事が出来るようになるのです。
 こうして物質世界に干渉する力が、「ウォッチャー(干渉力)」です。
 「レギオン」によって異なりますが、ほとんどのウォッチャーは人間の姿をしており、性格もその「レギオン」の方向性を色濃く反映しています。
 ウォッチャーの多くが人間の姿をしているのは、「レギオン」と呼ばれる程の明確な方向性を共通思念として持たせるのは、人間による強烈な意思力によるところが大きいからだと言われており、事実、ウォッチャーを通じて「レギオン」の恩恵を受ける事が出来る可能性は、人間が圧倒的に多いようです。

 「レギオン」は能動的に物質世界に干渉する事はなく、実質的にそれは出来ません。
 何故なら、「レギオン」は物質世界に存在するすべての生命体の思念や志であり、願いそのものである為、その願いが本体である世界に対して逆に能動的になる事はないからです(強い願いを持っている人間が、それを夢に見ても、その夢そのものには人間をどうこうする力、強制力をもつ事が出来ないのと同じです)。

 しかしながら、物質世界で強い意志力と願いが「レギオン」の方向性と一致するものであった場合、「レギオン」はその存在意義を発揮すべく、ウォッチャーを通じて支援という形で物質世界にわずかに干渉する事が出来ます。
 この干渉については、物質世界の者にとっては、幸運であったり、偶然であったりしますし、虫の知らせであったり、啓示であったりするものとなります。

 運命を変化させ、新たな可能性を生み出す事が出来る、デプスプレーンから見た時に一際強く輝いて見える冒険者(フォーチュン・メーカー)は、それらの支援をより具体的に、より強い干渉という支援として受ける事が出来、ウォッチャーに助力を請い、様々な助言(情報の収集)や戦闘などでの有利な状況(リンケージ・ディベロップ)を得る事が出来るのです。

 ゲームとしてのルール
 ゲーム的には、キャラクターはその作成時に、2つの「レギオン」を選択し、情報収集の助けと出来ます。
 「レギオン」はそのキャラクターの信条や考え方を表現するものでもあり、キャラクターの生き方そのものである為、一度決定したなら、以後変更や追加は出来ませんので、プレイヤーはどのような生き方や考え方のキャラクターにしたいのか良く考えて、慎重に選ぶ必要があるでしょう(長期キャンペーンなどで、初心者のプレイヤーがキャラクターメイクをした場合、プレイしてみた結果でプレイヤーがロールプレイが困難である事に気付いたり、非常にプレイしにくい事になったりする場合がありますので、その場合は初期であれば、マスターは選択のし直しを一度は認める方が良いでしょう)。

 ゲーム内においては、1つのシナリオにつき、選択している2つのレギオンのウォッチャーを1回づつ呼び出して助言を求める事が出来ます。
 プレイヤーはシナリオを進める上での疑問点や謎、または今後に起こりうる可能性などについてのヒントをマスターから引き出す目的で、積極的に利用すると良いでしょう。
 1回の呼び出しにつき、1つだけ、ウォッチャーは質問に答えてくれますが、各レギオンに設定されている通り、「レギオン」には様々な想いの方向性があり、ウォッチャーはそれに従う形の性格をもっています。

 キャラクターの呼びかけのよって、ウォッチャーはいかなる場所でも出現し、会話する事で(具体的な質問をする事)助言というサポートを得る事が出来ます。
 このウォッチャーへの質問は、そのキャラクターの意識の中で一瞬にして行なわれるもので、戦闘中はもとより、誰かと会話中であったりといった状況であっても、問題なく判定し、周囲の状況に影響を及ぼす事はありません。

 質問についてはウォッチャーの、そして「レギオン」の方向性にそった質問でなければ、返答は帰ってきませんし(「その質問の内容(または結果)は私の存在意義と反する」などの答えとなってしまいます)、未来の可能性について質問された場合、かならずしも正確であるとは限りません(その「レギオン」の思想的に事態が進行した場合の答えになったりします)。
 また、同じ質問であっても、「レギオン」によって答えはかわってくる事がほとんどでしょう。
 マスターはプレイヤーがシナリオを円滑に進められるように、上手にこのウォッチャーの助言をロールプレイして、役立てて下さい。

 また、この助言を求めるのではなく、助力を求める事も出来ます。
 この場合は、なんらかの判定を求められた場合(探索の判定や、記憶の判定、または戦闘中の命中判定や回避判定など)、その判定による行動が「レギオン」の方向性にそったものである事をウォッチャーに訴える事で(例えば、「ブレイブハート」であるなら、「他人を守る判定」であるなど)、それが妥当だとマスターが許可したなら、レギオン値(「(筋力 魅力 指導)÷3」の値)による達成値÷4のボーナスを得て判定をする事が出来ます。
 ただし、この方法は「レギオン」の方向性に行動が完全に一致している場合のみ有効なものであり、マスターはより慎重に許可する必要があります(ちょっと厳しいくらいの感覚で、簡単に許可しないようにして下さい)。
 「レギオン」からの支援は、基本的には「助言」であり、直接干渉するのは、リンケージ・カードを使用した場合(後述)や、リンケージ・ディベロップ(後述)によるものだからです。

 「レギオン」の支援は、あくまでプレイヤーがロールプレイというキャラクターとしての会話を表現する機会を提供するものである事を念頭に判断して下さい。

 リンケージ・カードの利用
 リンケージ・カードはキャラクター作成時に4枚与えられ、その後キャラクターレベルの10レベル毎に 1枚されて行きます。
 シナリオ開始時に、マスターはそのシナリオの方向性について簡単にガイダンスを行い(「今回のシナリオは街中であるモノを探し出す事がテーマになるよ」など)、それを聞いて各プレイヤーは自分のリンケージ・カードに「キーワード」を書き込みます。
 リンケージ・カードについては、巻末の専用シートをカラーコピーして頂き、表面と裏面をちょっと厚めの紙などに張り合わせる形で作って頂くと、より雰囲気が出て、使いやすいと思います。

 「キーワード」をリンケージ・カードに書き込む場合の条件は以下の通りです。
・キャラクターの選択してある「レギオン」の「キーワード」から選択する。
・同じ言葉を、自分の複数のリンケージ・カードに記入してはならない。
 以上の2つです。

 シナリオをプレイしてゆく上で、プレイヤーがリンケージ・カードに記入してある「キーワード」を含んだ「キャラクターとしてのセリフ」をマスターにリンケージ・カードを提示しながら、実際に喋る事で、それが無理がないとマスターが判断したなら(この判断については、完全にマスターに一任され、プレイヤーはそれに従って下さい)、マスターは「そのリンケージ・カードを覚醒して下さい」と宣言します。
 こうしてリンケージ・カードは「覚醒状態」となります。
 リンケージ・カードを裏返したり、または「キーワード」を○で囲むなど、覚醒した事がわかるようにして下さい。
 この時、プレイヤーはマスターの了承をえずに勝手に覚醒したりしないように注意して下さい。
 覚醒状態になれるかどうかは、完全にマスターに一任されているのです。

 この「覚醒状態」になれるかどうかの判断はマスターに一任されているがゆえに、マスターにとってはどこまでを基準に覚醒させて良いかが、最初の頃は難しい判断に思えるかもしれません。
 「キーワード」の「レギオン」の思想にともなう言動であるかどうかが判断基準であるとともに、以下に説明する、リンケージ・カードの意義についてを基準にしてみて下さい。

 基本的にリンケージ・カードは、参加している全てのプレイヤーに「キャラクターとして発言してもらう」事を目的の1つとしています。
 ですので、厳密な解釈というよりも、より場を盛り上げるアイテムとして、時には比較的容易に「覚醒状態」になる事を認めてもよいでしょう。
 ただ、何もかもを認めてしまうと、キーワードを声に出して話す事がおざなりになってしまう可能性が出てきたり、一人のプレイヤーが、自分のリンケージ・カードを覚醒させたいがために、だらだらと喋る可能性もあります。
 セッションの流れを維持する為に、そして参加している全プレイヤーがより良く発言出来るようにを目指すようにしてみて下さい。

 リンケージ・カードの覚醒は、「参加している全てのプレイヤーが均等でなければならない」という制約があります。
 つまり、参加している全員が1枚目のリンケージ・カードを「覚醒状態」にしてからでないと、誰も2枚目のリンケージ・カードを「覚醒状態」に出来ないというルールです。
 こうする事で、よく喋れる人は、喋れない人にわざと話をふるなどして、覚醒のチャンスを接触的に演出する必要が出てきますし、そういった形が生まれるなら、マスターは出来るだけそれに乗ってあげるようにして参加している全員の、キャラクターの会話というコラボレーションが生まれやすくなります。
 こうなってくると、マスターは「覚醒状態」にする基準を比較的に公平に与える事ができ、特定のプレイヤーがひたすら喋る事を抑制する事にもなるでしょう。

 リンケージ・カードの覚醒ルールは、セッションに参加している全てのプレイヤーが、ロールプレイに、そしてシナリオそのものに参加しやすいようにと考えたものです。
 プレイヤーもマスターも、上手にこのシステムを利用して、演出の助けとしてみて下さい。


 覚醒状態のリンケージ・カードの使用
 覚醒状態となったリンケージ・カードは、そのシナリオ中、1枚につき1回、以下の効果の中からそのプレイヤーが選んだ効果を発動させる事が出来ます。

①自分で振ったダイスの振りなおし。
 これは命中、回避、抵抗の判定時はもちろん、呪文や技の達成値やダメージ値、各種能力値判定時など、ほぼあらゆるダイスロールでも、振りなおしを宣言する事ができます。
 この時、振りなおすダイスについては、振ったダイスの中から好きなものを抜き出して振りなおす事が出来ます。
 つまり、4ダイス振った結果が「6、6、1、1」だった場合、「1」の出目のダイス2個を選択して振りなおし、その結果が「2、3」だったなら、結果は「6、6、2、3」となってクリティカル扱いとする事が出来るわけです。

しかしながら、、振りなおしたダイス目が、より悪化した場合でも、それに従わなければなりません(振りなおしリソースがいくつあっても、1回の判定で振りなおせる回数は1回のみである点に注意して下さい)。

②自分も含め、味方の誰かの受けるダメージを減少する。
 これは軽減効果ではなく、たんに受けるダメージを「レギオン達成値分(自動失敗無しとして」なかった事にする効果となります。
 これは、そのダメージを発生させたものが特殊能力をもっていた場合重要な部分で、例えば攻撃判定などで、ダメージを1点でも与えなれれば特殊効果を発揮するといった能力の場合、この効果でその特殊効果は発揮されませんが、命中する事で発生する能力の場合は、ダメージは「0」にできても、発揮される特殊能力については、通常通りに影響うける事になる場合があるという事です(処理はそこから通常通り行う)。
 この効果の宣言は、ダメージ確定後のタイミングで処理されます(ただし、カウンター・タイミングではない為、これを宣言するキャラクターは他にカウンター・タイミングで行動しても良い)。
 この効果での使用は、枚数制限がなく、タイミングさえ守れば、1人何枚でも使用できますし、複数のキャラクターが力を合わせて、大きなダメージを削減してもかまいません。

③自分が選択しているレギオンのウォッチャーを呼び出す。
 上記にある、1シナリオ中、レギオンにつき1回というウォッチャー召喚のルールとは別に、そのキャラクターが選択してある2つのレギオンのうち、いずれかのレギオンのウォッチャーを呼び出して、1つの質問をする事が出来ます。
 この行為はいつでも、いかなる場所でも行う事ができ、戦闘中であれば、自身の行動順に、行動順を消費する事で宣言して情報を得る事が出来ます。
 この情報については、通常のウォッチャーへの質問と異なり、ウォッチャーはかなり具体的な内容を答えてくれます(よりゲーム的な言い方をすれば、シナリオソースに関する内容に踏み込む形の解答を提示してくれるのです)。
 マスターは質問に対して、ウォッチャーの性格をよく加味しつつも、具体的な答えをするようにしてみて下さい(もちろん、レギオンの方向性によっては、回答が拒否される事はありますし、ぼかした返答しかしてくれない事もありえます)。

 以上3つの中から選択して発動させる事ができます。

 リンケージ・ディベロップ
 各レギオンに設定されているリンケージ・ディベロップとは、その「レギオン」からの空間干渉的援助としてプレイされるもので、戦闘中に各リンケージ・ディベロップに設定されている枚数のリンケージカードが、すでにプレイされて待機状態にある事が使用の条件となります。
 この待機状態にあるリンケージカードの枚数を「リンケージポイント」と呼びます。
 設定されている必要リンケージポイントを消費する事で、リンケージディベロップが発動出来ます。
 この時、能力値判定による達成値が求められるリンケージ・ディベロップだった場合、宣言したプレイヤーの能力値によって判定します(違う場合はディベロップ効果に明記されています)。
 求められる能力値がいくら高いキャラクターがいても、使用したいリンケージ・ディベロップの「レギオン」を所持していない、またはすでに使用する権利を行使してしまっているキャラクター(後述)は判定をする事が出来ません。
 判定は自動失敗がありえますが、「職業数による出目1効果無視」のルールが適用されます。

 複数のリンケージ・ディベロップを同時に宣言する事は出来ますが、戦闘中であった場合、1人のキャラクターは1ラウンドに1回しかリンケージ・ディベロップの使用宣言は出来ず、パーティ全体としては同一ラウンド内で同じレギオンを2回以上使用宣言出来ません(例えば「ハウル・フロム・ビヨンド」を複数のキャワクターが選択していたとしても、1ラウンドでは1回しかディベロップ効果は利用出来ません)。
 リンケージディベロップについては(リンケージポイント/使用タイミング)という表記になっており、リンケージポイントについては、セッションに参加しているプレイヤーが6人を超える1名ごとに+1の修正を与えて下さい。
 マスターはリンケージ・ディベロップの効果を劇的に演出してもよいですし、単に戦闘の数値的な効果として処理してもかまいません。
 ただ、この世界の生命達の集合意識的な存在である「レギオン」の意志力による反映なので、よりドラマチックに演出すると、戦闘も盛り上がるでしょう。

 覚醒したリンケージカードは使用されるとリンケージディベロップの為の待機状態、つまりリンケージポイントになりますが、戦闘が終了のタイミングで、プレイヤーは望む枚数の待機状態のリンケージカードを、カルマポイントへと昇華させる事ができます。
 昇華させなかった待機状態のリンケージカードはそのままリンケージポイントとして待機状態を維持し、次の戦闘終了時に、再び昇華のタイミングを得る形となります。

 レギオン一覧

『ブレイブハート』
 警護、護衛等の傭兵斡旋などから生まれたレギオン。
 レギオンの性質から、冒険者ギルドのランサーに多い。
様々な生物の他者を守りたい、護る事により自分を高めたいという、守護の念と、自らに対する求道心が集合したもので、大切なものを守る為に、誰かの為に強くなる想いのレギオン。
そこからさらに進んで、戦いたい、強い敵と手合わせしてみたいという思いもあるが、誰かを犠牲にして、というものではなく、あくまで対等な立場であったり、正式な申し込みであったりといった形で、「強い者に会いに行く」や「武者修行」的な意味合いが強い。

【ウォッチャー名:アルシャルク】
 『ブレイブハート』のウォッチャーで、明るい青を基調としたチェニック風の服をきた、少年の姿で現れ、誰かを守る為、または、強い者との出会いや手合わせの為、さらに悪を封じる為といった想いからの質問であれば、それに答えてくれるが、利己的なものや、利益を求めるものにたいしての質問はうけつけない。
 「お呼びですか?我らの代表たる方よ。私にできる事であればお答えしますよ」

○キーワード
 モンスター退治、異界の門封印、勇気、将来、好敵手、自らを高める、挑戦、強敵を倒す、守るべきもの、折れない心、まっすぐに前へ、契約を守る、約束を果たす、仲間の盾、守護する力、立ふさがる

□リンケージ・ディベロップ
 ・(2/ラウンド開始時)味方全員のHPを精神チェック分回復させる(自動失敗なし)。
 ・(1/命中前CT)対象の味方1人の白兵戦の命中判定+(パーティランク×2)として、その攻撃では自動失敗がなくなる(「1」の出目が2個以上でた場合でも、そのまま合計して達成値を求める)。

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『ボトムレスピット』
 犯罪組織(悪魔、魔物と手を組んででも系)から生まれたレギオン
 その性質から、冒険者ギルドのダークホールに多い。
 自分達だけが正しい。利益を得たい。他人を支配したい。侵略し征服し破壊し続けたいという、極めて利己的な欲求のかたまりで、その為ならはあらゆる方法が正当化されると信じている。
 目的の為なら手段を選ばない所か、率先して魔や邪悪の力をとりいれ、反社会的な活動を好んで行う歪んだ想いのレギオン。

【ウォッチャー名:カルカロン】
 赤や黄色、青など、呼び出されるたびに色が違うが、蝙蝠の翼に角がはえた獣のかお、立派な体躯は全身剛毛でおおわれている。 いつもニヤニヤと小ばかにしたような笑みを口元にうかべていながら、目だけは決して笑う事はない。
 狂気や破壊をもたらす目的や、この世界の崩壊や秩序の破壊の為の質問なら喜んで答えてくれるが、それらを阻む為の質問には答えてくれない。
 「これはこれは、今日は何を聞きたいのだ?己の欲望を満たしてゆくのは楽しいだろう?」

○キーワード
  世界の混乱、異界の力の顕著、支配欲、独裁、自分だけの利益、虐殺、欲望の開放、魔との契約、人間性の否定、生贄、邪神崇拝

□リンケージ・ディベロップ
・ (2/ラウンド開始時)自分以外のフィールド上の全ての者に、器用チェック÷2の回避ペナルティを、このラウンドと次のラウンドの終了時まで与える。

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『ノレッジ・シーカー』
 魔法の物品、古代遺跡関係から生まれたレギオン。
 その性質から、冒険者ギルドのスターライトに多い。
 魔法の物品を手に入れたい、魔法の物品の効果を知りたい、それらを複製したい。あらたな発見場所としての古代遺跡の情報。魔法の物品を独占したいといった意識から生まれたレギオンで、魔法の物品についての探求心に満ち溢れている。
 その為ならば、禁断の行為をとるものやむえずというのが基本的な考え方となる。
 止む得ずには当然自分自身も含まれる為、この「レギオン」を選択したものは、魔法の物品の為に自らを犠牲にして、仲間にそれを託してでも発見・確保を目指す。

【ウォッチャー名:シャグルドア】
 フードで顔の半分をかくしたフェイのような姿であらわれ、濃い茶色のフード付きマントで全身をかくし、顔も口元以外はけして見えない。
 さまざまな魔法の物品、または、魔法の物品であろうものについての情報や、それがありそうな場所、そして、魔法の物品の研究施設や実験場などにかんするのものなら、積極的に答えてくれるが、それが本人にとって、人間にとって良いものかどうかについては一切答えてくれない。
 「さってさて!どんなお宝が見つかりそうたなんだい?なんでも聞いておくれよ」

○キーワード
  珍しい物品、歴史的遺物、魔法の物品の効果、地域伝承、代々の秘密、魔法の品、呪われた品、失われた書物、禁断の知識

□リンケージ・ディベロップ
・(2/ラウンド開始時)ラウンド終了時まで、味方全員に知力チェック÷3の装甲値ボーナス。
・(1/ダメージ確定前)対象が受けるダメージ(実際にHPから引かれる値)をこのリンケージディベロップを宣言した者がすべて引き受ける(この段階で軽減等は出来ず、疑似HP等も無視されて、そのキャラクターのHPから直接差し引かれます)。
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『クリムゾンハウンド』
 戦争屋、金の為なら手段を選ばない系の傭兵斡旋から生まれたレギオン。
 その性質から、冒険者ギルドのトライデントに多い。
 力こそが全て、弱い者は強い者に従うべき、強者の支配、武力の増強、というひたすら己の為だけの力を求め、己の利益だけを求めているもので、そこからさらに、魔法の武具による自己の強化とそれらの奪取について何ら禁忌をもたず、己を高めるのではなく、何かにしがみついてすがってでも力が欲しいという願いから生まれたレギオン。
 ハンター(戦狩人)とよばれる冒険者とは相反する者達の想いが懲り集まったものといえる。

【ウォッチャー名:テトラン】
 真紅のプレートメイルに身をつつみ、巨大な2本の剣を背中に交差させて背負っている筋骨隆々たる男の姿で現れ、笑いながら見下すように対応する。
戦争や戦火の継続、自己利益の追求や、理由や信念を無視した、勝つ事のみを目的とした質問には積極的に答えてくれるが、協調性や友和をもとめるものや、互いを高めるような戦いに対しては嫌悪を示す。
 また、強力な魔法の武器、防具について、自分が手に入れる為の質問なら、おおいに答えてくれる。
「くははは、俺を呼んだからには、貴様だけが十分に得をする算段なのだろうな」

○キーワード
 弱肉強食、弱者の献身、強者による独裁、勝つ為のみの戦い、魔法の武具、過程の否定、結果のみの追求、自己利益、弱者の利用、戦火、野心、大きな障害

□リンケージ・ディベロップ
・(2/ラウンド開始時)ラウンド終了まで、フィールドに存在する者すべての接近戦攻撃のダメージ判定に、精神チェック÷3のボーナス。

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『イノセンス・ダーク』
 暗殺、陰謀型の犯罪組織(国家、政治、要人の根源的な思想)のような思想が本質のレギオン。
 個人よりも国家を優先し、国という巨大で見えない組織それ自体の利益の確保、と国民の服従
を求め、王族・貴族の血脈やスキャンダルの隠蔽による国家の安定が、ひいては自国の民の安全につながるという、思想があつまったもので、利己的な権力主義のレギオンと言える。
その為、各国の国力や軍備にくわしく、国家機密についての情報がより集まりやすく、秘密主義であると同時に、他人の秘密をなんとか暴いて利用しようとする暗い考えが中心となる。

【ウォッチャー名:ンドゥーラ】
 漆黒のローブで全身をすっぽりと隠した、杖をつき、腰の曲がった老人の姿であらわれ、杖を持つ右手はミイラのようにひからびており、そこ以外はすべてが隠されている。
 国家の秘事や、政治のスキャンダル、についておおいに答えてくれ、国家の要人同士の権力あらそいであろうと、テロリストの国家転覆であろうと、喜んで対応してくれる。
 「なんぞ・・・・大きな事件や歴史でもしりたくなったのかえ」

○キーワード
 国家の安全、政治形態、国の要人、要人暗殺、陰謀、国民の生産性、国の方針、個の否定、革命、建て前、裏切り、国家転覆、権力(又は支配力)、横暴

□リンケージ・ディベロップ
・(4/ラウンド開始時)フィールドに存在する者すべてに、精神チェックの達成値ポイントのダメージ。 これは筋力チェック抵抗に成功する事で1/2に出来る。

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『グリムワールド』
 精神世界(夢のお告げ、占い的要素)についてのレギオンで、未来を知りたい、可能性を知っておきたい、出来る事を見つけたいという願いにもにた思いとともに、将来こうあってほしいという願望が集まって出来ていると言える。
 夢や幻視といった神秘的な現象に対して非常に密接につながっており、物理的ではない、精神的なつながりや、自意識の確証にも関係しており、さらには希望を求める心と、絶望や破滅を期待する心が等分になっているともいえる。

【ウォッチャー名:ナイトウィスパー】
 よびだした使い手の影が勝手にうごいて返事をしてくる。
 不確かな未来の可能性や、集団心理について、特定の未来にたどりつく為の分岐点となる事件やアイテム、人物について教えてくれる。
 ただ、未来は常に流動的であり、かならずしもそれが正解とはかぎらない事を何度も忠告してきて、あくまで、現状でもっとも可能性の高い状況からの判断だと念をおしてくる。
 「あら、私を呼んだということは、ずいぶんと不確かな未来が知りたいのかしら」

○キーワード
 予知、予言、運命、未来、伝言、予兆、悪夢、集団的無意識、無自覚な行為、予定調和、チャンス、宿命、失意、挫折、心変わり

□リンケージ・ディベロップ
・(2/ラウンド開始時)ラウンド終了時まで、フィールドにいる全員の抵抗判定の達成値が2倍となり、抵抗成功における効果が、半分となっているものならば、成功時には、1/4となる(失敗時は当然直撃となる)。
・(X/あらゆる判定前)支払ったリンケージ・カードを、通常及び魔法カルマに直ちに好きなように割り振ってよい。

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『ハウル・フロム・ビヨンド』
 文明を持った種族以外の動物達の意識がより多くあつまったレギオンで、大自然の厳しさ、優しさ、大らかさ、そして激しさという意思が集まっており、整然として食物連鎖としてのパワーバランスと、生きる為に必死になる強さと、生命そのものの力に対する恐れと憧憬が表される。
文明社会ではうしなれつつある、野生や本能的な部分、さらに踏み込んで、生き続けようとする執念にもにた想いと、追い詰められた時に開放されるパワーなども表している。
人間社会から一歩引いて、自然と共に生きるドルイドやジプシーといった自由な思想の者達の意思も反映されているレギオンでもある。

【ウォッチャー名:ガラッシュ】
 黒い、巨大な狼の姿であらわれ、獰猛かつ威圧的な雰囲気を周囲にまきちらしながら、それでいて、どこか神聖なものを感じさせる姿で現れる。
 自然界についての問題や、脅威や、事件については喜んで教えてくれるが、都会や文明についての優位性をすこしでも感じさせると、激怒し、何も教えずに帰ってしまう。
 強者には強者の、弱者には弱者の役割とやるべき事があると説き、どちらの立場の意見であっても真摯にこたえてくれる。
 「おう、来てやったぞ。お前はどのような役目を背負っているのだ」

○キーワード
 草原、太陽、風、獣、恵み、潤い、弱肉強食、食物連鎖、環境、、天災、爪や牙、循環する生、強い肉体、無思慮、本能、忍耐、意思力、生きる力

□リンケージ・ディベロップ
・(3/ラウンド開始時)味方のみ全員に、魅力チェック分のHP回復。
・(2/ダメージ確定前)ダメージそのものを対象として、そのダメージを「0」にする(範囲攻撃であった場合、その全てが「0」となる)。

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『オーシャン・ブルー』
 海や川、湖などに関係するすべての物や事象を含むもので、それは船そのものや、海での障害として、海賊(河賊)やモンスターといった存在や嵐や洪水などの悪天候、そして海路関係、さらに豊富な海産物という恩恵とともに、未知の地への開拓魂といったレギオン。
水にかかわるものの集団意識の集合で、同時に潮の流れ、時の流れといったものに関しても敏感で、雰囲気や戦闘などの流れも司っている。

【ウォッチャー名:クレインカナトス】
 黒髪の長髪をバンダナで無造作にくくった、潮でやけたたくましい体の男の姿であらわれ、にやけた顔ながらも精悍な雰囲気をもっている。
 現在における全体の流れや、見えないながらも影響をあたえている存在や者について、ややわかりづらい比喩を使って教えてくれ、海や川の事件や危険については丁寧に教えてくれる。
 「ああ、今日もいい風だなぁ、どぉしたんだい?深刻な顔はなしでいこうぜ」

○キーワード
  海、良い経験、嵐、混乱、流転、船、河、湖、流れ、停滞、水害、長旅行、大きな援助、大きな影響、見えない力、あらがえない力、計画が進む、自由を守る、挫けぬ意思、新しい旅立ち
□リンケージ・ディベロップ
・(1/ラウンド開始時)ラウンド終了時まで有効な、精神チェック×2ポイントの疑似HPを得て、このポイントは味方全員に対して有効かつ共有で扱われ、ダメージをうけた者の分から順に自動的に消費されてゆく。
  もしも、範囲攻撃などで、同時にHPの減少が発生する場合、敏捷値の早い者から順にこの疑似HPを利用して、軽減してゆかなければならない(他人に譲る事はできない)。
・(1/各判定後)命中、回避、抵抗判定後に、達成値÷7個分の振ったダイスそのものを裏返してから達成値を計算する(つまり1の出目は6となり、5は2となります)。お、達成値により決定されたダイスの数だけ、必ず裏返さなければならない。

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『ヒドゥンジュエル』
 地下世界についての意識の集合で、ダンジョン、洞窟といったそのものズバリの存在から、山岳地帯関係といった地下につながるものや未知の閉鎖的な空間に関するものに対する興味と恐れ、そして地下に隠された宝、宝石といったものへの欲望のレギオン。
地下に関するもの全てに関与しており、地下世界や地底のモンスターといったものについての知識にも結びついている。

【ウォッチャー名:パラドゥアス】
 何故か黒いこうもり傘をもった、色黒で1mほどの身長の小男の姿で現れる。常に目を閉じており、柔和な笑みをうかべている。
 地下や洞窟、さらに地下室などについて詳しく、それらに隠されているものや存在について、抽象的な形で教えてくれる。
 また、山での天候や危険についても丁寧に知らせてくれる。
 「危険の匂いがするかな、わしに答えられるものならば、なんでも答えよう」

○キーワード
 閉鎖空間、部屋、扉、宝、罠、守護するもの、隠された真実、鉱石、待ち伏せするもの、暗闇、まちぶせ、洞窟、奇襲、思わぬ災難、精神の堕落、心の迷宮、ひとすじの光明、危険な事態

□リンケージ・ディベロップ
・(1/ラウンド開始時)ラウンド終了時まで、味方全てに指導チェック÷3の命中ボーナス。
・(1/アサルトタイミング)対象のモンスターの全ての能力(モンスターチェックで判明するもの)が判明する。

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『ローグウィンド』
 情報、それも誰もが気付かないようなものや、隠されようとしている情報にくわしく、盗品流通や偽造書類関係に対する知識や真贋鑑定、手に入れたい、または奪い取りたい、出し抜きたいといった思いのレギオン。
 街の裏事情に通じており、そういった部分に関与のある人の欲望や恐怖、恐れなどが集まっていて、秘密を独占したいという欲望と、隠された秘密を暴く事によって利を得たいという欲望が複雑にからまったレギオンでもあり、基本的には人間達の意識のみが反映されているレギオンといえる。
この「レギオン」を選んだ場合、謎を謎のままにすますようなプレイをしてはならない。

【ウォッチャー名:フェルトマ】
 ややつば広の帽子を斜めにかぶり、不必要なオーバーアクションで会話するような優男として現れる。
 さまざまな物品の真贋についてや、街や各組織の裏事情などについて、からかいながらも小出しに教えてくれる。
 ただ、嘘ではないものの本当のすべてではない事を言う傾向にあり、火を消す為に洪水をおこそうとする。
 「おやおや、何か困った事でも起きたのかい?俺、なぁんでも答えちゃうよ」

○キーワード
 筆跡、痕跡、依頼料、盗品、裏の販売ルート、利益の追求、買収、模倣、偽装、嘘を見破る、最新の情報、浪費、ぜいたく、公平、自制心、綿密な計画、本当の作戦

□リンケージ・ディベロップ
・(2/ラウンド開始時)ラウンド終了時まで、フィールドに存在するすべての者の接近戦ダメージに 1d。
・(3/シナリオ途中)事件、事実の隠蔽。シナリオ上にプレイヤー達が、社会的に非常によくない立場になりそうな失敗、または事件をおこした場合、それを完全に、あるいは一時的に外部にもれないようにしてくれるもので、その猶予期間については、マスターの一存による。
  マスターはその事件の重要度、シナリオとの関連性、または情状酌量の余地の有無などによって決定する事。

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『ブッシュワーカー』
 地上においての移動にかかわるもので、街道などの旅路、さらに抜け道などに詳しく、安全に旅を終えたいという願いとともに、天候やモンスターといった障害に対する恐れが集まったレギオン。
 その関係から、野営や夜襲、についての安全性や危険性についての思いや、旅の計画の必要性と旅の上での様々な助けに対する期待と不安も表している。
地図関係などにも当然くわしく、多くの意識の集合体である利点から、現状における最も安全なルートなどを司っているともいえる。
また、一度約束した事は必ず遂行し、どのような困難な状況であっても友を見捨てる事のない義侠心に溢れた心意気を内面に秘めており、この「レギオン」を選んだ場合、約束は何があっても果たし、友や仲間が傷つくくらいなら、自分が受け、それを黙って誇ることもしないクールな対応が求められます。
【ウォッチャー名:アレムドゥア】
 深い翠のマントで痩身をつつんだ、背の高い、精悍な感じの女性の姿で現れる。
 物事が起こってからではなく、起こる前の対処についての質問に、丁寧に答えてくれるが、事態が動き始めてからでは、非常に不機嫌な態度で、断片的にヒントをくれるにすぎない場合が多い。
 しかしながら、事態が動いたあとであっても、友や仲間を救いたい、どのような困難な状況になっていても、それが例え何気ない口約束であったとしてもそれを果たしたいとして行動しているのであれば、非常に積極的な態度で応答してくれる。
 相手にも相応の礼儀と言葉遣いを求める傾向にある。
 「お呼び頂いたようなので参上しましたが、今回はどのような対応についてのご質問でしょうか」

○キーワード
  街道、抜け道、旅の安全、野宿、夜の恐怖、仲間の助け、綿密な準備、開拓、新ルートの探求、知らない土地、逃避行、思慮深さ、困難の回避、更新、使命を果たす、困難の克服、ゆるぎない決意、小さな約束、気高き想い、本当の強さ、友への助力、決意、助ける、まっすぐな気持ち

□リンケージ・ディベロップ
・(1/あらゆる行為の判定後)宣言された瞬間から、そのラウンド終了時まで、ファンブルとクリティカルの効果がなくなる(ただし、これは自動的失敗等の処理がなくなる訳ではなく、単純にファンブル時とクリティカル時の特殊効果がなくなるという意味)。
 判定の結果ファンブルとなった時に宣言する事で、通常の失敗とする事が出来る。
・(1/ラウンド開始時)ラウンド終了時まで、味方全てに器用チェック÷2の回避ボーナスと、器用チェック分の擬似HP。
・(1/回避または抵抗判定前)宣言者以外の者が判定する際、宣言者のレギオン値による達成値(自動失敗なし)を、その判定の達成値に加える事ができ、その判定は自動失敗しなくなる。
・(1/シナリオ中任意)虫の知らせ。現在同じ場所にいない味方に、伝言を伝える。 シナリオ的にまったく違う地点にいる者に、超感覚的に言葉を伝えるもので、会話ができる訳ではなく、このディベロップを使用した者が、対象一人に伝えるだけで、向こうからの返事や、向こうからの伝言を受け取る事はできない。

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『アナザーディメンジョン』
 ムーンゲート(月の光によってのみひらかれるワームホールで、テレポート手段として重宝されるが、異世界へとつながっているものも多い)の発生場所に関する知識と予測、その先についての推測に関するレギオンで、貴重な移動手段である同時にあっさりと破滅をもたらすムーンゲートに対する期待と恐怖の両方が集まっている。
同時に、他次元へのワームホールの知識といった側面もあり、この世界ではない、別の世界への興味と恐怖についての意識もあまっている。
また、未知への探索で必須となる信頼関係も示し、契約と約束、違えぬ誓いと、自らを盾とする自己犠牲の精神を表し、この「レギオン」を選択した者は、率先して仲間の盾とならなければならない。
これは、あたらしい世界を知る為に、後ろに続く者への礎となる必然性から生まれてきている。


【ウォッチャー名:パラトゥアル】
 ながい、ややウェーブのかかった美しい金髪をもった、はかないまでに美しい少女の姿で現れ、常に白いフレアースカートのワンピースを身につけ、地面に座ったまま対応する。
 異次元からの干渉やそのひずみ、みえない大きな危険や、目覚めようとする何かについてなどに心よく、静かに答えてくれ、空間に干渉する儀式や事件についても詳しく、また、自らの努力による成長を非常に喜ぶ。
 反面、外的な要因(マジックアイテムなど)に頼る行為や、それらについての質問には悲しい表情をうかべ、否定的な忠告しかしてこなくなる。
 「どこかに力の集約がありますわ・・・わたくしに、何をお聞きになられるのかしら・・」

○キーワード
 ワームホール、異世界、開閉儀式、ふさわしい場所、異界の存在、長距離の特殊移動、次元跳躍、月、危険の回避、不安や恐れ、目的の達成、不安定、目覚しい変化、弱者を助ける、自己犠牲、約束、正しい努力、後に続く者へ、他者の礎、未来への希望

□リンケージ・ディベロップ
・(4/ラウンド開始時)ラウンド終了時まで、敵のみすべての装甲値を「0」として扱う。
・(1/非戦闘時ならいつでも)使用済の技1つを使用可能にする。
・(4/非戦闘時ならいつでも)現在離れているパーティメンバーの場所へのムーンゲートを開く。
  ただし、精神チェックを行い、その達成値(自動的失敗はない)×10m以内でなければならない。

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『フォースケン・ワスティス』
 より多くの死体を見たい、戦っていたい、大量の血がみたいといった歪んだ意識の集合体で、より多くの破滅を求めており、戦争関係を促進し、すこしでも多くの悲劇をうみだそうとしている負の塊のレギオン。
 大量の死体が動き出すアンデットに対する恐怖と、それを利用しようとするどす黒い欲望がまざりあっており、ひたすらに破滅と死をめざしている。

【ウォッチャー名:バレンイード】
 漆黒のローブに身を包み、赤黒い長髪をした痩身の男として現れ、黒い巨大な鎌を肩にかつぎ、能面のような無表情な顔で対応する。
 より多くの死、それもより若い者の死が期待できるような事態を推進するような事柄なら率先して答えてくれ、絶望や狂気をより蔓延させる手段を丁寧に示唆くれる。
 反面、たとえ呼び出した本人であろうと、生に執着したり、希望を求めたりする言葉や態度を感じたなら、可能な限りそれを捻じ曲げようとする。
 「次の殺戮の為に、次の次の殺戮の為に、大殺戮を、無抵抗な者への虐殺をできるのだろうな」

○キーワード
 多くの死、大量殺人、生贄、次の戦争の為、死体の存在、戦争の継続、従順な配下、戦いの種、破滅、流血、生の否定、不幸な死、望まない終了や中止、不作、損失、考えの変遷

□リンケージ・ディベロップ
・(2/ラウンド開始時)ラウンド終了時まで、フィールドにいる全員の接近戦ダメージに 3dを与え、さらにこの間全ての回復効果は無効となる。

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『グロリアス・ジェネシス』
 正しい心や行為の象徴で、悪に対して悪で報いる事を嫌い、善による解決を図ろうとする生物の良き魂の意思のレギオン。
その為、悪の撲滅を望み、非常に先鋭的な善の具現をめざす部分もあるが、友を信じ、約束を守り、弱きを助け、自らが率先して良き規範となろうとする真っ直ぐな意思が集まっている。
そして同時に正しい世界と行為を実現する為に、自己規範と節度ある行為といった規律ある思いも司り、責任と義務といったものを良い意味で体現しようとするレギオンでもある。
悪に対して苛烈な意思力を発揮するが、一方的ではなく、思いやりと慈愛に満ちた判断も的確に出来、罪を償い、その責務を背負う者に深い敬意を示す。 
この「レギオン」を選択する場合は、嘘や偽り、虚言をろうしてはならず、弱者に対してかならず手を差し伸べ、それがどれほど苦難にみちたものであっても強い意志をもって挑まなくてはならない。

【ウォッチャー名:アイレオス】
 白銀の鎧で全身を包み、輝く剣をたずさえ、長い金髪をなびかせた長身の美しい男性としてあらわれ、折り目正しく、それでいて強い意思力と精悍さを感じさせる対応をする。
 正しい行いをした者がより認められ、より高みへと上れるような事柄であれば、丁寧に示唆してくれ、媚びる事なく、自分が恥じる事のない行為や生き様には非常に好意をもって対応する。
 逆に、その場限りの対応や、上っ面だけの行為や言動については、それがいかに卑小で惨めな行いであるかを説き、そのまま帰ってしまう。
 「御用があると聞き、参上した。 いかなる困難が貴公を悩ましておられるのか」

○キーワード
 正しい行い、悪の撲滅、悪の否定、贖罪、処罰、徹底排除、正義の絶対性、聖戦、審判、強い責務、自己に厳しい、自己犠牲、真実の追求、弱きを助ける、優しい対応、思いやり、真実の絆、報われる思い、自らを高める、信頼、強い意志、信じる心、誓いを果たす、まっすぐな志

□リンケージ・ディベロップ
・(2/宣言者のアサルトタイミング)味方全員のHPを武勇チェック分回復する(自動失敗なし)。
・(1/ラウンド開始時)味方一人の使用済の呪文1つを使用可能にする。この呪文はこのラウンド中に使用されなかったなら、もとのように使用済となる。ポイント制の場合パーティランク×1.5(切り捨て)ポイントだけ、このラウンド中の間実際のポイントを消費せずに呪文が使用出来る。
・(1/ダメージ処理後)ダメージを受けて、実際にHPからそのポイントを減少させた後で、その者のHPを宣言者の耐久チェック×2だけ回復させる。

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『ネオアーク』
 人間ならではの意識集合体ともいえ、貨幣による社会構成に対するレギオンで、商品流通、世界経済などにおける有用性と危険性についての思いがあつまっており、貿易や富の収集にたいする欲望が強く現れており、時として、ひたすらに自分だけの利益に固執する醜い部分が前面におしだされる事もある。
自己の成功や富の獲得のためならば、社会規範や人間規範などは歯牙にもかけず、ライバルに勝つ為にはすべては正当化される、あくなき富に対する欲求とともに、自己の成功の為の地域経済関係など、広い視野や、長期的な計画といった思想もあるが、あくまで利益追求の手段として、それらの思いがある「レギオン」といえる。
その為、この「レギオン」を選択した場合は、たとえパーティメンバーであろうとも、金銭的に自分が1番得するように動かなくてはならず、同時に他人に借りをつくるなど論外である為、すべてにおいて(パーティメンバーから回復や援護をもらう場合でも)、金銭を支払うなどして貸し借りがないようにしなければならない(これは例え相手が断ろうが関係ありません、あくまでこの「レギオン」の選択者の意思で行なわれます)。

【ウォッチャー名:チャトラン】
 薄く青い色の30cm程のミニドラゴンの姿で現れる。
 いかにして自己が得をするか、利潤をえるかといった事が優先され、その為の情報ならば喜んで教えてくれる。
 ここでいう利潤とは、お金だけではなく、人脈であったり、リスクヘッジであったりするものだが、物品については、あまり熱心に対応してくれな傾向にある。
 ただ、他人を優先しようとするそぶりを見せると、とたんに軽蔑のまなざしで見て、ほとんどの質問に答えてくれなくなり、おざなりな対応で消えてしまう。
 「ハロー!今度はどんな儲け話にからんでいるんだい、兄弟」

○キーワード
 利益確保、販売促進、情報の価値、人間関係、代価の確保、地域差、経済、リスクの軽減、出し抜く、賄賂、資本拡大、もうけ話し、倹約

□リンケージ・ディベロップ
・(4/ラウンド開始時)フィールド上の敵のみに加護チェック÷2のダメージ(加護チェック抵抗の成功により1/2に出来る)。
・(2:ただし、盗賊のみは「1」となる/非戦闘時ならいつでも)実は用意していたとして、非戦闘時であれば、いかなる場所であっても商品を購入する事ができる。
 ただし、購入できる者は、ディベロップ発動者のみで、かつ、その発動者が購入できるものでなければならず、購入価格は×1.5されたものとなり、いかなる交渉、割引も適用できない。

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『ストーンサークル』
 建物、建築物関係に間するもので、より強固で、よりすごし易く、より機能的なものを作りたいというイメージがあつまったもので、動物においても、巣などに対する思いや愛着の本能的な部分はこのレギオンとなる。 橋や城、建造物の内部予測などの建築様式の知識の集合体でもあり、いかに攻略されずらく、守りやすいかを追求しているとともに、それらをいかに効率よく攻略し、突き崩すかといった思いもまた内包している。
 より職人的な思いが強いレギオンでもあり、完成へのあくなき執念とともに、それらが完成する為の技
術の習得や育成もあらわしている。
 そうした事から、継続する大切や日々の弛まぬ鍛錬、地道な努力や積み重ねられてきたものを最も大切としており、この「レギオン」を選択した者は努力と鍛錬を常におこたるべきではない。

【ウォッチャー名:グレオン】
 眼鏡をかけ、端整な顔立ちの男として現れ、ゆったりとした絹の服を華麗に着こなし、優雅に対応する。
 美しいだけではなく、強固であり、力強いものや強い精神、断固たる決意を評価し、それらの真価を発揮させる為ならば喜んで答えてくれる。
 また、地道な努力や、熟練の技術が評価される事を好み、それに対しての事ならば丁寧に対応してくれる。
 逆に、ただ派手なだけの姿や思想、対応などには嫌悪を示し、いかに現状が醜く、内面の美しさがいかにすばらしいかとげとげしい態度で言うと、去ってしまう。
 「お呼びと聞き、まかりこしました。私にお答えできる事ならば、よろこんでお答えしましょう」

○キーワード
 硬く頑強、立派なつくり、壮観な外観、美観、利便性、構造上、計画性、実行力、共同作業、固定、不動な存在、創業、熟練、技術の習得、修行や学習、日々の成果、継続の結果、積み重ねたもの、弛まぬ努力、鋼の意思、断固たる決意、実用性、活用、信念、揺るがぬ気持ち

□リンケージ・ディベロップ
・(2/ラウンド開始時)ラウンド終了時まで、味方のみ全員、本来の装甲値を2倍にして計算する。
・(1/ラウンド開始時)対象1体の敵は、このラウンド、宣言者が行動するまで(これは実際に行動をするまでという事です)、呪文や技の使用が宣言出来ない。
  ただし、宣言者は行動順を1ケタ以下にする事は出来ず、1ケタ以下の敏捷値、または行動順になっている状態でこの効果を選択する事は出来ない。
・(1/ダメージ確定前)、その行動タイミングの間ずっと、対象の味方一人の装甲に、耐久チェックのボーナスを与える(自動失敗なし)。

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『アクアウィタエ』 
 医療、薬草など、現代でいう医者のようなもので、死や痛みを否定し、他人を助けようとする思いの集合体で、魔力に頼らない、より自然と調和し、技術の確立による治療の知識というレギオンで、その知識の集積や研究心の先として、どのような治療不能な、または治療困難な傷や病気や毒があるのかといった知識もあらわしている。
日常的な薬としての、毒や酒などにも詳しく、適量を守る事や、中毒に対する忌避などの気持ちも表している。
【ウォッチャー名:ポルテゥンクス】
 白い、小柄な蛇の姿であらわれ、ゆっくりとした口調で、やや回りくどい、謎めいた言い回しで対応する。
 生きている者の生命力、生きたいという意思力を実現させるために一生懸命であったり、必死に動いているのならば、ややわかりにくい言い方ではあるにせよ、丁寧に答えてくれ、同時にそれらを脅かす毒や死を避けるための行動ならば、非常に好意をもって応対してくれる。
 ただ、魔法による解決をすこしでも感じさせると、例え会話の途中であっても、ふっつりといなくなってしまう。
 「呼んだかね・・・尊い命をまもる為ならば、私の知識を大いに役立ててくれたまえ」

○キーワード
 回復の兆し、傷の種類、応急手当、流血、中毒、死因、毒草、治療、病気、原因の解明、早急な対応、飲酒、健康体、情熱的な態度、新たな生命、再生、目覚め

□リンケージ・ディベロップ
・(1/ラウンド開始時、または非戦闘時ならいつでも)戦闘中であればそのラウンド終了時まで、非戦闘時なら1ターンの間、アイテムによる回復量が×3の回復量となる(これは呪文や能力には効果がない)。
・(1/非戦闘時ならいつでも)ウォッチャーがPLd6+PL×2の効果をもつ回復ポーションを授けてくれる(ただし、パーティとして2個目をもらう事は出来ない、常にこのポーションはパーティに1つだけである)。
・(1/ダメージ確定後)対象の味方がダメージを受けて、死亡、または気絶しなかった瞬間に使用を宣言でき、その味方のHPを「0」にする。

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『ゼクス・ゼウス・マギタ』
 からくり、火薬など、魔力にまったく頼る事無く、特別な事象をおこそうとする熱意から生まれたレギオン。
 さまざまな事象を科学的、物理的にアプローチしており、データをとり、分析し、そこから導かれる過程を実験して、物理的なしくみのみで動く物体をつくったり、おきた出来事を説明したいという欲求が集まってうまれたレギオンといえる。
 それゆえに、偶然や幸運といった不確定なものではなく、成すべき事を成し、全ての事象は、かかわる者達が誠実に己の責務を果たす時にこそ、もっとも調和のとれた結果を得る事ができ、それをしてこそ、より高次の機会、さらなる真理へ至るチャンスを得られるといった考えを示している。
 この「レギオン」を選択したものは、仲間の力を最大限に生かすように行動し、さらに自らがより高みを目指すべく最適解を目指さねばならず、嘘や偽り、誤魔化しなどといった無駄に時間を浪費する行為を否定しなければならない。

【ウォッチャー名:ロカオン】
 大理石でできた獣型(大抵はライオン)のゴーレムの姿であらわれ、感情論を一切排除した、理論一辺倒の対応をする。
 普遍的な動きや、無限のサイクル、定期的なものや真理に至る道などを狂わしたり、歪ませたりするような行為に対抗するのなら、大いに賛同して答えてくれるが、より変化を求めたり、怠惰な行動や正しく動いている流れを改変させようとすると、とたんに非協力的な態度になり、わかりにくい答えしかしてくれなくなる。
 「さぁ、質問はなんだ、無駄な前置きなど必要ない、効率よく伝えてくれ」

○キーワード
 機械、しかけ、細かい作業、火薬、理論的、手作業、思い入れ、自動で動く、細工物、停滞、定期的、くりかえす、変化のない動き、はたすべき使命、意思を貫く、全員の想い、偶然(幸運)などない、結束の結果、効率的、真理への道、求道、正しいサイクル、守るべき手順

□リンケージ・ディベロップ
・(2/ラウンド終了時)対象の敵1体は、次のラウンドの終了時まで、「起動型能力」「アサルト能力」「ラウンド開始時能力」「代替効果」「カウンター能力」の使用を宣言出来ない。
・(1/ラウンド終了時)対象の味方1人が、このラウンドの間に受けたダメージの合計値×2だけ、違う対象の味方1人のHPを回復する。

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『アーリーハーベスト』
 生物とは自らの意思と努力により、今よりもさらに素晴らしい世界を築く事ができ、人はともに手を取り合い、互いに切磋琢磨する事で人としての高みを目指す事が出来るという、理想を求める意識から生まれたレギオン。
 理想郷とはどこかにあるのではなく、自分たちが正しい道を選び、時に失敗をして遠回りする事があっても、諦めず、信じつづける事で生み出せるものであるとして、そこからいかに苦しい状況にあっても、不屈の意思でそれを克服し、はねのけ、その痛みも経験として高みを目指そうとする。
 そして時には社会の為に自らを犠牲として後に続くものの盾となることもいとわない。
 高い理想と、それを実現すべく信念を持ち続ける事こそがアーリーハーベストの思想となる。

【ウォッチャー名:バルゼン】
 腰までの漆黒の長髪をした痩身の男で、整った顔だちではあるが非常にきびしい、ある意味冷たいともとれる表情を崩す事がなく、冷静に、深く重い声で対応する。
 窮地であればあるほど、そしてそうした苦しい状況であっても決してあきらめる事なく明日を信じる者に対して、冷徹でありながらも熱い意思を込めて助けようとし、弱音をはくような者には厳しい態度で叱咤激励する。
 「己の可能性を疑うな、自らの仲間を疑うな、信じつづけるかぎり、必ず願いは叶う」

○キーワード
 不屈、可能性、自由、成長、鍛練、忍耐、未来の為に、意思を引き継ぐ、理想の体現、仲間の礎、絶え間ない練磨、前を向く意思、失敗を糧に、間違いを正す、諦めない、信じる心、歩むべき道、導くべきもの、劣勢からの挽回、突破口、鼓舞、勇気を与える

□リンケージ・ディベロップ
・(2/ダメージ確定前)そのダメージを受ける味方1人を武勇チェック(チェックそのものは宣言者ではなく、ダメージを受ける本人が自身の武勇で行う特殊な処理となる。このチェックのみは自動失敗しない)の達成値分回復し、さらにこの時の達成値÷6人までの味方のHPを同時に回復する(回復する値はそれぞれ別個に武勇チェックする事で達成値を求め、こちらのチェックは宣言者の武勇で宣言者が個別に行う)。
・(1/ラウンド開始時)そのラウンドの終了時まで、レギオン達成値÷3の値を、宣言者のパーティメンバー全ては、敵からの行為によって判定を求められる、あらゆる抵抗判定と回避判定にプラスボーナスとして加えて良い。

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『トゥーフェイス』
 生物が生きてゆくには常にその者が選択をしてゆく事によって「生」そのものの道が生まれてゆくとするレギオンで、二律相反や二者択一の苦悩やその選択の末の歓喜、後悔といった感情や意識から生まれたレギオン。
 ものごとの全ては二つの選択肢の中から選んだ本人の「選択」によって構築されていくものであり、もしも二つのどちらも選べなかった場合でも、それは「選ばない」といった「選択」をしているのであり、「選択」をした以上は、いかなる存在であろうとも、その「結果」に責任をもつ義務があるのだとしています。
 ですので、物事を選べない、優柔不断な事が良くないのではなく(優柔不断とは、選択肢を選ばない選択をし続けていると解釈する為)、優柔不断であった結果に対して本人が責任をおわない場合、始めて良くない状態だとされます。
 逆に言えば即断即決即実行したとしても、その責任を他人におしつけるような行為、思想であった場合には、このレギオンとしては最低のふるまいだと解釈します。
また、選択する為の条件、情報、過去からの積み重ねも大切にしており、その選択者の生きてきた、つまり選択してきた方針、核となる部分は重要視して、思い出、経験、出会いなど、そのものの核を成長させ、求めるべき未来像、追うべき夢の守護者でもある。

【ウォッチャー名:グライボリス】
 威厳のある厳しい表情をした双頭のビーグル犬が二本足で直立した姿をしており、身長は1mほどで、中世の軍将校のような服をきっちりと着こなし、右手で杖をついた状態で出現する。
 二つの選択肢を選ぶにあたり、その判断材料を求めたり、自分の状態を説明して、より具体的な結果を提示しながらその状態に近づくためにはどちらの選択肢を選ぶ方が良いのかといった質問に対して、生真面目なまでに真剣に耳をかたむけて、左右の首がそれぞれ選択肢の可能性について答えてくれる。
 しかしながら選択肢を絞り込めていなかったり、自分がどうしたいのか具体的に考察できていなかった場合には、厳しい表情をより一層厳しくして、呼び出したもの自身が精進するように説教をする。
「全ては選択、選択から始まるんだよ、そして選択した貴方はそれを全うする義務がある」

○キーワード
 決断、選択肢、判断材料、結果、未来、後悔しない、責任をとる、状況判断、下調べ、情報収集、覚悟、選び取る、可能性、克服する、見つけ出す、探し出す、判断、責務、思い出、経験、出会い、成長、理想を持つ、夢を追う、果たすべき約束、もとめる未来

□リンケージ・ディベロップ
・(1/判定前)対象とした味方の命中、回避、抵抗の判定前に使用を宣言し、その判定を2回行い   (これについてはダイス数などまったく同じように判定しなければならない)、プレイヤーが選ん   だ方の判定を使用出来る。
・(X/ラウンド終了時)支払ったリンケージカードの枚数と同数までの味方のHPを、レギオン達成   値×2ポイント回復出来る。この効果は自動失敗しない。
・(1/ラウンド開始時)指導値の判定値の2倍のダイス(つまり、指導値が48ならば4×2で8個)   を用意し、それらを振る前に「3以下」か「4以上」かを宣言する。ダイスを振り、指定した方   に「該当とする出目が出たダイスの数」×「パーティランク値×2」の値だけ、「該当とする出目   が出たダイスの数」人までの味方のHPを回復させる事が出来る。

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『ファンタジスタ』
 全てのものには可能性があり、あらゆる物事に対して感動と希望を見出そうとするレギオン。
 苦しい状況下であるほど、自分を信じ、仲間を信じて、あらゆる可能性を探りだし、決してあきらめる事なく進んだ先にこそ、誰もが感動する素晴らしい未来があるとしている。
 あきらめるとは環境や状況や時代によるものなのではなく、自分が自分に負ける事であり、自分を信じて自分を裏切らず、常に前を向いて進んでいく事こそが大切なのだという考えで、その為には苦しい事ではなく、楽しい事を考えて、あらゆる事に興味をもって、新しい発見と感動を求めてやまない心こそが求めるものを手に入れる原動力となるのだとしている。
 そして他人に対して感動と希望を与える為には自分が強く、勇気を持ち、他人の苦しみを引き受ける必要がある事を知っており、仲間の為に自らを犠牲にする事もいとわない。
 ファンタジスタとは自分の楽しさを求めるのではなく、仲間たちの楽しさを守るレギオンである事を間違えないで下さい。

【ウォッチャー名:マオマオ】
 巫女のような服をきた猫娘の姿で、深い金髪を後ろで一本の三編みにしており、白い猫のお面をかぶっており、その顔を見たものは誰もいない。
 未来への可能性を信じて努力しているのであれば、どれほど苦しい状況下であっても、それを跳ね返すことがいつか出来ると説いて、その為の助力であれば喜んで教えてくれる。
 新しい物事への好奇心と感動を忘れずに、前向きな相談であれば丁寧に答えてくれるが、他人を妬んだり、おとしめたりする発想でいると、とたんに不快そうにして、ほとんど何も答えてくれなくなり、無責任な、ただ現実逃避的な、享楽としての楽しさが見えた瞬間、軽蔑するようにして消えてしまう。
 「さぁ、顔をあげて、どんな物事だって遅すぎるなんてないんだよ、それよりも楽しい事にしよう」

○キーワード
 未来、可能性、好奇心、不屈、あきらめない、感動、将来、逆転、挽回、失敗から学ぶ、何度でも試す、挑戦する、前に進む、楽しい事、皆の幸せ、助け合う、鼓舞する、盾となる、導く、打ち勝つ

□リンケージ・ディベロップ
・(1/ダメージ確定前)ディベロップの宣言者がダメージを受ける時のダメージ確定前のタイミングでのみ使用が宣言でき、レギオン値による達成値ポイントだけ、自身を含むすべての味方のHPが回復し、さらにその回復をうけてなおHPがマイナスになっているキャラクターのうち、宣言者を除く達成値÷8人については、HPが「0」まで自動的に回復する。
・(1/ラウンド開始時)このラウンド終了時までの間、すべての味方はHPがマイナスに入っていても行動の宣言によるHP-2のペナルティを受けず、さらにHPが死亡ライン以下になったとしても、死亡扱いとならず、そのままダメージを累積して計算し続け、ラウンド終了のタイミングで死亡ライン以下であった場合、初めてそのキャラクターは死亡扱いとなる(つまり、それまで死亡ラインよりも回復させる事が出来たなら死亡とならない)。
・(1/観察チェック前)宣言する事で、宣言したキャラクターのレギオンチェック値の10の位の数だけ、すべてのプレイヤーは観察チェック(これはモンスター看破チェックを含む)の判定値のダイスを増やして成功値を求める事が出来る。