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「レジェンズ」における世界と種族

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   〇レジェンズにおける世界と種族 

 「レジェンズ」の設定世界の大陸は様々な種族が混在し、映画「スターウォーズ」の世界の様に、異種族同士が互いに隣り合い、交じり合って生活しているのが普通の世界です。
 プレイヤーが選択できる種族はこの世界である程度の生活範囲をもって、文明社会を構築して暮らしている種族達で、総じて「人間」と呼ばれています(ちなみに、我々プレイヤーと同じ種族は「ヒト族」と呼ばれています)。

 TRPG「レジェンズ」では、「贖罪の大陸」と呼ばれる大陸が舞台となっています。
 何故そのような名前で呼ばれているのかは誰も知りません(冒険の中でわかるかもしれません)。

 大陸の大きさは私達の世界でのオーストラリア大陸を縦に2つ重ねたくらいの大きさで、北半球にあると言えます。
 ですので、大陸の北端の冬は、雪と氷の世界となりますし、南端については赤道直下ですので、常夏の地域といった形です。

 この大陸での文化は大きく東西南北にわける事ができて、南では7カ国が合議制で共存している「南方諸国連合」と呼ばれる地域となっています。
 キャラクター達はここから冒険を始めると良いでしょう。
 気候も温暖で、それぞれ独特の国家体制をもっている7カ国が、さまざまな軋轢を抱えながらも、「東の脅威」に対抗する為に不安定ながらも共存しています。
 7つの国家の中で特に有力なのが「空中都市ファーゼルド」があるスライホード共和国と「港湾都市ラセオン」があるリングバール国です。

 東側一帯を領土とするのは「東の脅威」と言われる「グルジリア帝国」です。
 レプタリアン族による独裁的な軍事帝国で、他国との交易をほとんどせず、国内では苛烈なカースト制が採用され、奴隷売買も公然とおこなわれています。
 他国はおろか、自国内ですら名前が知られていない「皇帝」なる存在の恐怖政治がおこなわれており、様々な犯罪結社の本拠地があるともいわれている国で、おおむねシナリオでは敵の存在する国となる事が多いでしょう。
 しかしながら「グルジリア帝国」から北へと向かう陸路に大きく横たわるイゼンガルド砂漠は一種の緩衝地帯となっており、「イルアジス首長国」として一応グルジリア帝国の属国となっているものの、その支配は緩慢なもので、多くのジプシーが自給自足の生活をしています。

 「グルジリア帝国に対抗するのが北に広がる「アルディリア帝国」です。
 王制国家ですが、王の下には議会もあり、より民主的な国家となっており、東の「グルジリア帝国」とは歴史的な敵国となっています。
 冬の時期になると北海が凍りつき、極北の氷の地から蛮族が襲来する為、毎年その対応に悩まされています。

 そして、残った西については未開の地であり謎に満ちた地方です。
 大陸を南北にはしる「大地の背骨」とも言われる山脈が「アルディリア帝国」からへだて、大陸中央の「フェリスの大砂海」、さらに南の大沼沢地である「シュラタイン腐海」により「南方諸国連合」ともへだてられた土地で、それらの難所をかろうじて越えてくるほんの僅かな商人や冒険者からの噂が伝わってくる程度です。
 伝聞によれば、いくつもの都市国家が点在しており、ゆいいつ大きな領土をもっているのが、「アルディリア帝国」の西側にあたる土地に在る「クレイオス帝国」となっています。
 代々女帝が治めている事がしられますが、交易もほとんどなく、一説によると極めて残虐な政治が行なわれているとの事です。

 TRPG「レジェンズ」でプレイヤーが選択出来るそれぞれの種族は大陸全土にひろがっていますが、やはりその種族としての出身国はあり、それについては後述してあります。

 ただ、出身国とされちる場所ではない地域で生まれ、家族をもち、死んでゆく事も多く、出身国絶対的なものではなく、あくまで指針であり、その地域に多い種族であるとおもって頂き、自分の考えた設定にあわせて、自由に出身地を設定してください。

 しかしながら、「グルジリア帝国」だけは例外です。
 レプタリアン、ガーシャルベロスが貴族、グッフェラー、ザルファス、フォクシー、ケンタウロスが市民、あとは奴隷的な下層階級としてあつかわれる為、プレイヤーキャラクターの出身国とするにはあまり適しません。
 特別な出自などを設定したい場合以外は選択するべきではないですし、選択する場合はマスターとよく話し合うようにして下さい。

 逆に「南方諸国連合」はおおらかな地域色もあり、大陸中もっとも多種族が奇異な目で見られにくい(迫害種族は除く)地域であり、その分冒険者が必要となるような揉め事も多いのです。
 この地域を出身地とする事を強く推奨します。


 各種族が大きくわけて東西南北の地域に、その地方特有の種族というものがあるのは上記の通りですが(他地域にも、進出していますが、やはりやや珍しい存在といえ、それらの種族は例えて言えば現代日本での、外人の方々の存在を想像すると分りやすいでしょう)。
 冒険者としての職業についても同様です。
 そしてこれは兼業する際、大きな障害になり、その職業のある地域の大きな街でなければ新しい職業を取得できないのです(マスターは随時、自分の判断で、その職業ギルドがあれば、冒険者ギルドに加入していれば、など、この規制を緩和してかまいません)。

 なお、東西南北、どこにも属さない、大陸のどこにでもいる最も人口(生活圏)の多い種族は、以下に「オールマイティ」として紹介し、それ以降、各地域ごとに紹介してあります。
 プレイヤーが選べる種族は、この大陸では総称して「人間」と呼ばれ、会話や認識で「人間」と表現した場合には、そういった意味でとらえるものと考えて下さい。
 また、文明を持っているという意味では、大陸には無数の種族が存在しているのですが、プレイヤーが選択できない種族は基本的に「人間」に対して敵対的(よくて中立)であり、そういう意味で「人間対他種族」といった区分が呼称としての世界的な認知となっています。


 プレイヤーが選択出来る種族は約30種族あり、その中から選ぶのですから、最初は戸惑うかもしれません。
 しかし、何よりも大事なのはプレイヤーのイメージです。イラストも載せてありますので「見た目」で選択するのもよいですし、能力値にも大きく差がありまので、「データ」を重視して、職業にもっとも適した種族を選択するのもよいでしょう。

 職業の方は、現状約50職あるうち、この「プレイヤーズエディション」では6職業のみとなっている為、それほど迷う事はないでしょう。
 前衛に立って攻撃力を担当する騎士、聖堂騎士、魔法剣士か、後衛となって前衛にまもられながらの援護を担当する僧侶、魔術師、盗賊のいずれかを、仲間と話し合って、バランスよく選択するようにして下さい。
 基本的に、職業を選ぶ事によって、能力値、初期の持ち物、のちのちの成長の傾向、使用できる魔法や技が決まります。
 職業ごとにきめられた3つの「主要能力値」には、後で種族別職業ボーナスが加算され、10ポイント前後上昇します。
 前衛型のキャラクターにしたいなら、「筋力、武勇、敏捷、耐久」の4つの能力値を重視するのが基本で、特に耐久の数値はそのままHPに反映されます。
 後衛型のキャラクターにしたいなら、「精神、記憶」と、その職業ごとに指定された「発動値」となる能力値を重視しましょう。
 特に記憶値が20以下の場合、呪文が習得できない可能性があるので要注意です。
 また、情報収集系にしたのなら「観察、器用、敏捷」が必要となるでしょう。
 いずれの職業につくにせよ、行動順と回避判定に直結する敏捷値と、各種抵抗判定に使われる事が多い精神値、そしてHPに直結する耐久値はできるかぎり高くする事を強く推奨します。

 なにを選んで組み合わせてよいか判らないという方は、サンプルキャラクターをそのまま使用するのも良いですし、仲間同士、どうしてよいかまったくわからないのであれば、全員「ヒト族」を選び、「騎士、聖堂騎士、魔法剣士、僧侶」と選べば、大抵の状況には対応できるはずです。
 気をつけて頂きたいのは、「レジェンズ」では後衛の接近戦の低さは、他のゲームをされている方からすると驚くほど弱いもので、獣型のモンスターに隣接されて攻撃される事は死に直結します。

 最低でも、仲間内で半分以上は前衛職を選択するようにして下さい。
 そして、決して忘れないで下さい。
 キャラクター達が冒険者として波乱に満ちた人生をおくるこの世界は、生と死がせめぎあい、生き残る為には相当の努力が必要だという事を。
 それが怖いキャラクターは、平凡な市民として人生を終えるはずであり、決して冒険になどでないはずです。

 プレイヤーが作成するキャラクターは、この世界において特別な意味をもった存在です。
 多くの民は、世界の存続のために存在しており、それぞれの立場で、幸せをつかみ、次の世代へと「現状を」伝えてゆくのですが、プレイヤー・キャラクターは、自らの努力によって世界を、運命を変える力をもっているのです。

 その為、冒険者達は「フォーチュン・メーカー(運命を創る者)」とも呼ばれ、社会にとってのアウトサイダーでありながら、歪みつつある歴史を、忌むべき運命を、自分達の意思によって変革する力をもっているのです。

 冒険者なら誰でも「フォーチュン・メーカー」になれるわけではありませんが、生きて、自分の人生を自分で切り開くという、強い意思力をもって成長してゆく事で、「フォーチュン・メーカー」としての自分を生み出してゆけるのです。
 プレイヤー・キャラクターは、この「フォーチュン・メーカー」候補なのです。
 その顕著な例としては、この世界のほとんどの者は蘇生呪文で蘇る事はありません。
 生きて、やりのこした可能性、変革の可能性をもつ「フォーチュン・メーカー」のみが蘇生呪文によって、死から蘇ってくるのです(このあたりの世界観を利用すると、領主や富豪の子供が不慮の死をとげた後の凄惨なシナリオなども成立します)。
 特別な「何か」を行い、運命を自らの手で切り開き、克服し、変える力を持っている者たちが、プレイヤーの分身たるキャラクターであり、冒険者と呼ばれる者たちなのです。

 では、以下にプレイヤーが選択出来る種族を紹介します。
 
 ○オールマイティ 

 この大陸のどこにでもいる種族で、旅行において目立つ事がありません。
 ただし、東のグルジリア帝国においてのみは、社会的地位が極端に低く、同族意識が強いイルアジス首長国でも、よそ者扱いされやすいです(それだけ上記2つの地域が閉鎖的だと言えます)。

・ヒト
 私たちと同じ、いわゆるホモサピエンスです。 ヒト族はグルジリア帝国をのぞけば、、各地域において最も支配的な種族の1つで、各国の王族や貴族にはヒト族が多いのが実体です。 髪の色や肌の色は私たちと同じで、白から黒までのさまざまな肌の色、黒から白までのさまざまな髪の色です。
 他種族と比べてもっとも平均的な能力を持ち、突出した能力を持っていないかわりに苦手とする能力もなく、非常にバランスがとれています。 オークやゴブリン等、「人間」にとっての敵対種族を除けば最も活力(直接的に言えば繁殖力)が高い種族といえます。
 平均寿命は80才です。

・エルフ
 細い目をした中性的な外見の種族で、そういう意味での美を体現していますが、もろく、活力に乏しい種族ともいえます。 中性的であるがゆえに、他種族にとって男女の区別が非常につきにくく(豊満なエルフなど存在しません、念の為)、「エルフのお嬢ちゃん」といえば、貧弱な人間の男の事を揶揄する意味で有名です。 エルフ自身もコンプレックスがあり、ドワーフとミノタウロスとの確執は有名です。
 森や自然を愛し、大陸に散らばる4つの大森林を故郷としています。 街に出ているのは、基本的にすべて旅(100年単位の為、あまりそうは見えませんが)のエルフ達です。
 平均身長はヒトりも少し高く、190センチほどですが、平均体重はヒトとほぼ同じです(つまりそれだけ細身なのです)。 髪は金髪と銀髪が主流で、他の色はなく、ごく稀に生まれると「色つき」とよばれて忌み嫌われます。 非常に長命で、平均寿命は3000才といわれます。
 この世界の標準(一応中世ヨーロッパのイメージです)より、文明や文化基準が高いのですが、活気に乏しく、新しい物を嫌い、傲慢な為、他種族との交流はあまりありません。 旅に出ているエルフはそういう部分を恥じていて、他人に対して丁寧で、親切なのが普通です。

・ドワーフ
 がっしりとした体格、無骨で無愛想な性格の種族です。 基本的には大陸に散らばる3つの山脈の下に、巨大な地下都市を作って暮らしていますが、建造物、建築物などを作るという、強い欲求の為に、大陸の各地にドワーフ街(建築ギルトと同意語である場合がほとんどです)を形成して暮しているか、すばらしい古代の建築物を見る為に冒険に出ている者もたくさんいます。
 平均身長は130センチ程で、平均体重がヒトと同じなので、それだけ横幅が広いわけです。
 髪は黒から褐色、赤毛までで、肌は浅黒いものが多いようです。 また、ドワーフは女性でも髭があります。 さすがにふさふさとした顎鬚は男性だけのものですが、女性にも自慢の頬髭などを生やしています。
 有名な事実ですが、ドワーフは宝石類に目がなく、様々な種類、形、色の宝石コレクションを各人がもっており、それを他人にみせびらかし、長々とうんちくまじりの解説をするといった困った癖があります。 しかしながら信義を重んじ、この世界の言い回しで「ドワーフの約束」といえば、決して破られないものという意味があるほどです。 平均寿命は800才ほどです。

・ケンダー
 ケンダーはたっぷり食べて、昼ねができれば幸せといった楽天的な種族で、大陸に散らばる3つの温暖な盆地に、「庄」とよばれる村を築いて暮しています。 極めて好奇心が強く、新しい物好きで、放浪癖がある種族です。
 楽天的な部分から、よく何も考えていない愚かな種族といった誤解をうけていますが、実際にはかなり頭の回転の早い、利口な種族で、ただ、物事の結果についてポジティブで、生まれつき恐怖心が欠如している為に、一見そう見えているに過ぎません。 また、カラクリといった仕掛け物に素晴らしい才能をもっており、火薬を使いこなす大陸で唯一の種族です。
 火薬については、簡単なライターのようなものや、爆竹のようなものを作る程度で、その種族的な考えから、兵器として役に立つ代物を作った事はありませんし、強制されても作る事はありません(ケンダーを「強制」する方法があったらの話ですが)。
 平均身長は90センチくらいで、平均体重は40キロ弱程で、遠目で見ると、ちょっと小太りの子供に見えるほどです。 髪は黒が多く、まれに褐色のこともあり、肌は白から黄色までです。
 ケンダーはそのポジティブな発想と好奇心から商人として優秀で、大陸全土で商売に励んでいますが、おしむらくは、彼らが比較的「あきっぽい」のと、より新しい興味ある物を見つけると、あっさりそれまでの事業を放り出してしまう為、豪商というレベルになる者はいないようです。
 平均寿命は150才です。

・アーラエ
 背中に翼が生えている人間で、身長などはヒトと同じですが、空を飛ぶ為、一般にひどく痩せていて、男性でも平均50キロほどです。 髪と肌の色はヒトと変わりありません。
 その翼で、ヒトが歩くのと同じ感覚で何時間も空を飛ぶ事ができます。 ただし、自分の体重の半分以上を抱えていると数分しか飛ぶ事ができず、特に「鎧・盾」については、筋力値の半分以上の必要筋力のものを持つと、飛行はできなくなります。飛行速度はヒトの1.5倍で、戦闘中は6m/12mとなります。 高度については2000~3000m級の山なら問題なく飛ぶ事ができます。
 山岳地帯などに数家族単位の集落をつくって生活しているのが普通で、騒々しく、喧騒にあふれた平地の町にはあまりおりてきません。
 しぐさも優雅で穏やかな者が多く、感情的になる事を嫌がる傾向があり、流血に対する軽い嫌悪感も持っていて、常に理知的である事をよしとしています。
 それというのも、闘争と流血を好み、己の欲望を満たすためだけに闘争を繰り返し、他の存在をすべて滅ぼしす事で自己を確立しようとする野蛮で堕落した「イクスザーラエ」という、アーラエの堕落した(または、それが故に追放された)種族(実際にはアーラエ種なのですが、力のみを求めて堕落する事で、白銀の髪に狂気にゆがんだ真紅の瞳となってしまった存在です)を心の底から嫌悪しており、それと自分たちは違うという事を証明する為だとも言われています。
 平均寿命は50才です。



○南の種族
 
 南方諸国連合で、より多く見られる種族達で、基本的に以下の種族達は「南の生まれ」と呼ばれます。
 温暖な気候のせいか、よりポジティブで楽天的な種族がおおく、全体的に、良く言えば親切であり、悪く言えばお人好しの傾向にあるようです。
 7つの国が隣り合い、外交も盛んであることから、一般に「南の種族」は社交的で、自分の考えを人にハッキリと伝えます。 ようするに正直であり、「おしゃべり」の傾向が強いというわけで、無口な「北の種族」や、無感情な「東の種族」とは大きく異なっています。
 国としての交流のせいもありますが、「南の種族」達は、「北の種族」は無口なだけで、誠実である事からわりあい付き合いやすい人、というイメージがありますが、「東の種族」はすぐに悪い事を考える上、冗談を理解しない、おもしろみのない嫌な人というイメージが強いようです。
 「南の種族」としてはキャットテイル、ドッグヘッド、バニー、ミノタウロス、ハーフエルフの6種族がいます。

・キャットテイル
 ネコの特徴をもった種族で、ヒトの耳の代わりにネコ耳を持ち、ネコそっくりの尻尾もあります。
 平均身長や体重などはヒトと変わらず、髪や肌の色のバリエーションもヒトと同様です。
 キャットテイルは定住せず、家族ないしは部族単位で放浪を続けています。 定住しようとしても、強い放浪への衝動に駆られて長く同じ場所に留まれないようです。 好奇心が旺盛で、なんでもためしたがりの部分があり、実は種族に対する差別意識がもっとも低いのも特徴です(ジプシーをイメージすると近いです)。 平均寿命は80才です。

・ドッグヘッド
 ドーベルマンそっくりの頭部をもった種族で、全身が黒か、琥珀色の短毛でおおわれています。
 平均身長や体重などはややスリムなもののヒトとあまり変わりません。 ただ、体毛のバリエーションが2種類しかない為、他の種族には性別はおろか、固体識別さえ極めて困難なややこしい一面もあります。 本人達もそれは気にしているようで、ネックレスやブレスレットなど、装飾に非常に凝る傾向があります。
 彼らは好戦的な種族でもあり、闘争こそが自らを高める最上の手段だと考えており、物事をうだうだと考えている暇があるなら、即断即決、即実行というのが身上ですが、これは冷静な判断力と決断力のたまものでもあり、長期的な戦略や、作戦立案能力にすぐれ、司令官としても優秀です。
 平均寿命は200才です。

・バニー
 いわゆるバニーガールがそのまま種族になったと思って下さい。 ウサギの耳と尻尾をもち、足もウサギような足先で、靴を履く習慣がありません。 女性のみしか存在しない種族で、他種族と交合の上、妊娠した場合、かならず生粋のバニーを身ごもる事になります。
 平均身長はヒトよりもやや低く、体重も軽いのですが、出る所はしっかりとでており、いわゆるトランジスタグラマーで、酒場のウェイトレス等でよく働いています。 陽気で踊り好き、物事をあまり難しく考えるのは苦手で、お祭りなどには喜んで参加し、大いにはしゃぎまくります。
 肌の色や髪の色はヒトと同じくらいで、平均寿命は50才です。

・ミノタウロス
 私たちが一般的に認識しているミノタウロスそのものの姿で、牛の頭に逞しい肉体をもった大型の種族で、平均身長は2mを越え、体重は150キロもあります。
 比較的温和な種族で、その恐ろしげな外観に似合わず、自然と平和を愛し、命の尊さを種族的に知っていて、死者への冒涜を激しく嫌います。
 髪の色は黒からこげ茶まであり、肌は褐色です。 彼らには服を着るという習慣があまりない為(と、言うより、彼らには自慢の肉体をおおいかくすといった心理が理解できません)、男は腰布だけ、女は短いタンクトップのようなものと腰布で普段は生活しています(鎧に関するペナルティではなく、あくまで普段着の話です)。 平均寿命は50才ほどです。

・ハーフエルフ
 その名のとおり、ヒト族とエルフ族との交合で生まれた存在で、この世界では、異種族間では子供をなす事ができないのですが(シャンブロー、バニーといった例外はありますが)、ヒト族とエルフ族の組み合わせは、幸か不幸か唯一子供が生まれる可能性があるのです。
 平均身長はヒトよりやや高く、髪の色は金髪から黒髪までで、スラリとした体型で、肌はぬけるように白く、男女ともに、ため息がでるほど美しいのが特徴です。
 しかしながらハーフエルフはヒト族からはやっかまれ、エルフ族からは忌むべき存在として扱われる為、誰とも会わず、孤独に暮すのが普通で、苦悩に満ちた生涯をおくります。 これは、両種族からうとまれているからというだけではなく、ハーフエルフは決して子供をつくる事ができないという、種族と呼ぶにはあまりに辛い体をもっている為です。
 迫害種族であり、買い物をしたり、宿にとまったり、食堂を利用するなどは通常拒否されますし、どうしてもなったなら、価格は10倍から20倍はとられます。 同行しているものも同様の扱いをうけますし、説得などは意味がありません(理解ある行動をとれば、今度はその店が、または村が迫害を受けるからです。若い方には「解らない」という方もいるかもしれませんが、迫害とはそういうものであり、これを機に、調べてみると良いですし、マスターはシナリオの大きなテーマにする事もできます)。 さらに報酬なども半分程度だったり、場合によっては払われない事すらあるでしょう。 冒険者ギルド等ではある程度は緩和されますが、地域との付き合いの関係上、報酬は格段に低いものであつかわれます。
 ですので、この種族を選ぶ場合には、他のメンバーの了承は不可欠ですし、了承した他のメンバーは不利益を被るのですから、安易に了承するべきではないでしょう。 
 平均寿命は600才といわれていますが、サンプルが少ない為不明です。




東の種族(砂漠の民)  

 社交性豊かで、陽気な「南の種族」と大きく異なり、「東の種族」の多くは、感情を表にだす事は未熟な行いだと考えており、感情ではなく論理を優先し、時として冷徹な判断も平気で行います。
 おもしろみに欠けるどころか、冷酷にさえ見える者たちが主流です。
 「東の種族」達は基本的に理屈のみで行動指針が決定されてしまう為、感情論が完全に抜け落ちている事が多く、冷酷で極端な決断が下される事も少なくありません。
 これらの特徴は「グルジリア帝国」内ではさらに先鋭化されてしまっており、冷酷というより残忍かつ、非人間的な域にまで堕ちており、東の「グルジリア帝国」といえば、その恐怖政治と独裁国家として有名で、魔術研究は進んでいるものの、その裏では、公然と非人道的な実験の数々が行われていると噂されています。
 もっとも、半鎖国状態の為、正確な事はなにもわかっていません。
 「グルジリア帝国」はこの大陸では珍しく、ヒトがその上流階級ではなく、レプタリアンが支配階級として君臨しており、帝王も代々レプタリアンです。
 かなり強烈なカースト制をしいており、レプタリアンとガーシャルベロスがトップで、その下がフォクシー、グッフェラー、ザルファス、ケンタウロスとなっています。 「東の種族」として一応テュノケラウトもいますが、これはNPC用であり、プレイヤーは使用できません。
 ちなみにヒトやエルフ、ドワーフ等はさらに下に位置されており、市民権がありません。
 基本的にグルジリア帝国内では、「北の種族」は蔑視され、「南の種族」はどうでも良い存在として扱われる傾向にあります。

 「東の種族」を選択するには、グルジリア帝国領内出身にしなけれはなりませんが、閉鎖的な帝国の為、冒険者が生まれる事はまず考えられません。
 ですので、なんらかの理由で帝国を脱出、または離反した形となるでしょう。
 または、隣接する砂漠の国家、「イルアジス首長国」を選ぶのが自然と言えます。
 「イルアジス首長国」は、いくつもの部族がジプシーのようにくらしている遊牧民族で、「グルジリア帝国」からの脱国者も多く潜んでおり、特殊な緩衝地帯となっています。
 首都は巨大な天幕によるもので、一箇所にとどまってはいない漂浪の民として有名で、「砂漠の民」とも呼ばれています。
 名目上「グルジリア帝国」の属国であり、「東の種族」は全て存在しており、その民族的な性格から、冒険者が生まれるケースは多いでしょう。 
 さらに「イルアジス首長国」の存在は、東の職業に転職する際に極めて重要で、「東の種族」以外が「グルジリア帝国」内で東の職業に転職する事など不可能ですから、「イルアジス首長国」にて行う事になります。


・レプタリアン
 ドラゴン(いわゆるオリエンタルドラゴン)のヒト型種族と呼ぶのがもっとも妥当で、顔や地面までの長さのある尻尾がいかにもドラゴンらしく、猛々しい印章を与えます。 平均身長は2m、平均体重は120キロ程で、男女差はさほどありません。
 レプタリアンには強固なウロコがあり、それが装甲値「5」の鎧して機能します。 その上に鎧を着る事も可能ですが、装甲値5以下の鎧を着ても、敏捷値に対するペナルティが発生するだけで、装甲値を合計できるわけではなく、装甲値が「6」以上の鎧を着ると、装甲値がその数値になります(ですので、かなり強固な鎧を着ないと、敏捷値へのペナルティを考慮する上で、中途半端な装甲値の鎧を着ずらいという悩みがあります)。
 彼らは極めて論理的な種族であり、感情に動かされて行動する事を非常に嫌い、種族的に「恥」だと考えています。 非常に忍耐強く、血統と「家」を重んじており、家長の存在は絶対です。
 凝った装飾の貴族的な礼服を好んで着る風習がある為見落としがちですが、手や足などにもドラゴンの雰囲気が出ています。
 ウロコの色は黒、赤、青、緑などで、淡い色などなく、非常に濃い色で、頭部から首にかけて馬のようにたてがみのような髪があり、それは黒が多いようです。 地位の高い生まれの者は、たてがみも多く、髭がはえており、低い生まれの者は短い角のようなものが2~4本ほど頭部に生えているとされますが、絶対的なものではなく、稀に例外もあるようです(女性には角や髭は生えません)。
 平均寿命は150才です。

・ガーシャルベロス
 大型の狼の背中に、蝙蝠の翼が生えており、その翼の中頃に三本のカギ爪の様な指がついている種族で、その指で物を持ったり、文字を書いたりできます。
 平均体長は140センチ、平均体重は60キロで、毛色は黒から焦げ茶、白等がありますが、翼は色は必ず黒になります。
 彼らはヒトが歩くのと同じ感覚で何時間も空を飛ぶ事ができまなす。 ただし、この時自分の体重の半分以上の荷物の運搬は無理で、身体の構造上、ヒトを乗せて飛ぶのは不可能です(かかえる形で、ヒト族の子供程度なら可能でしょう)。 飛行速度はヒトの約1.5倍で(戦闘中など、移動は6m/12mとなる)、高度は1000mくらいは楽に飛びます。
 極めて理屈っぽく、偏屈で、ジョークを理解しません。 常に物事を客観的かつ論理的に分析しようとしています。
 平均寿命は60才です。 牙はD×4の突きとして扱い、翼のカギ爪で武器をもって戦えますが、ややぎこちなくなり、命中判定に-5のペナルティをうけますし、盾は所持できず、さらに武器を持っている間は飛行する事はできません。 身体の構造上、残念ながら「蹴り」を伴う行為はできません(殴る行為ならば前足で出来るものとします)。

・フォクシー
 グルジリア帝国より、むしろラグリアム首長国の種族で、砂漠の民と呼ばれ、砂漠地帯に部族単位で生活しています。 一夫多妻制で、家の単位を非常に重視します。
 狐の両肩から1m程の触手が生えている種族で、その触手でヒトの手ができる事なら、ほとんど行う事ができます。
 平均体長は160センチ、平均体重は50キロで、体毛は白から琥珀色までの様々です。
 非常にシニカルであり、最善の策を考えるより、最悪の環境を想定して行動するふしがあり、それでいて、常に他人をからかうネタを探しており、真剣になっている人を笑いのネタにする大変悪い癖があります。
 平均寿命は600才で、牙はD×4の突きとして扱います。 触手を利用して武器をあつかい、盾も所持できますが、身体の構造上、残念ながら「蹴り」を伴う行為はできません(殴る行為ならば、前足で出来るものとします)。

・グッフェラー
 ドックヘッドの上半身をセントバーナードクラスの狼の背中にくっつけたような異形の種族です。
 身長(体高?)は170センチ、体重は100キロが平均で、体毛は白から黒にかけてと、茶色、さらに淡い緑から濃い新緑色などがいます。
 極めて抜け目がなく、また慎重な種族で、ナンバー1になり、無駄に目立って神経を使うよりも、ナンバー2でフィクサー(黒幕)となって実権を握る方がはるかに利口だと考える者が多いようです。
 武勇にすぐれる者に敬意をしめし、イルアジス首長国で部族単位で暮らし、山賊まがいの事をおこなう者も多数います。 種族全体的に、比較的魔法を軽視し、剣の力を重視する傾向があるようです。
 平均寿命は60才です。
 下の狼は、上の意思には確実に従いますが、独立した意思と意識があり、マスターが担当する事で会話などによる相談が可能です(グッフェラーを選んだプレイヤーは、きちんと下の狼の名前も決めて下さい)。

・ザルファス
 体高40センチ程の鷹の翼の付け根から、小さなヒトの腕が生えているような種族です。
 羽の色は赤、青、黒、黄色など、非常にカラフルで、鮮やかな原色に近い色であるほど、彼らの中では「美しい」とされているようです。 かならず1色で、2色以上がまざるケースはありません。
 非常にキザで、いかなる場所、いかなる状況であろうとも、より洗礼された、優雅で美しい態度をとるのが良しされ、たとえ命の危機であろとも、無様に驚いたり、動揺したりといった態度は軽蔑の対象となり、たとえやせ我慢でもクールでいる事が、彼らの美学なのです。 大きな羽がついた、男はベレー帽、女はつばひろのまる帽子を、たとえ戦場であろうともかぶっており、それがステータスシンボルであり、緊急時にもかかわらず、その帽子を取りに戻ったなどという話は、それが切羽詰った状態であるほど、彼らの武勇伝になってしまいます。 いかなる事態になっても、男は紳士として、女は淑女として振舞います。
 平均寿命は40才で、その嘴は2Dの突きとして扱われます(もっとも、そんな粗野な行為は、かれらは断じてしないでしょう)。 移動は飛行によっておこなわれ、戦闘時などは6m/12mの移動力としてあつかわれます。

・ケンタウロス
 私達が一般に認識しているケンタウロスの姿そのままで、ヒト族の上半身に馬の下半身です。
 比較的温厚な種族ではありますが、非常に頑固かつ一途な面があり、感情よりも理性を重視します(つまり大の為に小を切り捨てられるのです)。
 髪の色は茶色系から黒までの様々で、下半身の毛色と同色が基本です。 平均身長は2メートルで、平均体重は150キロ程で、背中にヒト1人くらいのせて楽に移動できます(移動は戦闘中などは6m/12mとして扱います)。
 ケンタウロスは絵画を非常に愛しており、街の露天商で絵売りをしている者がおおく、名作と呼ばれる絵画の作者の大抵はケンタウロスです。 冒険に出ているほとんどの者が、古代の貴重な絵か、美しいモチーフの捜索を目的としているほど、種族として絵画はきってもきれない関係と言えます。
 平均寿命は40才で蹄は1Dの叩きとして扱いますが、身体の構造上、残念ながら「蹴り」を伴う行為をする事はできません。

 
          北の種族
 「北の種族」の特徴を一言で表すなら、「寡黙」につきるでしょう。 「質実剛健」はまさに「北の種族」の為にあるような言葉で、言葉や格好でチャラチャラ飾る暇があるのなら、自らの行動をもって態度をしめし、内面から自身を高め、責任と秩序ある行動が「北の種族」の基本的な考え方です。
 寒い地方という事もありますが、全体的に頑固で、不言実行型の者が多く、派手な事をあまり好まず、保守的で、必要な事のみを追求してゆく、ストイックな学者肌か、職人気質で、陽気な「南の種族」とは、テンポがあわず、軽薄に見える為に眉をひそめるシーンがおおいものの、その外交手腕などは高く評価していますが、自己顕示欲が強く、自分さえよければそれで良いとする「東の種族」とはまったくそりがあいません。
 それらは当然国家にも反映しており、国王の下に議会を持ち、善政をもってしられる「アルディリア帝国」は、国家理念として常に己の鍛錬を怠らず、肉体的にも、そして精神的にも日々精進し、互いに助け合い、皆でより良い世界を目指すというものがあり、武士道的な考えがあるようです。
 外交にそれほど力をいれている訳ではありませんが、南の「南方諸国連合」とは穏やかな同盟関係にあり、その関係もあって「義を見て勇ならざるは・・・」の考えから、悪政をひく東の「グルジリア帝国」とは歴史的な敵国となっています(「ラグリアム首長国」とは、水面下で外交しているのが現状のようです)。
 「北の種族」とはしては、ウルフリンク、ファルフォル、リュージュ、ジグリオン、シャンブロー、シェイプチェンジャー、ハスキアの7種族がいますが、全体に正道を重んじ、弱きを助け、世に平和が訪れる事を祈る、自己犠牲的な献身さをもった者がおおく、冒険者であっても、市民うけがよいのが特徴です。

 ウリフリング
 一見して狼男そっくりの外見を持っている種族で、南の「ドッグヘッド」と異なり、手や足も銃人と呼ぶにふさわしい形であり、狼そっくりの尾をもち、当然靴を履く習慣もありません。
 平均身長はヒトと変わらず、体重がやや重いくらいで、それだけがっしりした体つきで、体毛は白から黒までのモノトーン系と、薄い青から紺までのブルー系の2派にわかれています。
 直情的で、細かい事を考えるのが苦手な者が多く、行動は大雑把で、考えるよりも行動する方を選びます。 情にもろく、弱い者をほおっておけないようなアニキ肌で、よく言えば純真で、悪くいえば騙されやすい者が多いのですが、こと戦闘となると、一流の駆け引きと判断力を誇り、普段の昼行灯的な行動とは雲泥の差であり、そのギャップがウルフリンクの特徴です。
 比較的大きな村をつくって、狩りをして暮している事がおおく、男は力仕事、女は家を守るといった役割分担をはっきりさせ、老人や子供を大切にして生活しています。
 平均寿命は50才です。

 ファルフォル
 全身が長い毛でおおわれている大型のヒト型種族で、平均身長は210センチ、平均体重は130キロです(映画スターウォーズのチューバッカをイメージするとそっくりです)。
 毛の色は白から茶色、黒までで、長いためからみやすく、本人達はけっこうマメに手入れをしており、手があいた時など、専用のブラシでトリミングしている姿をよく見かけ、美しい毛並みは、彼らの美しさの基準でもあります。 いつもブツブツを不平を言っており、常に一言多い性格ですが、それは広い視野と、こまかな機微にたけている表れでもあり、実際には面倒見がよく、心配性で、仲間思いです。
 その外見からはあまり想像できませんが、かなり器用で、芸術的センスに優れており、特に彫刻に対して深い造詣をもっとおり、ファルフォルの手があいている時は、ブラッシングしているか、コツコツと木彫りなどに精を出しているかの姿しか見れないといっても過言ではないくらいです。
 ファルフォルの平均寿命は400才です。

 リュージュ
 ヒトの肩に乗るくらいの大きさの小型の竜の姿をしている種族です。 平均身長は50センチ、平均体重は18キロほどで、背中にある翼で、ヒトが歩くのと同じ感覚で長時間、空を飛ぶ事ができます。 飛行速度はヒトの1.5倍で、自分の体重と同じくらいまでの荷物を持って飛ぶ事が可能です。
 肌(ウロコ?)の色は赤、緑、青、黒、白など様々です。
 寡黙な者が多い北の種族の中ではリュージュは浮いた存在でもあり、おおむね慇懃無礼な態度をとる上に、他人を小馬鹿にしたような話し方と態度をとる事で有名です。 それでいて秘密主義者で、もったいぶった話し方をするうんちく野郎といった者ばかりなのですが、もっとも問題なのは、彼らには、それら自分の行為について、まったく悪気が無いという事実があります。
 平均寿命は500才で、小型の家をいくつも重ねて、繋げて、立体迷路のようなマンションを好んでつくって暮しています。

 ジグリオン
 鰐を首の部分からケンタウロスのように直立させ、腕をはやしたような、非ヒト型種族の中でも飛びぬけて異形の姿をした種族で、直立した上半身の背中から蝙蝠のような翼が生えています。
 上半身を前に倒した状態での平均体長は240センチで、平均体重は190キロあります。
 陸、水、空すべてが行動範囲ですが、通常は透明度の高い、川の中央近くに、水中から突き出たような家をいくつも繋げた村をつくって暮しています。
 背中の翼で、ヒトが歩くのと同じ感覚で長時間飛ぶ事ができ(戦闘中など、移動は6m/12mとして対応)、水中ではヒトの2倍の速度で行動できます。
 自称ダンディでフェミニスト。 常に帽子を目深にかぶり、傘兼用の杖と、蝶ネクタイをトレードマークとして、日々、きっちりと身につけています。 雌雄同体で卵から生まれるのですが、その生態についてはあまりわかっていません。 平均寿命は120才です。

 シャンブロー
 遠目ではヒト族と区別がつきにくい女性のみの種族で、ちかづけば、そのフェロモンバリバリの妖艶で極めて肉感的な姿と、しぐさですぐにシャンブローだと気づけます。 濃艶かつけだるげな美女しかいない、ある意味「南の種族」のバニーの対極的な存在です。
 髪は真紅で、肌の色はぬけるような白しかいないようです。
 常に媚態を示しているかのようで、その行動、しぐさ1つ1つが男を誘っているかのようにしか見えなず、その為のトラブルが絶えませんが、本人達はそれを楽しんでいるふしがあり、おとなしくしている事などありません。 性に関しても極めて奔放で、来る者を拒まずどころか、自分から積極的に誘う為、パーティ内に自分の恋人がいる女性は警戒を怠るべきではありません、その気で誘った彼女らの誘惑を断るのは至難の技なのです。 自分がそうと望まないかぎり、妊娠する事はないようで、生むのは生粋のシャンブローのみです。 平均寿命は40才です。
 シェイプチェンジャー
 狼や虎に変身できる種族です。 しかも変身してしまうと、銀(または魔法)の武器でしか傷つきません(ただし、拳、牙、爪などの肉体武器はその限りではなく、通常通りダメージを与えます)。
 非常に強力な種族ですが、アルディリア帝国領、それも首都アルファ以外では、強烈な迫害の対象となってしまいます。 それは彼らをライカンスロープと同一視しているからで、触れられただけで呪われると信じられています。 なお、正体を隠すなら、アルファ以外で転職できません。
 その為、アルファ以外、正体がバレたなら即刻しばり首で、それは一緒にいた他のパーティメンバーも当然一緒となり、弁明の余地はありません(マスターはこの迫害は徹底的にやって下さい、それほど能力値的には強力な種族であり、自分はもとより、仲間の命を常に危険にさらし、かつ、シナリオが理不尽に終了するといいうリスクが間違いなくある、ペナルティを負っていると理解して下さい、その為、この種族を選ぶ場合には、他のメンバーに了承をもらう事は必要不可欠です)。
 また、トリカブトの毒に極端に弱く、トリカブトを塗った武器によってダメージをうける場合、その値を5倍して下さい。
 シェイプチェンジャーは半獣人になる(いわゆる狼男ですね)ハーフチェンジと、完全に獣の姿となるフルチェンジとがありますが、段階をふんでしかチェンジできず、一段階のチェンジには、戦闘中などでは、自分の行動順を消費して行います(移動もできませんし、1ラウンドをかけて変身しているとみなして、その間カウンター・タイミングでの行動もとれません)。
 また、フルチェンジしてしまった場合、理性も獣なみに低下するので(ただし、きちんと言葉は話せます)、職業における呪文や技などは一切使用できません。 満月の夜には必ずフルチェンジしてしまい、朝までヒト型にもどれません。 気絶してしまった場合、強制的にヒト型に戻ります(これによって死んでしまうケースがありえますので、後述のHPの増加の部分をよく読んで下さい)。
 また、通常の鎧等は変化についてこれず、チェンジ後身動きがとれない状態になるものとします。 専用の鎧としてはアルディリア首都などで売っていますが、ハードレザーまでしか対応しておらず、価格も12倍となります。 平均寿命は50才です。
 変身時の能力値変化は以下の通りです。
 数字は倍率を示していて、基本能力値にその数字を掛けて(端数切捨て)、その結果を新しい能力値として成功チェック値をもとめて下さい。
 また、HPが上昇しますが(耐久値ではない為、マイナスの部分の増加はありません)、本来のHPに対しての上昇分を記録しておき、段階を下げて人にもどってゆく時に、増加分をダメージのようにHPから減少させて下さい(つまり、本来のHPが30の場合、ハーフチェンジで45となり(ただし死亡ラインは-30のままです)、上昇分は「15」で、現HPが21の時にチェンジするとHPは36となり、その後14点のダメージをうけて22になった段階でヒトに戻る時、上昇分であった「15」点も減少する為、現HPは7になってしまう。 これは、チェンジしている時にダメージをうけすぎると、ヒトに戻った時に死んでしまう事をいみしています)。
     筋力 武勇 敏捷 耐久 器用 魅力 知力 信仰 精神 記憶 観察 指導 HP
ハーフチェンジ 1.5   1.5   1.5     1    0.6   0.6   0.5   0.4     1     1    1.2   0.6   1.5
  SP:各チェック時に、ダイスの数を5個以下に絞れない。 呪文・技の抵抗判定に、レベル÷3のボーナスを得て抵抗判定ができる。
フルチェンジ  1.8   1.7   1.6     1    0.1   0.6   0.1   0.2     1     1    1.6   0.3   1.8
  SP:各チェック時に、ダイスの数を8個以下に絞れない。 1ターン(戦闘中はラウンド)につき、レベル÷3(ただし最高は7点)点のリジェネレイト能力(ただし、銀、トリカブト、火のダメージ分は再生できない)。 呪文抵抗の際、抵抗判定のかわりに、レベル÷2のボーナスを得て、精神チェックを行い、相手の達成値を上回ったなら、自身のみ、その呪文を透過できる。 技だった場合もレベル÷2のボーナスを得て抵抗判定ができる。
 ハスキア
 四本腕の大柄な人間で、平均身長は220センチ、平均体重は110キロで、男女ともにかなりがっしりしています。 髪の色や肌の色はヒトと同じです。
 ハスキアはいわれない、過酷なまでの差別の対象となっており、通常はその正体をひた隠しにして、人知れず暮しています。 ハスキアだとばれた場合、村中の憎悪をうけて縛り首になるでしょうし、どの公的機関もハスキアを友好種族とは認めておらず、これは人権がまったく無い状態である事を意味しています。 北の山脈のどこかに隠れ里があると噂されていますが、その噂をもとにハスキアの里の撲滅に懸賞金がかけられるほどです。
 その為、シナリオイベントなどで師匠がみつけられない限り、転職はまったくできず、かりに師匠などが見つかったとしても、転職費用は3倍となります。
 差別の理由はあまりに強力すぎる、あるいは異質なハスキアの肉体能力に対する恐怖です。
 ハスキアは自分の意思で細胞変換を行い、基本形態である4アームドバージョンから、ケンタウロス、マーメイド、アーラエバージョンに変身する事ができます。
 基本的に、手足の総数を変えられず、体積を変化させる事はできない為、上記4タイプが変身の限界で、ケンタウロスバージョンではやや小柄なケンタウロスに、アーラエバージョンでは非常に大柄なアーラエになってしまいます。 また、人相など、細かい特徴まで変化できる訳でありません。
 それでも完全に異種族に変異できる能力は脅威ですし、4アームドバージョンでは、2本の片手剣(または1本の両手剣と1本の片手剣)と盾1つまでを同時に扱う事ができ(4つの手に武器はもてますが、有効に使う事はできず、限界が上記の制限まで、となります)、細胞変換機能により、毒に対して強力な耐性があり、毒に対する抵抗判定では、耐久チェックの+ボーナス値をさらに追加して加える事ができます。
 また、簡単な精神集中(戦闘中であれば、自分の行動順を消費する)により再生能力を発揮する事ができ、筋力値+耐久値÷4の値から算出した成功チェック分、だけ回復する事ができます。
 苛烈な迫害をうけているハスキアですが、彼らしか知らない大いなる過去の贖罪があるらしく、一切の抵抗、弁明をせず、ケンタウロスやアーラエの姿で、この大陸の人々を守るために冒険者になる者がごくごく稀におり、数少ない接触事例によれば、あまりに献身的で、あまりに無欲で、正義の体現者のようであるとも伝えられています。
 もしもプレイヤーがハスキアを選ぶようならば、マスターとよく話し合い、苛烈な迫害と、ばれたら即ゲームエンドのリスクについて、他のプレイヤーにも納得してもらえるようでなければならないものとして下さい(マスターはこの迫害は徹底的にやって下さい、それほど能力値的には強力な種族であり、自分はもとより、仲間の命を常に危険にさらし、かつ、シナリオが理不尽に終了するといいうリスクが間違いなくある、ペナルティを負っていると理解して下さい、その為、この種族を選ぶ場合には、他のメンバーに了承をもらう事は必要不可欠です)。
 平均寿命は8000才と言われてますが、不老不死であるともいわれています。