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僧侶

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僧侶
主要能力、4=知覚、精神、記憶、観察
      3=敏捷、耐久、理論、指導
      2=強靭、器用、加護
      1=武勇
初期装備=ソフトレザーまでの着れる鎧(信仰神のシンボル入り)とホーリーシンボル
武器=制限なし
防具=制限なし
盾=制限なし
僧侶用呪文
 習得=記憶チェック 発動=知覚チェック 使用回数=精神値÷必要精神値(A値)

 僧侶は南の職業となっていますが、大陸全土に広まっており、神学理論に精通しており、自らが信仰を捧げる神の力によって、さまざまな奇跡である呪文を使用できます。
 僧侶は自分が信仰する神の教えに従い、また同時に、その教えを民に広める為に日々精進していますが、この「レジェンズ」の世界観では、「神の教えを広げる」行動とは、自らが「神の教えを体現する事」であり、道々の人々に、神の素晴らしさを説いて行く事ではありません。
 それはこの世界が多神教の世界である為で、他の神の信者を改心させるような行動はまずとらないからです(自分の姿を見てもらい、民自らが気が付いてこそ、初めて道が開けるといった考え方なのです)。
 それがゆえに、自分が信仰している神を貶める事がないように、僧侶達は日々の立ち振る舞いに慎重である傾向があります。
 ただ、こういった互いに認め合うのは善と中立の神を信仰している場合のみで、悪神の信者については異なります。
 悪神の信者は世界共通の敵であり、排除すべき存在で、これを認める者や国は存在しません(残念な事に、これは「公には」であり、見てみぬふりをする、堕落した都市もありますが、とてもまともな人間が住める環境ではありません)。

 通常の冒険者の僧侶は、上記のような理由から、自らが崇める神の素晴らしさ、偉大さを「見て」もらうべく、修行の日々を送っており、その生き方それ自体が布教活動といえるのです。

 僧侶用呪文は記憶チェックで習得し、必要精神力で精神値を割った数が、その呪文の1日の使用回数となり、知覚チェックの達成値が、その呪文の達成値となります。

 この世界における代表的な神を下記に列挙してあります。
 より詳しい設定については、今後発売予定のサプリメントにてフォローする予定ですので、ここでは善の神のみ、簡単な注釈を加えておきます。
 善の神は秩序を司り、人々に親しまれている神々であり、大抵の街には6大神の共同神殿があり、大きな都市になると、それぞれの神を奉じた、個別の神殿がたてられ、民衆の生活に密接にかかわっています。
 僧侶を選択したキャラクターは、この善の6大神のいずれかを選択して下さい。
 それに対して悪の神は混沌を司り、人々に忌み嫌われており、街では神殿など存在しませんが、地下に隠れて存在している、という噂がたつ時があります(そして、恐るべき事に、往々にして、実際にあるのです)。
 大きな都市では、ダウンタウンなどにそれとはわからないように神殿がかまえられている所もあり、諸悪の巣窟になっています。
 プレイヤー・キャラクターの僧侶は悪の6大神を信仰する事はできません。
 あまりに非社会的、非人間的であり(死ななければ入信できない神もいます)、不適切といえるからです(単に奇をてらったり、不必要な虚栄心から選びたがる人がごくたまにいる可能性がありますが、マスターは認めるべきではありません、そのような考え方では、TRPGの本質が失われる危険性がある事を認識するべきです)。
 中立の神は複雑で、秩序と混沌のバランスを重んじていて、その弱い方の味方につき、世界を維持しているとされ、1神で、それぞれの神々の軍勢を相手にできるほどの力があるとされています。
 プレイヤー・キャラクターが選択するのは困難で、常にバランスを維持しなければならない為、善も悪もどちらも存在していなくてはならず、どちらかが勝利するようならば、その敗者を助けたり、逃したりしなければならず、シナリオが成立しなくなる場合がほとんどだからです。
 特別な設定をマスターが用意している場合を除き、選択を認めるべきではありません。

 一度選択した信仰する神は二度と変更する事はできません。
 キャラクターが、その信仰神の教えを逸脱するような場合には、マスターは僧侶としてのすべての権利(呪文の使用や権利など)を剥奪し、主要能力値である「知覚、精神、記憶、指導」の能力値について、そのキャラクターの種族の「職業ボーナス値」ポイントだけ、減少させるといったきびしい処置をするようにして下さい(ただし、明確な理由や、事前の指針、プレイヤーとのディスカッションなど、基本的な処理は欠かさないで行い、その上でなお逸脱するような場合です、通常のこの段階でプレイ継続は不可能ですが、シナリオの展開の都合上、キャラクターの人生を十分考慮した上で、参加者全員が納得の上そうせざる得ない時の指針として下さい)。
 以上のような理由から、「ノーデンス」「イーリス」以外を信仰神として選択する事は避けるべきで、マスターもできるだけ推奨するようにして下さい(昨今「普通は嫌」とするケースもあるそうですが、マスターは参加者全員の前で十分に説明し、それでも選択するならば、そのプレイヤー個人の責任とし、教義についてのロールプレイに厳しい態度であたるべきでしょう、普通ではないものを選択した以上、不利益が非常に大きいのは現実社会でも同じなのですから)。




善の6大神
 ・輝けし正義レンギリオン
   悪即斬の神で、いかなる悪の種子も根絶しなければならないとしている。
   シャイプチェンジャーやハスキアなどのプレイヤーが選択できる種族はもちろん、デュノケラウトなども抹殺対象であり、悪に対して情けをかける事自体が罪であり、いかなる悪をも滅する事を目的としている。
   「レンギリオン・クルセイダーズ」と呼ばれる、畏怖とともに称えられる、ある意味狂信的な戦闘部隊がいる事でも有名。
   この神を信仰するのであれば、教会が悪と認定したものに対していかなる慈悲もかけてはならず、どのような理由があろうとも、悪を見逃したり、悪から逃亡してはならない。
 ・深淵の大帝ノーデンス
   戦の神で、友情を重んじている。
   大抵の冒険者の僧侶はこの神を信仰しており、自己の及ぶ範囲で信義を貫き、自らが存在し、生き続ける事が勝利であると教えている。
   この神を信仰するのであれば人としての道をはずしてはならないだけで、特に大きな制約はない。
 ・慈愛に満ちし灯火アルク=エルファス
   すべてのものに救済を与えんとする女神で、そのすべてとは魔も含めた、この世界に存在するすべてと定義している。
   この為戦闘行為それ自体を否定しており、かぎりない慈悲と献身の精神にて日々生活する事を旨とし、ある意味レンギリオンとは真逆で狂信的である場合がある。
   しかしながら、その崇高な精神から、現代の赤十字のような立場でもあり、戦争などでは和平交渉の場として、アルク=エルファスの仮設治療所が選ばれる事も多い。
   この神は基本的にプレイヤーは選択できない。
   戦闘できず、敵を傷つけてはならず、争いをみすごしてはならないのでは、冒険者は出来ないと言えるからである。
 ・燃え上がりし激情イーリス
   恋愛の女神であり、転じて嫉妬や復讐の女神でもある。
   熱烈な結婚式などでは、このイーリスの神官が呼ばれ、イーリス神殿で結婚式をあげたという事は、一種のステイタスになるほどで、その分、万が一があった場合、神殿、または神官から苛烈な報復がある事で有名。
   これは恋人同士だけではなく、友人など、人間関係全般に対してもで、嘘や偽りなど、表面的な誤魔化しを嫌っている。
   この神を信仰するのであれば、嘘や偽りなどをそれと知って行ってはならず、他人に対してつねに真摯でなければならない。
 ・育まれし栄光フォン=ラフル
   形成の女神であり、物事の完遂や出産の女神でもある。
   建築物の完成や芸術などを仕事とするものに信仰され、工事の安全祈願などに神官が呼ばれるなど、市民の生活に密接に関係している。
   また、出産、家族の守護者でもあり、フォン=ラフルに認められれば、異種族間でも子がさずかるといわれています(この世界では、異種族間では、エルフと人間などの特定の例外を除き、子供できませんが、この神の祝福によって奇跡がおきる可能性があります)
   死をもって、人生の完遂としており、その為、死者を冒涜する事に対しては、苛烈なまでの報復を行います。
   この神を信仰するのであれば、アンデットから撤退する事はゆるされず、ネクロマンサーなどの噂を聞いたなら、殲滅に向かわなければなりません。
   また、死んでしまった者を蘇らせる事はできず、自分自身もしてもらってはいけません(一部ゆるされる呪文がありますが、それ以外で蘇生した場合、僧侶呪文を全て失ってしまいます)。
 ・黄金(こがね)なす幸運クローミリス
   商売と伝達の少年神であり、金銭の授受について非常に厳しく、転じて盗賊や野伏などの情報流通者の守り神でもあります。
   大抵の商人の家や売店には、この神のシンボルが飾ってあったり、刻んであったりするほどで、不公平を是正する神ともいわれており、市民にも人気のある神です。
   この神を信仰するのであれば、自分の行動について、常に正当な代価を求めるようにしなくてはいけません。
   ただ、これはあくまで「正当」である為、不要にもらいすぎてはならず、また、情だけで動くような事があってはならず、依頼について十分に吟味して裏をとる慎重さが求められます。

悪の6大神
 ・愚劣なる姦計ミロク:血筋こそがすべて、努力などいらぬ、お前だけは特別なのだ。
 ・白痴なる魔王アザトース:弱き者は無価値、弱きは罪、力溢れる強き者がすべてを得よ。
 ・全てを憎みし者エル=フォドル:生者はいらぬ、心音を止めよ、永遠なる静寂の世界を求める。
 ・引き裂けし狂気ズァドァン:信用など妄想、利用しつくせ、自己以外が利するなどありえぬ。
 ・破滅せし運命(さだめ)ダル=ミャローン:快楽を求めよ、性とは己の為だけにあるのだ。
 ・邪悪なる突風ギャザック:富を求めよ、搾取し、奪い、隠し、与えるな。全て己のものに。

中立の6大神
 ・白銀の魔狼フェンリス:すべての魔力を司る大神
 ・真紅の怪蛇ミッズガルズ:すべての力を司る大神
 ・漆黒の妖女ブリッツ:すべての美を司る大神
 ・嘲笑いし者ケルガ=アウステ:すべての知を司る大神
 ・すべてを破壊せし者アシュラ:創造と破壊を司る大神
 ・琥珀の死神ファーミル:信義と生死を司る大神


僧侶呪文

 M=習得目標値(記憶チェック) A=必要精神値
 R=射程 D=効果時間 E=効果範囲

○メディテーション R=- D=24時間 E=使い手のみ M=5 A=5
『我が敬愛せし、主たる○○神よ、御身が力を我に貸し与えたまえ』
使い手は神と交感し、以降24時間の間、僧侶用呪文である奇跡が使用できるようになる。
3時間かける事で、この呪文はサイコロ0個振りが可能となる。
なお、この呪文は一度成功すると、以後23時間が経過するまで、再度使用する事はできない。

○キュアー  R=10m D=永久 E=対象1体 M=10 A=20
 『慈悲なる大いなる力、我が主○○よ、我が声に答えたまえ』
 信仰する神の力をかり、手をかざす事で、対象1体の傷を達成値ポイント分回復させる事ができる。

○ホーリーウェポン  R=接触 D=達成値ラウンド E=武器1つ
 M=15 A=10
 『我が主○○よ、汝が子たる者に、敵を討ちし力を与えたまえ』
 対象の武器1つにかける事で、達成値÷5の命中ボーナスと、達成値÷8のダメージボーナスを与える事ができる。
 また、攻撃が命中した相手が、「夜魔」「式魔」「悪魔」「悪霊」「死体」「骸骨」に分類されるものであった場合、ダメージボーナスは本来のものではなく、達成値÷11d6へと変化する。
 これは、神の恩寵によるものであり、あくまでダメージ判定時のみ、対象の分類を確認してどちらのダメージボーナスになるかが決定されるもので、使い手及び武器の使用者の意志により変更できるものではない。

○レジストファイア/コールド  R=- D=達成値時間 E=使い手より4mの球形
                M=16 A=7
 『親愛なる公平の女神よ、我等に安らぎを与えたまえ』
 この呪文を成功させる事で、使い手より4m以内の球形の空間に対して、達成値時間の間暖かくするか、涼しくするかの効果を及ぼす事ができる。
 この球形の結界は使い手とともに移動し、中の温度は外の温度に影響されない為、吹雪や灼熱の砂漠など、過酷な環境下において非常に効果をはっきする。
 また、この呪文は「D=瞬間 E=使い手より2mの球形」とする事で、ダメージ確定前のカウンター・タイミングで使用する事ができ、この場合、使い手中心に2mの球形の結界を一瞬だけはり、その結界の中にいる者すべては、外からの炎、冷気のダメージを達成値÷5ポイントだけ軽減できる。
 ただ、あくまで結界による防御である為、その結界内からの攻撃には無力で、使い手の隣接ヘクスより炎や冷気の攻撃をおこなわれた場合、使い手は自分を軽減する事はできない(しかしながら、今度は結界の外にいる者は軽減効果をうける事ができる)。
 なお、この軽減効果は、抵抗判定の後、実際にうけるダメージに対して適用する。

○ターンアンデット  R=10m D=達成値分 E=下記 M=17 A=9
 『我等が偉大なる父(母)○○の名において命ずる、邪悪よ、去れ!』
 この呪文は使い手が掲げたホーリーシンボルを中心に、4mの結界をつくる。
 この中では、「悪魔」「死体」「骸骨」「幽鬼」に分類されるものは、すべての命中判定と回避判定、呪文の達成値と、抵抗判定に対して、達成値÷5のペナルティを負う。
 この結界は使い手とともに移動するが、使い手が攻撃行為(これはエンチャントといった援護や召喚呪文なども含む)をした瞬間に呪文の効果は終了する。
 また、この呪文は「D=瞬間 E=対象1体」とする事で神の力を直接対象にぶつけ、対象が「悪魔」「死体」に分類されるものであったなら、達成値ポイントのダメージを与える(そうでなかった場合、達成値÷3のダメージとなる)。
 このダメージは精神抵抗に成功する事で半分にできる。
 なお、「レンギリオン」を信仰している者がこの方法をつかった場合、対象が「悪魔」「死体」「式魔」「悪霊」「骸骨」「幽鬼」「夜魔」「魔影神」に分類されるものであったなら達成値ポイントのダメージを与える事ができ(それ以外は達成値÷3のダメージ)、さらに、対象の分類にかかわらず、対魔法抵抗力削減率を20ポイントと、魔法強度を8得れる。

○ファイスシールド R=6m D=2ラウンド E=対象1体
          M=17 A=11
 『親愛なる○○よ、その偉大なる力もちて、我らを守りたまえ』
 この呪文は「通常タイミング」でも「ラウンド開始時タイミング」でも使用できる。
 対象となったものは達成値ポイントの疑似ヒットポイントを呪文を使用したラウンドの次のラウンドの終了時まで得る事ができる。
 この呪文をかけられた者がダメージを受けた場合、まずこの疑似ヒットポイントから減少させなければならない。
 ただし、呪文行使の代償やHPの支払いなどについては、この疑似ヒットポイントを使用する事は出来ない。
 回復呪文などが対象にかけられた場合は、本来のヒットポイントにのみ効果があり、この疑似ヒットポイントが回復する事はない。


○センスイービル/アンデット  R=- D=達成値時間 E=使い手のみ
 M=18 A=10
 『我が父なる○○よ、主の意志に背きし者を知らせたまえ』
 達成値÷2m以内で、使い手に敵意を持っている者、またはアンデットを見破る事ができる。
 これは、あくまで使い手が「見えている」モノのみに対して有効で、それらは使い手には鈍く赤く輝いて見える。
 つまり、壁の向こうにいる場合や、暗闇などで使い手の視線が通らない場合は、対象がそもそも見えない為、見破る事も当然できないという事になる点に注意する。
 また「R=6m D=1ラウンド E=対象2体」として、ラウンド開始時に呪文の使用を宣言する事ができ、この場合には、対象2体に、このラウンドのみ有効な擬似HPを達成値ポイント与える事ができる。 この使用法の場合、呪文に成功したなら、使い手はこのラウンド行動済みとしてあつかわれ、本来の行動順で行動する事はできない(つまり移動も宣言できない)。 失敗したなら、本来の行動順で、通常通りに行動する事ができる。

○インスタントヒール R=6m R=- E=対象1体
           M=18 A=11
 『力ある我らを見守りし力よ、その力を示したまえ』
 対象の味方一人にダメージが与えられる直前、ダメージ確定前のカウンタータイミングでのみ使用できるかなり特殊な回復呪文で、通常時には使用出来ない。
 対象のHPを達成値÷2ポイント回復させる事が出来る。
 使い手がフォン=ラフルを信仰していた場合、回復する値は「達成値÷2+(対象の加護の+ボーナス値)」となる。

○ブラストシェル R=10m D=一瞬 E=対象1体
         M=19 A=11
 『○○の名において、体内にひそみし邪念よ、その力を姿とせよ』
 対象1体の細胞を爆発させ、達成値÷2のダメージを与える。
 精神抵抗に成功すれば、このダメージはさらに半分にできるが、失敗すると、その強烈な激痛によって、分類が「死体」「骸骨」「妖霧」「精霊」「幻竜」「魔影神」以外のものは、
次の行動1回(行動順ではなく、直後の行動をさします)の自動的失敗が「1」と「2」となる。
 なお、イーリスを信仰している者は、「R=6m D=- E=対象1体」として、フリータイミングで呪文の使用を宣言する事ができ、この場合、対象1体のHPを達成値ポイント回復させ、使い手自身が達成値÷3だけ、HPを支払う呪文へと変化させる事ができる。

○ブレイブアーマー R=10m D=達成値÷3ラウンド E=対象2体までの味方
          M=20 A=12
 『我らが偉大なる○○よご照覧あれ、願わくは、我らが苦難に打ち勝つ勇気を与えたまえ』
 対象2体までの味方に、達成値÷4ポイントの装甲ボーナスを与えることが出来る。
 ただし、この呪文によって、対象の合計装甲値が、パーティランク値×4の値以上になる場合には、その対象への呪文は失敗する(対象をもう一人とっていた場合に、そちらが適正であるなら、呪文は問題なく効果を発揮する)。
 なお、この制限はこの呪文を使用した時に適用されるもので、その後に何らかの効果によってその対象としいた者の装甲値がパーティランク値×4の値以上になったとしても、呪文効果が失われるわけではない。

○ブレス R=- D=達成値ラウンド E=6m以内の対象4人
     M=21 A=18
 『我は求める、我が生まれし時に授かりし、○○の大いなる祝福を与えたまえ』
 使い手から6m以内の味方4人までを対象として神の祝福を与え、達成値÷8の命中判定ボーナスと、達成値÷5の装甲ボーナス、さらに達成値÷5の呪文、または技にたいする抵抗時のボーナスをそれらは得る事ができる。

○ピュリファイ  R=接触 D=永久 E=食料及び水 M=22 A=13
 『我が父(母)なる○○よ、御身よりわかれし、血と肉を清めたまえ』
 達成値÷8人分の1回の食事分の水(1人分を500mlとします)か食料(1人分を米にして1.5合とします)のいずれかを浄化するもので、傷んだり、毒に犯されたりしたものに使うのが一般的で、具体的に量については、上記を参考にマスターが決定して下さい。
 ただし、毒や腐敗を取り除くとはいっても、もともと毒性のあるものに使用して、それが無害になるわけではなく、外的要因による毒や腐敗を取り除く呪文です(つまり毒キノコにこの呪文を使用しても、やはり毒キノコのままです)。
 また、ノーデンスの信者である場合、この呪文は「R=8m D=瞬間 E=対象の味方1体」とすることで、ダメージ確定前のカウンター・タイミングで使用を宣言でき、その場合、対象へのダメージの半分(切上げ)を使い手自身が引き受ける事ができます。
 これは実際にその対象のHPから引かれる分の半分で、使い手についてはライフの支払いとなります(つまり、装甲や疑似HP、軽減効果などは利用できません)。
 効果の関係上、この使い方の場合は、高い達成値は必要ありません。

○プロテクション・フロム・イビル  R=- D=達成値ラウンド E=使い手のみ
                  M=23 A=13
 『常にして我を見守りし○○よ、その力もて、我が魂を守りたまえ』
 使い手の周囲に透明な結界をはり、この結界にまもられている間、分類が「死体」「彫像」「式魔」「悪魔」「悪霊」に分類される者は、使い手に対する命中チェックに-達成値÷4のペナルティをうける。
 さらに、それらは、使い手がそれらに攻撃行為(直接攻撃だけでなく、召喚、さらにはエンチャント系をした効果が発揮された場合も含む)をしないかぎり、射程を持った攻撃や能力は一切される事はなく、なんらかの理由で範囲にはいったとしても、ダメージや効果を受ける事はない。
 また、この呪文は「R=接触 D=達成値÷8ラウンド E=使い手以外の対象1体」とする事で、対象に、達成値÷4の装甲ボーナスと、達成値÷8の対魔法装甲値(抵抗判定のあるダメージ型の技にも有効)を与える事ができる。
○サイレンス  R=20m D=達成値分 E=6㎥ M=23 A=16
 『最愛なる我が主○○よ、邪悪なる者の言魂を封じたまえ』
 対象とした6m立方の空間を完全な無音状態にする事ができる。
 この空間内では一切の音がならず、外からも聞こえない状態となる。
 この呪文は対象1体を目標にして使用する事もでき、その場合、対象は精神抵抗に成功する事で、この呪文を打ち消してしまう事ができ(呪文は効果を発揮せずに終了する)、失敗したなら、その対象を中心として無音空間は発生し、対象の移動と共に、無音空間は移動するようになる。
 なお、対象をとらずに、この呪文を空間にむけて使用した場合でも、対魔法抵抗力は発動する事ができる点に注意する。
 また、この呪文は「R=10m D=瞬間 E=対象1体」とする事で、範囲内でカウンター・タイミングで呪文が使用された場合に、発動前のカウンター・タイミングで使用できる例外的な使い方ができ、その呪文を使用した対象が、精神抵抗に失敗した場合、そのカウンター・タイミングの呪文は打ち消され、なんの効果も発揮せずに終了する。
 精神抵抗に成功したなら、通常通りの処理をする事ができる。

○ワード  R=- D=達成値時間 E=下記 M=24 A=11
 『父(母)なる○○よ、汝が手にて、我を意志を音にして伝えたまえ』
 この呪文は結界系の呪文であり、いくつかのバリエーションがある。
 まず、拳程度の石2つにかけて、おいて置く事で、使い手がそれらの石から20m以内にいれば、その2つの石の間をなにかが通過すれば、それを知る事ができ、その数、大きさ、分類(あれば)が感知できる。
 この感知は、使い手が寝ていても例外的に発動でき、起きる事ができる。
 また、地面に三十センチほどの紋章をえがいて使用する事もでき、この場合、呪文使用時に、「分類、重さ、メッセージは踏んだ者のみ聞こえるのか否か」を設定でき、その紋章を踏んだ者に、ひらがなにして、達成値文字までのメッセージを聞かせる事ができる。
 最後に、やはり地面に1メートル程の紋章を書く事で、その紋章に入った者2名までを達成値ポイント回復させる事ができる。
 この方法の場合、描く紋章が複雑である為、非戦闘時のみしか使用できない。
 また、紋章を描き終わったのちに侵入した最初の2名のみが回復の対象となる為、なんらかの理由により、同時に3名以上がはいってしまった場合、呪文はなんの効果も発揮せずに終了する。

○アニメイトデッド R=- D=壊れるまで永久 E=死体1体 M=28 A=13
 『混沌の底より我が導きに従いきたれ、汝、我が名のもとに従え』
 1体のスケルトン、またはゾンビを死体から作ることができる。
 能力値は以下の通り。
 武勇=生前のもの 敏捷=30 精神=生前のもの 筋力=生前のもの
 耐久=生前のもの 攻撃=爪2(3D+6) 装甲=5 移動力=4m/8m
 その他=スケルトンなら、武勇に+10、敏捷に+10する。ゾンビであれば、筋力に+10、HPに+30する。
      いずれの場合も、精神に関与する呪文の効果はうけない。
 作られたアンデットは破壊されるまで使い手に仕えるが、簡単な命令(文節3つくらい 例として、「この場所に、誰も、入れるな」など)しか理解できない。
 なお、この呪文は悪神の僧侶のみ、使用できる(他が使用すれば、その瞬間に神の恩寵はきえ、僧侶呪文もろとも、僧侶の職を失うくらいのペナルティをマスターは与えるべきです)。

○キュアディシーズ R=接触 D=永久 E=対象1体 M=26 A=10
 『万人の父(母)たる大いなる存在の名において命ずる、病魔よ、去れ』
 病気を治療するもので、対象がかかっている病気の強度を目標値にして、達成値が上回れば、対象の病気は完治する。
 連続して呪文を使用する事で、1による自動的失敗以外で、達成値がおよばずに失敗している場合は、目標値は5づつさがってゆく(徐々に効き始めている事を表現しています)。
 ただし、途中で10分以上間をあけると、また、目標値はもとの値にもどってしまう(この連続使用は、複数人による連続使用でも可とする)。
 なお、この呪文によって、病気自体は完治でするが、病気によって引き起こされた肉体的、精神的損傷については治療できない(病気の高熱の結果、耳が聞こえなくなった場合、病気はなおっても耳が聞こえるようになるわけではない)。

○ディスポイズン R=接触 D=永久 E=対象1体 M=28 A=14
 『寛大にして慈悲深き大いなる存在の名において、毒魔よ、我が声に従え』
 毒の治療をするもので、達成値が、対象がうけている毒強度以上であれば、毒は完全に浄化される(複数の毒に犯されていた場合、達成値より毒強度がひくい毒全てが浄化される)。
 連続して(10分以上の間をあけずにと定義します)一人の使い手が、呪文をかけつづける事で、1による自動的失敗以外で、達成値が及ばずに失敗した場合には、次に呪文かける時には、毒強度に-5して判定する事ができる。
 なお、その毒によりダメージをうけていた場合、それが直るわけではない。
 悪神を信仰している場合、この呪文は「R=10m D=達成値÷2時間」として逆呪文「ポイゾン」として使用する事ができ、対象となった者は抵抗に失敗すると、効果時間の間、1ターンにつき(戦闘中には1アクションにつき)2ポイントのダメージを受け続ける事になる。
 この呪文における毒強度は達成値となる。

○ダンシングシミター R=20m D=達成値ラウンド E=4㎥
           M=29 A=13
 『彼方より来たりて、御名○○をしらしめんと、我が敵を討つ力となりたまえ』
 この呪文は使い手より20m以内にいくつものシミターが高速で飛び回る4立方メートルの空間をつくりだす。
 この中に入ったものは、達成値÷7D6+達成値÷5(装甲有効)のダメージを受け、抵抗は出来ない。
 このダメージは厳密な意味において物理的なものではない為、「切る」「突く」「叩く」いずれの分類にも該当しない。
 ダメージチェックは発動時および、次のラウンドより、各ラウンドの最後と、その空間に侵入するものがいた場合、その瞬間におこなわれ、ダメージダイスはそのつど個々に振りなおす。
 また、この呪文は「R=2m D=瞬間 E=2体」とする事で、逆呪文となり、その4立方メートルの範囲内にいる者2体に(3体以上対象がいる場合、ランダムに2体となる)、達成値÷5D6の回復効果となる(範囲に対する回復になる為、使用は充分に注意しなければ、敵も回復してしまうでしょう)。

○ブレイズブレイン R=30m D=瞬間 E=6㎥ M=31 A=16
 『民の心に住みし邪なる魔獣よ、その力を○○が名のもとに主(あるじ)に向けよ』
 効果範囲内のすべての者に悪夢(それは過去の傷であったり、忌むべき思い出であったり、恐怖の対象だったりする)を与え、達成値ダメージを与える。
 さらに、それ以降、次のラウンドの終了までの間、全ての判定に達成値÷3のマイナス修正を与える。
 精神抵抗に成功する事で、ダメージ、ペナルティともに半分(切捨て)にする事ができる。
 なお、悪夢という精神への攻撃の為、精神への攻撃が効果がない対象にはまったく意味がない。
 この呪文によって死亡した対象はまったく外傷はないものの、想像をぜっする苦悶の表情をうかべている為、それを見た者は、達成値÷5を目標に精神抵抗に成功しないと、以後1時間、すべての判定に-1の修正を与えられる(これは複数見ても重複しない)。
 またはこの呪文は「R=- D=達成値÷8ラウンド E=6m以内の味方3人まで」とする事で、対象の味方3人までの神経を活性化し、反射速度と対応力をあげる事で、効果時間の間、達成値÷5の回避ボーナスと達成値÷5の抵抗ボーナス(これは呪文、技、能力、ブレスの抵抗判定に使用できる)を得る事ができる。
 しかしながら、この状態は体に相当の負担をしいている為、呪文の効果をうけた最初のラウンドで「1」点、次のラウンドで「2」点、さらに次のラウンドでは「3」点のダメージを対象となって効果をうけている味方は、ラウンド終了時にうけなければならない。
 このダメージはHPの支払いとなる為、軽減行為や効果はいっさいうけられない。

○キュアライトミサイル R=50m D=下記 E=下記 M=34 A=11
 『最愛なる治癒の女神よ、○○の名のもとに我が声に答えたまえ』
 この呪文は使い手の腰のあたりに、達成値÷4本の白銀に輝く小さな矢を出現させる。
 この矢は1ターンが経過するまでは、使い手とともに移動し、発射したなら必ず命中し、対象のHPを2D6だけ回復させて消える。
 この矢はカウンター・タイミングで宣言する事ができ、そのタイミングは、命中(発動)判定前、回避(抵抗)判定前、ダメージ確定前、ダメージ確定後のいずれのタイミングでも使用でき、同時に複数の目標に、複数の矢を使用する事ができる。

○ディスペルマジック R=10m D=永久 E=対象1体か魔法1つ
           M=35 A=11
 『天にまします○○よ、その大いなる力にて、魔法の門を閉ざしたまえ』
 魔法1つを対象として呪文を唱え、その呪文を破壊します。
 その魔法がかけられたときの達成値が目標値となり、使い手の達成値×1.2がその目標値以上であった場合、その呪文の効果を破壊します。
 また、この呪文は対象1体に対して使用する事もでき、この場合はその対象がかかっている呪文効果すべてに対して達成値(こちらは1回のみ)による判定をして、下回っていた魔法すべてが破壊されます。
 いずれの場合でも、それら破壊する呪文が、エンチャント系であり、かつエンチャントされている本人が使用した呪文であった場合、目標値は+5される。
 なお、クローミリスを信仰している者は「R=接触 D=1ラウンド E=消費型マジックアイテム1個」として、消費型(1度使用したら失われるもの)のアイテムの効果で、HPを回復するものの効果を上昇させ、達成値÷10D6だけ追加で回復させる事ができ、この効果の場合は、呪文を1ターンかけて唱える事で、自動的失敗のルールを無視して発動できる。
 効果は1ラウンドであるので、呪文がかけおわったら、そのラウンドの終了時までにアイテムを使用しないと、呪文は無駄になってしまう。



○プラントドア R=- D=下記 E=使い手のみ M=39 A=20
 『風を育て、地に恵みを与えし者よ、○○の名において門を開け』
 使い手と同じサイズ以下の木の中へ自由に同化し、入り込む事ができ、その木の記憶を知る事ができる。
 この時、この木が破壊されたなら、使い手は木の外へ強制的に出されてしまうだけで、他に影響がないものの、木と同化中はあらゆる行動はとれない(外を見る事ならばできる)。
 また、「R=接触 D=達成値÷5ラウンド」とする事で、木に同化した上でエント化する事ができ、この時使い手の能力は以下の通り一部変更される。
  【エント化状態での能力値】
 攻撃方法/回数=叩き1/達成値÷10D6 装甲=達成値÷3
 HP=使い手+達成値  
特殊効果=火系のダメージは2倍、水、冷気系のダメージは自動的に達成値÷2だけ軽減する。 
 この同化変身は使い手の全ての装備ごとおこなわれ、上記以外については、使い手の能力値による判定となり、僧侶および精霊使い以外のすべての職業効果(呪文、技はもちろんです)は使用できません。
 このエント化している間にダメージをうけた場合、呪文の効果が終了した段階で、本体のHPから一気に減少される(増加分がある為、あまりにダメージをうけすぎていると、呪文効果終了の瞬間に死亡する場合がある事に注意)。
 さらに、この呪文は「R=6m D=瞬間 E=対象1体」とし、かつ使い手が芝生のような植物の上に立っているか、すぐ脇に自分の身長以上の植物が生えている状態である事を条件として、ダメージ確定前のカウンター・タイミングで、それら植物の力をかり、(使い手以外の)対象1体へのダメージに対して、達成値×1.3の軽減効果として呪文を発動する事もできる。

○キュアオール  R=10m D=永久 E=対象1体 M=40 A=23
 『聖なる光よ、○○の名のもとに、倒れし者の力を癒したまえ』
 対象1体を淡い光がつつみ、達成値×2ポイントのHPと精神力を回復させ、同時に達成値以下の強度の毒を解除し、病気を癒す事ができる。
 なお、「アルク=エルファス」を信仰している場合、効果は達成値×3となり、自動的失敗のルールが適用されなくなる(ただし、「アルク=エルファス」の信者は冒険者となりえない為、基本的にNPC専用効果と考えてよい)。

○ディビネーション R=- D=- E=- M=41 A=18
 『神聖なる門よ開け、我は求める。我が主○○の声を求める』
 使い手が信仰している神への祈りにより、3つの質問をする事ができる。
 これは「はい」「いいえ」で答える事ができなくてはならない。
 もう1つの方法として、1つの物や事象についての知識を求める事ができ、この場合は3つの映像(写真のような感じ)的イメージとして返答がかえってくる。
 マスターは各神の性格や経典を考慮して、質問に対して正しく答えるが、未来は常に不確かなものであり、あくまで現状もっとも可能性の高い未来を前提にしての答えであり、必ずしもそのとおりになるかどうかはわからない(マスターは嘘をついてはならないが、プレイヤーは上記の事を意識して、答えをうけとる事)。
 また、この呪文は「R=8m D=達成値÷5ラウンド E=対象1体」とする事で、対象に聖なる力を与え、達成値÷5の装甲ボーナスと、達成値÷5の回避判定ボーナス、さらに達成値÷3だけ装甲を無視する効果を与える(この装甲を無視する効果は、呪文使用時に選んだ武器1つのみが得られる)。
○パスプラント R=- D=瞬間 E=使い手のみ M=42 A=18
 『時をみつめし者よ、○○の名において、汝が友へと我を導け』
 使い手が触れた、植物から、達成値×2m以内の同一種の植物の脇へと瞬時にテレポートできる。
 この植物自体のサイズは問題とならない為、芝生の上などで使用した場合、単に次元跳躍しているのと同じ効果を得られる。
 または「R=2m D=瞬間 E=対象1体」とする事で、ダメージ確定前のカウンター・タイミングで使用を宣言し、達成値ポイント×0.8のHP回復として使用する事もできる。
 なお、「フォン=ラフル」の信者は、「R=接触 D=永久 E=対象1つ」として、建築物の達成値÷6㎥までのサイズの破損箇所、または達成値÷6㎥までの大きさの物品にたいしてこの呪文を使用し、達成値×2ポイントだけ、その建築物、または物品を修理・修復させる事ができる。

○ディスペルエビル R=20m D=瞬間 E=対象1体 M=43 A=13
 『破邪の力よ、○○の名において、我が手に宿りて魔を滅ぼせ』
 この呪文は対象のこの世への邪悪な妄執や怨念を粉砕する事ができ、対象にとれるのは、分類が「死体」「悪霊」「幽鬼」「夜魔」「式魔」「幻魔」「召喚獣」のみとなるが、それらに対してならば、達成値×1.5のダメージを与える事ができる。
 対象は精神抵抗で達成値(1.5倍したものではない)を越えればダメージは半分にできるが、この呪文は魔法強度を15、対魔法削減率を25もっている。
 さらに、対象が「召喚獣」だった場合、あたえたダメージの半分の値だけ、そのサモナーへもダメージがゆき、このダメージは抵抗も軽減もできず、疑似HPなどあらゆるものを無視して与えられる。
 なお、呪文の性質上、それ以外の分類の対象に向かって使用する事はできない。
 また、この呪文は「R=2m D=達成値÷8ラウンド E=対象1体」とする事で、対象に達成値÷4の疑似HPを与える事ができる。
 この疑似HPは効果時間の間、毎ラウンドの開始時にリセットされ、次のラウンドにもちこされる事はない(つまり、達成値が36だった場合、毎ラウンド開始時に9点の疑似HPがつき、ダメージをうけなかったからといって、次のラウンドに18点になるわけではなく、またダメージを10点うけて、疑似HPがなくなっても、効果時間内であれば、次のラウンドの開始時に、再び9点の疑似HPがつく事を意味しています)。

――これ以降は上位呪文であり、これ以前の呪文全てを習得しなければ習得出来ない――

○レイズデッド R=接触 D=永久 E=死体1つ M=45 A=18
 『おお、偉大なる○○よ、汝らの子らに、御身の意思をつげたまえ』
 この呪文は死んでいる対象1体を、その耐久値÷2の値を目標値として、達成値で上回れば、原HPの半分(切捨て)までの状態に回復して、復活させることができる。
 しかしながら、この復活した時点で、能力値12個のうち、ランダムに3ヶ所が1づつ永久に減少されてしまう(同一の場所ではなく、別々の3ヶ所となる)。
 なお、毒等、他のバットステータスや、ペナルティを解除できる訳ではないため、それらの効果は復活した段階で、再び対象を蝕んでゆく事に注意する。
 呪文の対象とする死体は、達成値時間以内に死んだ者でなければならない。
 なお、この「レジェンズ」での世界観では、死んで再び蘇れるのは「フォーチュン・メーカー(運命を作り出す者)」と呼ばれる勇者・偉人候補のみである事に留意する(違う世界観をマスターが用意している場合は、また別となるでしょう)。
 さらに、「フォン=ラフル」の信者はこの呪文を使用する事ができず、対象になった場合、僧侶としての資格を失う事になる。

○バリアー R=10m D=達成値時間 E=下記 M=47 A=22
 『我らを見守りし大いなる存在よ、その力もて我が敵を阻む盾となれ』
 使い手より10m以内の所を起点として、縦と横の合計が達成値×2mまでの光の壁を生み出す事ができる。
 この壁に接触した者は、達成値×1.5のダメージを受け、精神抵抗(目標値はもちろん達成値そのものである)に成功する事でダメージを半分にする事ができる。
 この壁は地面に対して垂直に立てなければならず、その底辺はしっかりとした地面に完全に接していなければならない。
 また、すでになにかが存在している空間にこの壁を重ねて生み出す事はできない。
 さらに、この呪文は「R=6m D=瞬間 E=対象1体」とする事で、ダメージ確定前のカウンター・タイミングで使用を宣言でき、その場合は、対象1体を淡い光が覆い、射程をもった攻撃(物理、呪文、技、ブレス攻撃、能力等すべてに有効)のダメージを達成値÷2だけ軽減でき、この軽減効果は、同一行動順すべてに有効となる(連続攻撃や、副次効果によるダメージなどに有効という事)。

○リムーブカース R=接触 D=永久 E=呪い1つ M=48 A=22
 『我らが偉大なる主の名において命ずる、呪われし力よ去れ』
 対象にかかっている呪い1つを、その呪い強度を目標値として、達成値×1.3の値がそれを越えたなら、呪いを解除する事ができる。
 対象が複数の呪いにかかっていた場合、達成値×1.3より低い強度の呪いは同時にすべて解除される。

○フィシュワー  R=2m D=瞬間 E=対象1体 M=49 A=22
 『我が父(母)○○の名において、力ある者よ、汝が姿を見せよ』
 この呪文の対象になった者が、1点でもダメージをうけている事が呪文の発動条件となっているめずらしいタイプのもので、対象となった者は抵抗に失敗したなら、治癒の力が逆転され、傷口はみずから大きくひろがってゆき、どれだけ対象にHPがあろうとも、1D6(これは使い手が振る)のHPを残すのみの状態となる(その分だけダメージをうけたのと同じ処理となる)。
 この減少についてはあらゆる軽減行為と、対魔法装甲といった能力は効果がない。
 抵抗に成功した場合は、達成値×0.7(切捨て)のダメージをうける。
 なお、HPがすでにマイナスになっている状態の者がこの呪文をうけ、抵抗に失敗した場合、全身の傷口から血をふきだして死亡までのダメージをうけ、死亡する。
 成功しても達成値×0.7のダメージをうける。

○レストライアントアース R=使い手の手元 D=瞬間 E=8㎡
             M=50 A=22
 『天を裂いて地に満ちよ、万物の御名において敵を討つ力となれ』
 この呪文は、詠唱とともに、使い手が手のひらを地面に押し付ける事によって発動するもので、逆に地面に手のひらを押し付ける事ができない場合、呪文は使用できない。
 押し付けた手元から、無数の真紅のイバラの様なものが任意の8平方メートル(使い手の位置が8㎡内にいるか、その辺の1つに接する形であれば、どの方向にでも、使い手は自由に平面空間を指定できる)の地面を覆い、範囲内にいる、使い手以外の全てのものに、達成値ポイントのダメージを与える。
 抵抗に成功する事で、ダメージは半分にする事ができるが、この呪文は魔法強度が+10あり、対魔法抵抗力削減率を20もっている。
 呪文の性質上、上空4m以上に飛行しているものにはまったく効果がない。

○スカーレットトゥレイ R=20m D=瞬間 E=対象1体 M=51 A=22
 『我が敵は汝なり、神の力よ、剣(つるぎ)と化して我等が敵を滅ぼす刃となれ』
 使い手の正面から真紅の、縦にした帯のような閃光が放たれ、対象に達成値ポイントのダメージを与える。
 対象となったものは敏捷による抵抗判定を行い、抵抗に失敗すると、達成値ダメージを受けた上で、目標とした達成値-抵抗値の差値(自動的失敗であっても、暫定的に合計値をだすが、1の目が出たダイスと、最も大きい数字が出たダイス1つを合計値から取り除き、さらに+ボーナスを足さない数字を記録し、以下の表に従う)により、以下の通り、体の一部が斬り飛ばされる。
  1~ 9:斬り飛ばされる事はなかった。
       しかしながら、急激な失血と痛みにより、以後、一度でもHPが全快するか、戦闘が終了するまで、すべてのカウンター・タイミングの行為はできない。
 10~15:利き腕が肩から斬り飛ばされた(四足タイプであれば前足の1つ)。
       原HP×0.2が失われ、このダメージ分を別途記録し、この分が回復しなければ、腕は使用できない。
 16~18:右足が太もものあたりで斬り飛ばされた(四足タイプであれば後ろ足1つとなり、翼があるタイプならば、その翼も同時に斬り飛ばされる)。
       原HP×0.3が失われ(翼があるタイプなら、「×0.4」となる)、このダメージ分を別途記録し、この分が回復しなければ、攻撃、回避、技の達成値は1/3となり、移動を選択する場合、全力移動しか選択できず、その移動距離は2mとなる。
 19~21:左足が太ももあたりで斬り飛ばされた(四足タイプであれば後ろ足1つとなり、翼があるタイプならば、その翼も同時に斬り飛ばされる)。
       以下、右足と同じ。
  22以上:首が斬り飛ばされて即死。

 なお、抵抗に成功したなら、達成値×0.7のダメージを受けるが、追加効果は発生しない。

○メガキュアオール R=- D=永久 E=使い手より4m以内の達成値÷4人
          M=53 A=35
 『慈悲深き、優しき救いの女神よ。汝らの子らに、癒しの力を与えたまえ』
 使い手を中心とした、4m以内の、達成値÷4人までを対象として、それらの対象のHPを全回復する。
 また、この呪文は同時に毒、麻痺、能力値ダウンの効果も回復させる。

○フォールアウト R=10m D=瞬間 E=対象1体 M=60 A=40
 『我、△△の名において、○○に願い奉る。我が敵を討つべく、門を開きたまえ』
   ※△△は使い手自身の名前。
 対象となった者は呪文の抵抗を行い、失敗すると即死してしまう。
 成功しても達成値ダメージをうける。
 この呪文は使い手自身が信仰する神の名において神罰を加えんとするもので、対象となり、抵抗に失敗した者はその魂までも粉々に千切れ、スフィアー・オブ・デスに放逐される為、通常の方法では復活させる事ができない。
 「フォールアウト」を使用した使い手と同じ神の信者である僧侶による「リザレクション」か、呪符魔導師の「帰魂環符」でのみ、復活をこころみる事ができるが、それらにしても、達成値に対して、この呪文の達成値÷4のペナルティがつく。
 なお、アルク=エルファスとフォン=ラフルの信者はこの呪文を使用できない。

○リザレクション R=- D=永久 E=対象1体 M=69 A=50
 『全ての生を与える神々よ、我△△の名と、我が主○○の御名において、我が友□□の命の灯火を今一度灯したまえ』
 対象とする者の魂から全てを復活させる事ができる、最上級の蘇生呪文である。
 対象の体の一部(髪の毛1房でよい)から、肉体も幽体も霊体も順次復活させるもので、対象となった者の耐久値を目標として、それ以上の達成値を出す事で復活は成功し、対象はHP(及び精神力)が全快の状態で、毒、麻痺、病気、バッドペナルティなど、すべてが解除された状態となる。
 しかしながら、この復活した時点で、能力値12個のうち、ランダムに2ヶ所が1づつ永久に減少されてしまう(同一の場所ではなく、別々の2ヶ所となる)。
 呪文の対象とする死体は、達成値日以内に死んだ者でなければならない。
 なお、この「レジェンズ」での世界観では、死んで再び蘇れるのは「フォーチュン・メーカー(運命を作り出す者)」と呼ばれる勇者・偉人候補のみである事に留意する(違う世界観をマスターが用意している場合は、また別となるでしょう)。
 さらに、「フォン=ラフル」の信者はこの呪文を使用する事ができず、対象になった場合、例外的に神の慈悲として僧侶としての職業を失う事なく蘇れるが、12個すべての能力値が「1」づつ減少し、対象にこの呪文を使用した僧侶はこの呪文を失ってしまう(レベルアップ時の記憶チェックなどで再び覚え直す事はできる)。

○デスゲイト R=20m D=達成値日 E=直径2m M=90 A=48
 『全ての死を司る神々よ、我が△△の名において、○○の代行として願い奉る。我が神の敵を滅ぼさんが為に、地の王宮よりその大いなる門を開けたまえ』
 この呪文は使い手より20m以内の、上に何も存在していない地面にむけて使用する。
 呪文の成功と同時に、対象とした地面には直径2mの漆黒の穴があき、これはスフィアー・オブ・デス(死の領域)への一方通行のワームホールとなる。
 この穴は恐ろしい勢いで回りのすべてを吸い込んでおり、穴のへりより10m以内のものは、達成値を目標に筋力チェックに成功しないと、毎ラウンド2mづつ穴へとすいこまれてゆく(成功で1mはなれる事ができる)。
 さらに、この穴は空間も魔力すらもすべて吸い込んでゆく為、この範囲内では呪文も技も効果を発揮できない。
 また、11m~18mまで離れているものは、達成値÷2の値が目標となり同じく筋力チェックを行い、成功なら1m離れる事ができ、失敗するとやはり2mすいこまれる。
 また、さらにこの大穴はエントロピー(死の力)である死氣をまき散らしており、10m以内のものは毎ラウンド開始時に達成値÷2のダメージ、11mから18mまでの者は達成値÷5のダメージを受ける。
 このダメージは毎ラウンドごとに達成値を目標に呪文抵抗に成功する事で随時半分にする事ができるが、あらゆる軽減が無効で、対魔法抵抗力、対魔法装甲など、すべて無効となる。