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仙道師

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仙道師
主要能力:4=強靭、敏捷、精神、指導
      3=武勇、耐久、理論、記憶
      2=器用、加護、観察
      1=知覚
初期装備=獅咬剣(ダメージは4D。 専用剣の為、必要筋力及び武勇はない)及び「大極」
武器=獅咬剣の使用が条件
防具=制限なし。
盾=逆手には大極を持たなければならないため、使用不可(なお、獅咬剣はエンチャント呪文を受け付けない)。
習得スキル=「知識(次元界):指導値により判定。多重プレーンの知識を持っており、他のプレーンに関するもの、他のプレーンから来るものの可能性、ワームホールによる次元移動などの情報。 モンスター看破チェックで「精霊」「悪魔」「式魔」「天使」「幻魔」「妖魔」についてはこのチェックが利用できる」

仙道師用の技
 習得=敏捷CH  発動=精神CH  使用回数=指導値÷A値が一日の使用回数。

仙道師の命中・回避判定
 基本ルールに準ずる。

『神仙黄帝になりかわり、荊山仙道(けいざんせんどう)導士○○=△△が天地の理(ことわり)を守護せんと是非を問う』
《御命遂行せん為、武力行使をやむなきとする、抜刀許可》
 【御命遂行せん為、武力行使はやむなきとならず、抜刀不許可】
《“獅咬剣”の全力行使を承認する、殺傷許可》
 【“獅咬剣”の全力行使は承認できず、殺傷不許可】

 仙道師は、北のアルディリア帝国領内に存在する職業で、世の理、つまり自然のサイクルやこの世界そのもののバランスを維持する為に私欲を捨てて民と義に殉じた、始祖「黄帝(こうてい)」の意志をついでいる者達で、己の力や感覚、能力を極限まで鍛え上げ、自身の内面の開花により、より高次な存在へと昇華してゆこうとする考えが、基本思想となっています。

 曰く、「人とは生まれた時から人なのではなく、人とは、人として人に成ってゆくのだ」というもので、これは仙道師にとって、もっとも根底にあるすべての行動理念のもととなっている思想です。

 仙道師は、自然の気の流れを感じ、それらを尊重し、本来あるべき正しい位置へと導く事を旨とし、その過程において、当然自分自身の体内の気の流れも操れるようになり、それをもって特殊な剣技や呪文を使いこなします。
 剣を振るって敵を倒す一方、武器強化や呪文攻撃といった手段もあり、さらには防御、治癒魔法も使用できる仙道師は、南方諸国連合の魔法戦士や聖堂騎士に似ていると言えるでしょう。

 しかしながら、それらの職業と大きく異なるのは、仙道師の接近戦における強力な攻撃力で、自己付与呪文によるダメージ力の上昇は、群を抜いて高く、極めて高い決定力を誇ります。
 ただ、その分、防御力に難があり、味方を援護する能力はほとんどないため、最前線で戦う職業でありながら、十分な戦闘力になる為に付与呪文をしなければならない為、一手または二手、どうしても遅れてしまうケースがあるのが欠点と言えるでしょう。

○獅咬剣と大極
 仙道師は一人前として認められ、旅立つ時に獅咬剣と大極を授けられます。
 獅咬剣は常に使い手の背に張り付くように存在しており、鞘はなく、二匹の絡み付く竜の柄の長剣ですが、普段はまるで切れません。
 大極は15センチ程の直径の八角形の素材不明の板で、厚さは1センチ程。かなり軽く、普段は繋いだ紐で首から下げているのが一般的です。
 大極はしまえばいいのですが、獅咬剣は余程の事がないと、「勝手に」使い手の背に張り付くように存在している為、仙道師は一目見れば必ずそれとわかります。

 獅咬剣は自らがその持ち主を選ぶと言われる意志を持った剣で、獅咬剣を授けられるというよりも、獅咬剣を己のものとする事ができた時に、仙道師を名乗る事が出来ると言えるのです。
 獅咬剣は言葉を話し、使い手と「会話する」事ができます。
 プレイヤーが望むならば、マスターは獅咬剣を演じて、その相談に乗るようにして下さい。
 獅咬剣の知識は使い手とほぼ同じであり、使い手が見てきたものは、獅咬剣も見ています(逆にいえば、使い手が見ていないもの、知らないものは、獅咬剣も知りません)。
 マスターは獅咬剣が使い手の質問に対して覚えているかどうか、どうしても判定にしたいと思うのであれば、記憶チェックや知力チェックを、使い手の能力値で行うと良いでしょう(ただし、獅咬剣は周囲について気を配る事はないので、観察チェックなどはまったく出来ません)。
 ただし、伝説的な魔法の武具やアイテムについてとその歴史については、獅咬剣自身が知っている可能性があり、例外的に、使い手が知らなくても獅咬剣が答える事ができます(チェックが必要なら、能力値はやはり使い手の能力値を代用すると良いでしょう)。
 また、仙道師という職業の思想を支える存在である為、分類が天使及び悪魔のモンスターについては、特例的にモンスターチェックを獅咬剣にさせる事が出来ます。
 協力判定は出来ませんが、観察値をパーティランク値から算出される能力値(つまり、パーティランクが4なら4D、6なら6D)として、モスンター看破チェックを振る事ができます。

 獅咬剣は使い手以外にはまったく使用する事が出来ず、使い手においても、宣言時の「許可」による覚醒がなければ、ただ、柄の所に二匹の黄金竜の装飾が美しい棒にすぎません。
 覚醒の条件としては、「敵の存在が感知される、または予想される」時に《抜刀許可》がおり、「その敵が目視でき、倒すべき存在だと確信できる(つまり、罪の無い村人を虐殺する事はできないのです)存在である」時に《殺傷許可》が与えられます(これらの判断はマスターが判断し、宣言しますが、プレイのスパイスとして活用し、あまり厳密にしすぎないように注意した方が良いでしょう)。
 使い手の宣言により獅咬剣は覚醒し、使い手の背より、自らの意志で瞬時に移動してきます(この能力の為、仙道師にとって、なんらかの効果により獅咬剣を落としたりしても、なんのペナルティもなしに手元に呼び寄せ、そのまま行動できる)。
 仙道師の呪文や技は、利き手に獅咬剣を持って構え、逆手に大極をもっていなければ使用できませんが、例外的に「韋駄天法」など、非戦闘時にも使用できるものの場合、覚醒の必要はなく、その場合には、逆手に大極、利き手は背中の獅咬剣の柄を握る形で使用できます。

 獅咬剣には必要武勇値及び必要筋力値は存在しません。
 獅咬剣は使い手のみが使用でき、他の者が使用する場合には、必要武勇値と必要筋力値は無限大の数値になっているものと考えて下さい。
 獅咬剣は己の意志をもって、戦闘時にも使い手をサポートしている為、仙道師は獅咬剣を使っている限り、武勇値「30」として扱い(使い手自身の武勇値が30を上回っていれば、その数値を使う)、片手武器で、ダメージは4Dの「切」となります。

○仙道師の呪文と剣技
 仙道師の呪文は「仙術」と呼ばれ、敏捷値のチェック値をもとに計算された獲得ポイントをレベルアップのたびに受け取り、各呪文(または剣技、以下「呪文等」と表記)のM値ポイント分を支払う事で習得してゆきます(なお、獲得ポイントは使いきりで、次のレベルアップの時まで残す事はできません)。
 この時、M値29までの呪文等を全て習得しているなら、M値30以上の呪文等を習得対象とする事ができます。
 
 呪文等の発動は精神チェックによって行い、一日の使用回数は、使い手の指導値を各呪文等に定められているA値で割った値となります。

 仙道師には3つだけ「剣技」に分類されるものがあり(「流防閃撃」「転追瞬刀」「気幻慧反」の3つです)、呪文とは違い、発動の際にはクリティカルとファンブルは発生しない事に注意して下さい。
 なお、剣技は全て、説明の一行目に「これは剣技として扱う」と明記されています。

 さらに『この攻撃は魔法ではなく(つまり非魔法空間でも使用できる、ただし、クリティカル及びファンブルの処理は呪文扱いとなる)』と但し書きのある呪文がいくつか存在し、これらについては魔法として処理されながら、非魔法空間でも使用でき、「対魔法抵抗力」や「対魔法削減力」などは利用出来ない特殊な呪文として使用されます。
 他については、全て通常通りの呪文のルールにしたがって下さい。

 本来3つの剣技は「術」ではないのですが、仙道師が使う術技という意味あいを込めて、すべて「仙術」と呼ばれています。

 各呪文の詠唱については、「左に大極、右に獅咬、黄家○○(呪文の名前)」となり、呪文によっては、その後に少しの詠唱が入るものもあり、それについては、各呪文の所に「 」書きで表記してあります。

 なお、仙道師の呪文のいくつかに「獅咬剣のダメージを」といった記述があるものがあるが、この場合、獅咬剣に仙道師の呪文によるエンチャント効果がかかっている場合、特例的に、それら全ての効果(ダメージの上昇や、装甲値の無視、命中判定ボーナスなど)を加えたものを意味している(仙道師以外の効果によるボーナスは、いかなるものであろうとも無視する)。

 また、Eの項目(対象)の所に「獅咬剣」とあった場合には、使い手自身の獅咬剣にしか効果はなく、味方であっても、他者の獅咬剣を対象にする事は出来ません。
 



仙道師用呪文、及び剣技
 M=習得チェック目標値(敏捷CH) A=必要指導値(指導値÷A値=1日の使用回数)
 R=レンジ(射程) D=効果時間 E=効果範囲、または対象。
 T=タイミング(宣言のタイミング)

○大極覚醒(たいきょくかくせい)  R=- D=24時間 E=使い手のみ
 T=通常 M=5 A=10 T=通常
 仙術を以後、24時間の間使用可能にするもので、この呪文に成功した場合、4時間以上の連続した睡眠をとり、唱えた時から、すくなくとも18時間たたないと、再び使用する事はできない。
 この呪文は「職業による1の出目効果無視」を利用出来る。

○韋駄天法(いだてんほう) R=接触 D=達成値ラウンド E=対象1体
              T=通常 M=12 A=7 T=通常
 接触した対象の敏捷値に、達成値÷2の値を達成値ラウンドの間加えてよく、同時に達成値÷8mの追加移動力を与える。
 なお、非戦闘時にこの呪文を使用した場合には、効果時間が達成値「分」に変化する。

 また、この呪文は「R=6m D=1タイミング T=回避・抵抗判定前カウンター」として、カウンター・タイミングで使用を宣言する事ができ、この場合には、達成値÷2の値を敏捷値に加えて、チェック値を算出しなおした上で回避判定(または、敏捷値による抵抗判定だった場合には、抵抗判定にも使用できる)をする事ができ、この効果は同一タイミング中継続する(つまり、行動順38で、アタックドックが「爪2回、牙1回」の攻撃をしてくる際、最初の爪1の回避判定前にこの呪文を使用したなら、その爪1に対する回避判定だけではなく、残りの爪2、牙1の回避判定にも、上がったままの敏捷値で対応できる)。

○指難車の法(しなんしゃノほう) R=- D=瞬間 E=-
                 T=通常 M=13 A=13 T=通常
 大極を地面と水平にしてこの呪文を使用する事で、その上に前方を指差した2センチほどの人形が浮かび上がり、方位磁石の針のように、半径、達成値×10mの範囲内で、「最も危険な方向を指し示す。
 ただ、この「もっとも危険な」ものはモンスターなのか、トラップなのか、運命なのかまったく特定できず、あくまで範囲内なので、プレイヤー達に現在直接関与しているのかも定かではない。
 極端な例ではあるが、ダンジョンの地表近くを探索している場合、隣の部屋にモンスターが待ち伏せをしているにも関わらず、ダンジョンの外、地表近くをドラゴンが通過した場合、そちらを指し示してしまう事になる。
 これはかなり極論的な例ではあるが、マスターはシナリオの指針、ヒントとして、よく考慮してプレイヤーに答えるとともに、プレイヤーがこの呪文ばかりに頼らないように示唆するべきでしょう。






○流氣衝(りゅうきしょう) R=- D=達成値ラウンド E=獅咬剣
              T=通常 M=15 A=12 T=通常
 獅咬剣のダメージを、効果時間の間、達成値÷3mの射撃攻撃扱いの、物理ダメージとして使用する事ができる。
 命中判定は通常通り行うが、射撃攻撃扱いとなる為、命中判定に+4の射撃攻撃によるボーナスが入る事を忘れない事。
 ダメージはあくまで物理的なもので、「切」扱いとなる。
 また、これは「D=瞬間 T=アサルトタイミング」として使用する事もでき、この場合は、アサルトタイミングに、達成値÷6mの射程として、射撃攻撃扱いの物理ダメージを飛ばす事ができ、この時の達成値がそのまま命中判定値となる(射撃攻撃扱いなので、+4の命中ボーナスを加えて良い)。
 いずれの場合でも、あくまで「射撃攻撃」なので、味方と白兵戦状態の対象に使用した場合、回避に成功されたなら味方に命中した事になり、その味方は回避判定に成功しなければダメージをおう事になる。
 さらに、自身が対象と隣接したまま白兵戦状態である場合、その対象に射撃攻撃する事は出来ない。

○飛鳥召状(ひちょうしょうじょう) R=- D=達成値時間 E=-
                  M=17 A=10 T=通常
 達成値km範囲内にいる、鳥類を呼び寄せ(どんな鳥が来るかは、呪文を使っている場所を考慮して、マスターが任意に決定する。 場合によっては、なにも来ない場合もあれば、大量に呼び寄せてしまう事、来るのに何時間もかかる場合もある)、簡単な依頼をする事ができる。
 鳥達には達成値文字までの依頼ができるが、所詮鳥なので、人間と同様の事が出来るわけではない事に注意する。
 基本的には、周囲に対する情報や、目立つ存在や地形の捜索などが精一杯となる。
 鳥達はあくまで協力してくれるだけなので、戦闘に関する依頼は怖がっていっさいうけてくれない。
 また、鳥達と会話できるわけではないが、情報などの報告は使い手の体に止まらせる事で、イメージとして受け取る事ができる。
 マスターはプレイヤーが頼り過ぎないように、ごく簡素なヒントとしてのイメージを伝えるようにすると、雰囲気がでるでしょう。

○或畏氣帯法(わくいきたいほう) R=- D=達成値÷2ラウンド E=獅咬剣
                 M=18 A=12 T=通常
 「日輪うてば光消え、悪鬼を討てばその血は千里先まで飛び散らん」
 獅咬剣を大極で研ぐようにすべらせ、呪文を唱える事で、剣は輝きをまし、達成値÷7D6の追加ダメージを効果時間の間与える事ができる。
 この呪文は「同名のエンチャントは同一の対象には一回分の効果しかない」のルールの例外で、重ねてかけて、効果を重複させる事ができる。
 また、これは「D=瞬間 T=命中判定前カウンター」としてカウンター・タイミングで使用を宣言する事もでき、この場合は達成値÷9D6の追加ダメージとなる。




○波聴集音(はちょうしゅうおん) R=- D=達成値ラウンド E=達成値÷2m
                  M=19 A=10 T=通常
 使い手を中心とした、半径達成値÷2m範囲内の気配を感知する事ができる。
 これは指難車の法と違い、使い手の知覚能力として感知できるため、これを頼りに暗闇など、視覚や聴覚がまったく利用できなくても、その気配だけで戦闘ができる程で、相手が透明化していた場合でも、同様に通常通りの戦闘ができる。
 ただし、あくまで気配を頼りに感知している為、相手に対して大まかなシルエットのようなイメージしか認識しておらず、正確な外見や、景色の判別などができるわけではない。
 
 なお、なんらかの隠蔽方法によって隠れている者がいた場合、達成値で上回っていれば、使い手はその対象を「見つけて」発見する事ができる。

○療気内復法(りょうきないふくほう) R=接触 D=- E=対象1体
                   M=20 A=8 T=通常
 体内の気を練り、正しい理を持たせる事で、接触した対象の傷を達成値ポイント分回復させる事ができる。
 なお、対象が「仙道師(もちろん、自分自身も含まれる)」の場合、普段から正しく気を練れている為、効果が強く発現し、達成値×1.5ポイントの回復となる。

○周氣烈帯法(しゅうきれったいほう) R=- D=達成値÷4ラウンド E=獅咬剣
                   M=21 A=10 T=通常
 「周天回帰し、我が力となれ、天地の理をもって悪鬼を討たん」
 獅咬剣に使い手の体内で練られた氣を通す事で、達成値÷5のダメージボーナスと、命中判定ボーナス、さらに達成値÷3ポイントの装甲値を無視する効果を与える。

 この呪文は「同名のエンチャントは同一の対象には一つしか効果がない」のルールの例外で、重ねてかけて、効果を重複させる事ができる。

○毛染孝髪(もうせんこうはつ) R=- D=達成値ラウンド E=-
                M=23 A=10 T=通常
 一本の髪の毛(極論的には、体毛であればよく、触媒扱いとなる)を媒体として、「使い手の身長÷8」cmくらいのサイズの使い手そっくりの分身をつくりだす。
 分身は使い手の肩に座る形で出現し、完全に独立した思考と行動ができるが、その位置から移動する事はまったく出来ない。
 分身は使い手が使える仙術をまるで使い手の能力値を使って使用する事が出来る(ただし、当然、使い手の呪文回数は消費される)。
 また、獅咬剣より効果が発生する仙術([獅咬剣のダメージを]と表記のあるもの)については使用する事ができない。
 それ以外については呪文を唱える事ができ、これは使い手と分身が同時にカウンター・タイミングを宣言できる事を意味している(つまり、使い手への接近戦攻撃によるダメージに対して、ダメージ確定後に、使い手と分身がそれぞれ「霊気極盾」を使用して、より多くのダメージを軽減できる)。
 この時、使い手自身がカウンター・タイミング宣言を行った後に分身がカウンター・タイミング宣言をする事は出来ない。
 かならず分身の宣言が先でなければ、宣言そのものの権利が失われる。
 また、なんらかの効果によって、カウンター・タイミングを宣言した者へのダメージやペナルティが発生する場合、それが分身に与えられるものであっても、分身と使い手の両方が受ける事になる(例えば、カウンター・タイミングを宣言した者の達成値を3だけ引き下げ、さらにその者に10点のダメージが与えられる場合、分身のカウンター・タイミング宣言の効果は達成値を3下げたものになり、使い手は達成値を6下げたものになる上、ダメージを20点受ける)。
 
 分身は呪文を唱える事とは別に使い手と会話をする事もでき、相談する事で使い手の思考の助けになる事もできる(この場合はマスターが分身の役を演じ、場合によっては、簡単なシナリオ上のヒントを出す事もあるでしょう)が、それ以外の事は出来ず、使い手から離れる事もできない。
 厳密な意味で実体をもっていない為、攻撃の対象になったり、ダメージを受ける事はないが、特殊なエンチャント扱いなので、ディスペルマジック系によって消滅してしまう。

○透過衝(とうかしょう) R=- D=達成値÷6ラウンド E=獅咬剣
             M=24 A=14 T=通常
 獅咬剣にこの呪文をかけておく事で、効果時間の間、攻撃をする時に使い手がそれと望めば、獅咬剣から半透明の絡み合う4~5体の上半身だけの獅子が長く尾を引くように飛び出し、達成値÷3mの直線上の任意の者だけに攻撃する事ができる。
 これはすべて使い手の命中判定値を用いた接近戦攻撃として扱い、攻撃の対象となった者は別個に回避判定等を行う。
 この攻撃は、間に遮蔽物があってもまったく無視し(視線がとおっていなければ無理だが、それらすら「波聴集音」によって可能となる)て、純粋に達成値÷3mの直線上への攻撃として対象を選択できる。
 このダメージは獅咬剣のダメージを使い、さらに、この攻撃では、擬似HPは全て無視してダメージを与える。
 またこの呪文は『D=瞬間 T=通常』として使用する事も出来、この場合はこの呪文の達成値がそのまま命中値となって上記と同様の処理を行う事が出来る。

○防膜纏法(ぼうまくてんほう) R=- D=達成値ラウンド E=使い手のみ
                M=24 A=8 T=通常
 使い手は黄帝の鎧の加護を受ける事で、達成値×1.5ポイントの擬似HPを、達成値ラウンドの間得る事ができる。
 また、これは『R=6m D=瞬間 E=対象1体 T=ダメージ確定前カウンター』としてカウンター・タイミングで使用を宣言する事もでき、この場合は、達成値÷2ポイントの擬似HPを与える形でダメージを減少させる事が出来る。
 さらに、この呪文は『R=6m D=1ラウンド E=対象一体 T=ラウンド開始時』として使用する事も出来、この場合はそのラウンドは仙道師以外の職業の技や呪文を使用出来なくなるが、対象に達成ポイントの疑似HPを与える事が出来る。 この疑似HPについてはラウンドの終了時にまだポイントが残っているなら消滅する。







○飛雲招来(ひうんしょうらい) R=- D=特殊 E=使い手のみ
                M=27 A=19 T=通常
 空飛ぶ直径1m程の金色の雲を呼び寄せ、それに乗る事ができる。
 この雲は一人乗りで、呼び出した使い手のみしか乗れず、使い手が雲から降りるか、24時間が経過するまで存在する。
 使い手はこの雲にのっている事で空を飛ぶ事ができるが、小回りがきかず、使い手の意志に対しての反応速度が遅い為、その雲にのったまま戦闘をする場合、移動力は8m/16mとなるものの命中・回避判定に-8のペナルティをうけ、呪文に対する抵抗判定の自動的失敗が1と2になってしまう。
 この為、この呪文は長距離旅行用と考えた方がよい。
 そうやって使うのであれば、この雲は馬の移動力の2倍の移動力で、使い手が寝ていても、そのまま真っ直ぐ移動してくれる(その結果、山などに激突する可能性もあるので、使い手はしっかりと起きている方がよい)。

 なお、室内で使用した場合、または、雲にのったまま室内に入った場合、天井までの高さが5m以上ないと、雲は出現してすぐに消滅し、呪文の効果も終了してしまう。

○防砕閃斬(ぼうさいせんざん) R=- D=瞬間 E=-
                M=27 A=8 T=アサルト
 これは剣技として扱われる。
 この剣技は、アサルトタイミングで使用を宣言し、成功したなら、その時の達成値以下の達成値で宣言された(宣言のみで発動するものは、達成値「0」として扱う)全てカウンター・タイミング宣言の能力、効果(呪文、技を問わない、ただし、パリー系のみは例外とする)を無効化し、さらに達成値÷3の装甲値を無視して攻撃する事ができる。
 またこの剣技は『R=2m E=隣接している味方一体 T=命中判定後カウンター』として、使い手以外の味方1人を対象として、その味方の白兵戦攻撃による命中判定後のカウンタータイミングに使用を宣言出来る。
 この場合には使い手が瞬間的にコンビネーションによるフェイントで敵を幻惑させる事で、達成値÷3の値を対象として味方の命中の達成値に加える事が出来る。

○砕光爆振(さいこうばくしん) R=達成値÷2m D=瞬間 E=-
                M=30 A=25 T=通常
 大極で獅咬剣の刀身を研ぐようにすべらせながら呪文を唱え、そのまま上段に振りかぶった獅咬剣を一気に振り下ろす事で、前方、達成値÷2mの直線状すべての者に、獅咬剣のダメージを与える事ができる。
 この時の命中判定値は、「砕光爆振」の達成値に、もしも得ているなら、命中判定ボーナスをすべて足したものとなる。
 このダメージは装甲有効だが、達成値÷3だけ装甲が無視され、全ての擬似HPを無視してダメージを与え、さらにこのダメージへの軽減効果は達成値÷2ポイント減少させる。
 対象が飛行状態なら、ダメージに達成値÷2ポイントが追加される。
 このダメージは魔法ではなく(つまり非魔法空間でも使用できる、ただし、クリティカルとファンブルは呪文扱いとなる)、接近戦による物理的ダメージとして処理され、範囲内にいる者は、命中判定値を目標に回避判定を行い、成功すれば、回避した事になる。


○集霊輝帯法(しゅうれいきたいほう) R=- D=達成値÷5ラウンド E=獅咬剣
                   M=31 A=12 T=通常
『無限にして、すべての根源たる力を持ち、森羅万象のと共に我ここにあらん』
 周囲の氣を集め、森羅万象の息吹の力を力を獅咬剣に集めて、その刀身と、使い手自身に白い霊気をまとわせる。
 達成値÷4の命中ボーナス、達成値÷5のダメージボーナス、達成値÷4の装甲無視の効果を得るとともに、使い手自身が、達成値÷5の装甲ボーナスを得る事ができる。
 この呪文は「同名のエンチャントは同一の対象には一つしか効果がない」のルールの例外で、重ねてかけて、効果を重複させる事ができる。

○氣転経絡(きてんけいらく) R=4m D=- E=対象1体
               M=31 A=11 T=通常
 生物の氣点をうつ事により、その生命そのものの理の作用を活性化させ、浄化作用を引き起こさせる。
 これによって、対象の毒や麻痺、さらには石化といった状態異常をすべて同時に回復させる。
 通常の状態異常はすぐさま回復し、状態異常強度(毒強度や、呪文によるものなら、その達成値)があるものなら、この呪文の達成値が上回っているなら、回復できる。
 この時、使い手の生命力が鍵となる為、達成値を求める精神チェックの際、対象となった者の耐久チェックと筋力チェックの+ボーナスを加える事ができる。
 またこの呪文は『R=接触 T=ラウンド終了時』として上記の効果を使用する事が出来る。
 いずれの場合でも、この呪文は「職業数による出目1効果無視」を利用できる。

○元掌真破(げんしょうしんは) R=達成値÷3m D=瞬間 E=-
                M=36 A=22 T=通常
 剣礼するかのように立てた獅咬剣に大極をあわせ、そのまま真横に振りぬく事で、獅咬剣を媒体として膨大な氣のエネルギーを剣氣として発して攻撃する。
 獅咬剣のダメージを達成値÷3mまでの距離のなかで、達成値÷5体の目標に与えるもので(目標はかならずとらなければならず、敵の数が少ないなら、味方すら対象にとらなくてはならない。 対象の数が足りないのなら、この呪文は自動的に失敗する)、対象となった者は、この呪文の達成値を目標に回避判定ができる(「獅咬剣のダメージ」の表記の為、仙術による強化がなされていた場合、そのボーナスを足す事を忘れない事)。
 このダメージに装甲は有効だが(仙術で無効になっていれば、その限りではない)、擬似HPは無視してダメージを与える。
 また、この攻撃は魔法ではなく(つまり非魔法空間でも使用できる、ただし、クリティカル及びファンブルの処理は呪文扱いとなる)、接近戦による物理的ダメージとして処理され、範囲内にいる者は、命中判定値を目標に回避判定を行い、成功すれば、回避した事になる。
 またこの呪文は『R=3m D=瞬間 E=使い手中心 T=ダメージ確定前カウンター』としてカウンター・タイミングで宣言する事ができ、その時は、使い手は自身の足元に獅咬剣をつき立て、使い手を中心とした、隣接している者すべてを包むドーム状の結界を瞬時につくり、達成値÷2ポイントのダメージ軽減を行う事ができる。
 結界による軽減である為、範囲魔法やブレスアタックなどの場合、結界内すべての者に効果を及ぼす事ができる一方、使い手の隣接ヘクスから、使い手への接近戦などついては、呪文を使用しても互いに結界内に入ってしまう為、効果を得られない。
 つまりこの結界は中にいる者どうしについてはまったく干渉出来ない(中から外へについても干渉出来ません)。
○小周天回帰(しょうしゅうてんかいき) R=接触 D=- E=対象1体
                    M=37 A=12 T=通常
 対象と氣を同調させ、氣の循環を正すとともに活性化させる事で、その傷を回復させる。
 戦闘中には使用できず、1ターンかけて呪文を行使するが、「職業数による出目1効果の無視」を利用する事が出来、達成値ポイントだけ対象のHPを回復させる。
 ただし、この呪文は使い手自身に使用する事はできず、さらに、対象の氣と同調させる為、フィードバックによって、使い手は、達成値÷4ポイントのダメージを受けてしまう(対象が仙道師だった場合、氣の密度が高くフィードバックも激しい為、達成値ポイントのダメージを受けてしまう)。

○霊気極盾(れいききょくじゅん) R=- D=瞬間 E=使い手のみ
                 M=38 A=10 T=ダメージ確定後
 使い手への接近戦攻撃に対してのみ使用できるもので、大極を盾のようにかざし、気を込める事により、ダメージ確定後のカウンター・タイミングで宣言し、達成値ポイントの軽減効果を得る事ができる。
 この呪文はあくまで使い手へのダメージを軽減するだけなので、複数体攻撃などの特殊な接近戦攻撃に対して使用しても、他の者へのダメージに影響を与える事はない。

○天運起請(てんうんきしょう) R=接触 D=- E=対象1体
                M=38 A=12 T=通常
 天の理を無理に歪めてしまう行為、つまり「呪詛」や「呪い」「カース」といった効果による影響や結果を、本来の定めに修正する事で無効化する。
 達成値がその「呪い」の強度(達成値などで、達成値が存在しないものの場合、パーティランク目標値を使用する)を上回れば、「呪い」は払われる。
 この時、対象となった者の魅力チェックの+ボーナスを達成値に加える事ができる。
 しかしながら、ファンブルによって失敗した場合、通常のファンブル表に従うとともに、使い手は同様の呪いを受ける事になる。
 モンスターの能力による「呪い効果」を対象にする場合には『T=ラウンド終了時』として使用する事が出来、「呪い強度(設定されていない場合はパーティランク目標値)」を上回ればその「呪い効果」は解除される。
 この使い方の場合「職業数による出目1効果の無視」を利用する事が出来る。

○魔破昇華(まはしょうか) R=2m D=瞬間 E=対象1体
              M=42 A=23 T=抵抗判定前
 使い手、または、隣接している者が呪文の「対象」になった時に、その者を対象として、抵抗判定前にカウンター・タイミングで使用を宣言できる。
 対象となった者は、「達成値ポイント+(対象の指導チェックの+ボーナス)」の対魔法抵抗力を一瞬だけ得る事ができる。
 対魔法抵抗力とは、その値をもとに、能力チェック値をだして達成値をもとめ、その達成値が呪文の達成値以上であったなら、呪文そのものを消滅させてしまうもので、自動失敗が存在しない。
 例えば、使い手を対象として、達成値32のエナジーブラストが放たれたとして、使い手自身を対象として「魔破昇華」を使用した場合、その達成値が30、使い手の指導チェック値の+ボーナスが10であるなら、「40」の対魔法抵抗力が得られた事になる。
 あらためて4D6+8でダイスをふり、その達成値が32以上であったなら、そのエナジーブラストの呪文は消滅し、なんの効果も発揮しない。

 あくまで呪文の「対象」にならなければ、この呪文は使用を宣言できない為、ファイヤーボールの範囲に入ってしまったなどの場合には、使用できない。

○魔浄界霊(まじょうかいれい) R=- D=達成値÷10ラウンド E=獅咬剣
                M=42 A=14 T=アサルト
 アサルトタイミングで獅咬剣に対して使用できるもので、以降達成値÷10ラウンドの間、獅咬剣が命中した対象の対魔法抵抗力を達成値÷5ポイント低下させる事ができる。
 このバッドボーナスは、1ターンの間継続し、便宜上エンチャントと同様の扱いで、エンチャント破壊、呪文効果破壊の行為の対象とする事ができる(ただし、あくまで破壊する時に同様にあつかっているだけなので、「同名のエンチャントは重複できない」のルールによる制約をうけることなく、バッドペナルティは累積する)。
 なお、この効果はダメージを与えた時ではなく、「命中した」事で効果を発揮する為、装甲値などによってダメージを与えられなかった場合でもバッドペナルティを与える事ができるが、特殊な回避や、パリーされた場合には「命中した」事にならない為、効果を発揮できない事に注意する。
 またこの呪文は『R=特殊 D=1ラウンド E=使い手及び使い手と隣接する対象 T=ラウンド開始時』として使用する事もでき、その場合は使い手自身と、さらに使い手と隣接する味方を対象にして呪文を唱える事が出来(隣接する味方がいない場合はこの方法では使用出来ない、必ず使い手ともう一人を対象にしなければならない)、そのラウンドの終了時まで2人は達成値÷4の命中ボーナスを得る事が出来る。

○樫杖想還(けんじょうそうかん) R=- D=達成値ラウンド E=獅咬剣
                 M=43 A=22 T=通常
 『久遠に満ちし英霊達よ、世の理を乱さんとする者を討ちし、我が声に答えよ』
 大極を獅咬剣の刀身を研ぐようにすべらせ、呪文を唱える事で、獅咬剣は翡翠色に鈍く、しかし美しく輝き、達成値÷3ポイントの命中ボーナスと、達成値÷10D6のダメージボーナスを得ると共に、獅咬剣のダメージを叩き武器として扱う事ができる(これは、命中判定をするたびに、使い手は「切」なのか「叩」なのかを選択できる事を意味している)。
 また、この呪文は『D=瞬間 T=命中判定前カウンター』としてカウンター・タイミングで宣言する事もでき、その場合には、達成値÷4の命中ボーナスと、獅咬剣のダメージは「切り」特性のまま装甲無効となるという効果に変わる。
さらに、『D=瞬間 T=前提条件呪文』「砕光爆振」「元掌真破」を通常タイミングで使用する時と、「流氣衝」をアサルトタイミングで使用する時の、前提条件呪文としてそれらの呪文を使用する直前の特殊なタイミングで使用する事ができる(前提条件呪文なので、この呪文をとなえてから、上記の呪文を使用する事になり、この呪文が失敗した場合は通常通り上記の呪文の処理をする事になり、この呪文が成功しても、上記の呪文に失敗したなら、なんの効果もえられず、呪文の使用回数だけが減少した事になる)。
この使用法の場合は達成値÷3の命中ボーナスが得られる。








○獅咬剣烈破(しこうけんれっぱ) R=10m D=瞬間 E=対象のダメージ
                 T=ダメージ確定前 M=44 A=17
 範囲内で発生したダメージに対し、大極をそえた獅咬剣の剣先を向けて、気を集中し、一気に放つ事で、ダメージ確定前のカウンター・タイミングで使用が宣言でき、達成値÷2ポイントのダメージを軽減をする事ができ、「職業数による出目1効果の無視」を利用出来る。
 この時、獅咬剣に「惑畏氣帯法」「周氣烈帯法」「集霊輝帯法」のいずれかがエンチャントされていた場合、軽減効果は「達成値÷3+獅咬剣のダメージ」となる。
 その場合、かかっているエンチャントのいづれか一つ(一つしかかかっていやなければそれとなり、複数の場合は、使い手が選択する)が、そのラウンドと、次のラウンドは効果を得られなくなる(この時、「効果時間」は一時的に凍結しており、カウントしない)。

------------------------------------これ以降は上位呪文となる----------------------------------------------
                         
○烈光輝雷(れっこうきらい) R=20m D=瞬間 E=下記参照 T=通常
               M=45 A=23
 大極をすべらせ、白く輝く獅咬剣をふる事で、剣氣を飛ばし、達成値÷2+獅咬剣のダメージを、範囲内の対象、達成値÷10体(目標はかならずとらなければならず、敵の数が少ないなら、味方すら対象にとらなくてはならない。 対象の数が足りないのなら、この呪文は自動的に失敗する)に対して与える事ができる。

対象となった者は、この呪文の達成値を目標に回避判定ができる(「獅咬剣のダメージ」の表記の為、仙術による強化がなされている場合、そのボーナスを足す事を忘れない事)。
 このダメージに装甲は有効(仙術で無効になっていれば、その限りではない)。
 また、この攻撃は魔法ではなく(つまり非魔法空間でも使用できる、ただし、クリティカル及びファンブルの処理は呪文扱いとなる)、接近戦による物理的ダメージとして処理され、範囲内にいる者は、命中判定値を目標に回避判定を行い、成功すれば、回避した事になる。

 しかしながら、この呪文の使用を宣言した瞬間に、使い手に仙術以外のなんらかのエンチャントがかかっていた場合、それらの効果は自動的に終了してしまう(使い手を含めた複数にかかっているエンチャントの場合、終了するのは使い手のみである)。

○気幻彗反(きげんすいはん) R=- D=瞬間 E=- T=ダメージ確定後
               M=45 A=20
 これは剣技として扱われる。
 獅咬剣による接近戦攻撃をして、それが命中した場合(つまり接近戦が命中していなければ、この剣技は使用を宣言できない)、そのダメージ確定後に特例的にカウンター・タイミングで使用を宣言できる剣技。

 切りつけた獅咬剣を神速のスピードで切り返すもので、命中させた対象に対して同一タイミングとして(つまり、最初に一撃にカウンター・タイミング宣言した者は、もうカウンター・タイミングの宣言はできない)攻撃し獅咬剣のダメージを与える。
 対象となった者は、この剣技の達成値を目標に回避判定ができる(「獅咬剣のダメージ」の表記の為、仙術による強化がなされている場合、そのボーナスを足す事を忘れない事)。
 それ以外は通常の接近戦と同一の処理となる(ただし、剣技による達成値が命中判定値になっているので、使い手側のクリティカルとファンブルは発生しない(自動失敗は当然ある))。
○吸元掌真破(きゅうげんしょうしんは) R=4m D=瞬間 E=範囲内の任意の対象
                    T=通常 M=46 A=28
 かざした掌を地面に向け、そこから爆発的に氣のエネルギーをふくれあがらせる事によって、使い手より4m以内の任意の対象全てに、達成値ポイントのダメージを与える事ができる。
 これは抵抗によって半分にする事ができるが、使い手は与えたダメージの総ダメージの1/10ポイントだけ、HPを回復する事ができる(ただし、HPの上限値を越える事はできない)。

○鏡面念体(きょうめんねんたい) R=- D=瞬間 E=自身の念体の出現
                 T=命中判定、または回避判定後カウンター
                 M=46 A=13
 この呪文は使い手が獅咬剣によって接近戦を行った時、その攻撃が相手に回避された時に、攻撃的な意志力を集中して、相手にとって使い手と対角線上の位置に使い手の念体を生み出し、もう一度攻撃をする。
 ゲーム的には使い手の接近戦攻撃が回避された時、または接近戦攻撃の命中判定が自動失敗した時(ファンブルしたなら、そのファンブル効果の決定前にこの呪文を使用するかを決め、使用するならまずこの呪文の処理をした後、ファンブル効果を決定して処理する)に、この呪文は使用を宣言する。
 宣言したなら、使い手と相手を結ぶ対角線上のヘクスに使い手の念体が出現して攻撃するが、そのヘクスにすでに敵、または味方がいる場合にはこの呪文は使用出来ない。
 念体が出現したなら現状の使い手の能力をそのまま使用し(エンチャントやアサルトによる効果がある場合は全て適用する)命中判定を行い(ここではクリティカルとファンブルは発生しないが自動失敗はある)、命中したならダメージ判定を行う。
 なお、使い手が複数回攻撃をしている場合、どのタイミングでの攻撃失敗でもこの呪文の使用は宣言出来るが、この呪文は1ラウンドに1回しか使用出来ず、さらに複数回攻撃中に移動をともなう場合、攻撃開始位置から移動したあとはこの呪文の使用は出来ない。
 いかなるエンチャントや効果がかかっていても、念体の攻撃は1回のみとなり、「体添覚呪」がかかっている状態ではこの呪文は使用出来ない(「銀獅咆獣」など、騎乗している状態でこの呪文を使用した場合は、使い手本人のみが念体として出現して攻撃する)。

○変性転身 R=接触 D=達成値×3分 E=対象1体 T=通常
      M=47 A=20
 対象の性別から顔、スタイル、越えにいたるまで、変化させる事ができる。
 これは達成値×3分の間持続し、幻影ではなく、細胞から変化させている為、幻影看破などでは見破る事ができないが、この呪文の効果を使い手が任意に消す事もできない。
 極端な例をだせば、男がこの呪文で女になっている場合、妊娠すらできてしまう(この場合、効果がなくなると同時にすべてがもとにもどる為、取り返しのつかない状態にはならない)。
 また、この呪文は「存在しない」という変化の仕方もできる。
 そのように使用した場合、姿形はなにら変化する事はないが、探知系の呪文に対する隠蔽効果が発生し、いかなる探知系呪文、または使い手からの視線など魔力を介するものからの視線を完全に遮断してしまい、達成値×1.3の達成値以上の探知系でなければ感知する事ができなくなる。





○銀獅咆獣(ぎんしほうじゅう) R=- D=達成値÷5ターン E=獅咬剣
                T=通常 M=47 A=20
 獅咬剣と使い手自身の霊氣を練り合わせ、白銀の獅子を使い手の脇に出現させる。
 獅子は使い手が騎乗していなければ動く事はなく、まるで精巧な石像のようなものとして扱う(この状態で攻撃をうけた場合、回避・抵抗などはできず、石像として、HPを減少させてゆく事になる)。
 騎乗しているなら、使い手の獅咬剣には、命中に達成値÷6のボーナス、回避に達成値÷5のボーナスを得て、ダメージ判定に達成値÷7を加える事ができる(加えて「騎乗のルール」に従う)。
 騎乗されているときの獅子の能力は以下の通り。
<異界の者:銀獅子>
武勇=使い手と同じ 敏捷=使い手と同じ 精神=使い手と同じ
筋力=達成値×1.5 対応値=なし(数値のない能力値判定を求められたなら、自動失敗する)
攻撃=爪2/牙1(4D+達成値÷5/D×「パーティランク-1(ただし、上限は使い手の筋力値÷10)」+達成値÷7)
装甲=0 耐久=達成値×1.5 HP=耐久値×1.8 移動=6m/12m
特殊能力:銀獅子のダイス判定は、クリティカルとファンブルは発生せず、単にダイス目を足してゆく形で処理する(ただし、自動失敗は発生する)。
 
 銀獅子は、使い手が騎乗していて、接近戦攻撃をした場合のみ、同じ目標を攻撃する。
 なんらかの理由により使い手が2回以上攻撃する場合でも、あくまで最初の攻撃時に、同一行動順で攻撃するのみとなる。
 銀獅子はエンチャント効果、回復効果はうけられない。
 銀獅子を出した時は、使い手が望むなら、使い手は騎乗した状態で出現し、なんらかの効果で同一ラウンドに使い手が攻撃しても、まだ銀獅子は攻撃できず、出現したラウンドは通常移動しかできない(回避、抵抗判定は通常とおりできる)。
 騎乗状態から降りるには通常移動行為、騎乗するには全力移動行為として扱う。

○酒仙瓢箪(武) R=- D=1日 E=瓢箪一つ T=通常 M=48 A=24
 達成値ラウンドの間、武勇値に「+達成値÷2ポイント」を加える事ができる仙薬酒入りの瓢箪を一つ生み出す事ができる(この効果はアイテムによる効果として扱われ、エンチャント効果ではない)。
 この瓢箪は「毛染孝髪」による分身によって「飲ませて貰う」行為が可能である。
 ただし、この瓢箪は使い手にしか飲めず(他の者が飲もうとしても、瓢箪からなにも出てこない)、同一ターンに、3個以上の瓢箪を飲むと、泥酔してしまい、すべての瓢箪の効果が失われ、すべての行為判定に-6のペナルティを受ける。
 この状態は酒という「毒」を浄化する事で元に戻れるが、「毒強度」は瓢箪の達成値であり、さらに飲んだ瓢箪の数だけ浄化しなければならない。
 なにもしなければ、3時間後に泥酔状態から復帰できる。

○酒仙瓢箪(敏) R=- D=1日 E=瓢箪一つ T=通常 M=49 A=22
 達成値ラウンドの間、敏捷値に「+達成値÷2ポイント」を加える事ができる仙薬酒入りの瓢箪を一つ生み出す事ができる(この効果はアイテムによる効果として扱われ、エンチャント効果ではない)。
 この瓢箪は「毛染孝髪」による分身によって「飲ませて貰う」行為が可能である。
 ただし、この瓢箪は使い手にしか飲めず(他の者が飲もうとしても、瓢箪からなにも出てこない)、同一ターンに、3個以上の瓢箪を飲むと、泥酔してしまい、すべての瓢箪の効果が失われ、すべての行為判定に-6のペナルティを受ける。
 この状態は酒という「毒」を浄化する事で元に戻れるが、「毒強度」は瓢箪の達成値であり、さらに飲んだ瓢箪の数だけ浄化しなければならない。
 なにもしなければ、3時間後に泥酔状態から復帰できる。

○酒仙瓢箪(命) R=- D=1日 E=瓢箪一つ T=通常 M=50 A=22
 達成値ラウンドの間、耐久値に「+達成値÷2ポイント」を加える事ができる仙薬酒入りの瓢箪を一つ生み出す事ができる(この効果はアイテムによる効果として扱われ、エンチャント効果ではない)。
 この効果により耐久値が上昇する為、一時的にHPの値も上昇させる事ができる。
 この上昇分は擬似HPとしてあつかい(つまりマイナスのHPは発生しない)、ダメージをうけた場合には、この擬似HPからさきに減少させてゆく。
 この瓢箪は「毛染孝髪」による分身によって「飲ませて貰う」行為が可能である。
 ただし、この瓢箪は使い手にしか飲めず(他の者が飲もうとしても、瓢箪からなにも出てこない)、同一ターンに、3個以上の瓢箪を飲むと、泥酔してしまい、すべての瓢箪の効果が失われ、すべての行為判定に-6のペナルティを受ける。
 この状態は酒という「毒」を浄化する事で元に戻れるが、「毒強度」は瓢箪の達成値であり、さらに飲んだ瓢箪の数だけ浄化しなければならない。
 なにもしなければ、3時間後に泥酔状態から復帰できる。

○酒仙瓢箪(魔) R=- D=1日 E=瓢箪一つ T=通常 M=51 A=26
 達成値ラウンドの間、精神値に「+達成値÷2ポイント」を加える事ができる仙薬酒入りの瓢箪を一つ生み出す事ができる(この効果はアイテムによる効果として扱われ、エンチャント効果ではない)。
 この瓢箪は「毛染孝髪」による分身によって「飲ませて貰う」行為が可能である。
 ただし、この瓢箪は使い手にしか飲めず(他の者が飲もうとしても、瓢箪からなにも出てこない)、同一ターンに、3個以上の瓢箪を飲むと、泥酔してしまい、すべての瓢箪の効果が失われ、すべての行為判定に-6のペナルティを受ける。
 この状態は酒という「毒」を浄化する事で元に戻れるが、「毒強度」は瓢箪の達成値であり、さらに飲んだ瓢箪の数だけ浄化しなければならない。
 なにもしなければ、3時間後に泥酔状態から復帰できる。

○転体瞬刀(てんたいしゅんとう) R=- D=- E=呪文一つ T=アサルトタイミング
                 M=52 A=13
 この呪文はアサルトタイミングで宣言し、仙術のエンチャント系呪文の前提条件呪文として使用される。
 この呪文に成功したなら、そのアサルトタイミングで、使い手は仙術の自分へのエンチャント系呪文一つを使用する事ができる(使用した結果、そのエンチャント系呪文に失敗したとしても、「転体瞬刀」の使用回数はもどらない)。
 この呪文は、使い手のエンチャント系の仙術をアサルトタイミングで一つ使用できるようにする以外の効果はない。



○幻影念体(げんえいねんたい) R=10m D=達成値×2分 E=- T=通常
                M=53 A=20
 使い手自身にエンチャントする呪文で、達成値×2分の間、自分とまったくそっくりの念体を、使い手より20m以内の場所に出現させる事ができる。
 古代遺跡やダンジョンなどの強力な結界がある場所は不可能だが、通常の家屋や邸宅、簡単な城の各部屋など、特別な結界がはっていない場所であれば、例外的に壁の向こう側に出現させる事ができる。
 一度呪文に成功したなら、念体は使い手の意志で自由に出現と消失を行う事ができる。
この出現については、アサルトタイミングで行われ、念体は呪文使用時の(出現時ではない点に注意、呪文を使用した時の使い手の状態で念体は固定される)使い手とまったく同じ能力をもっており、仙術のみだが、それがエンチャントされていれば、それらすべてがエンチャントされた状態として出現する(念体は仙術を使用できるが、それ以外の呪文、技を使用する事は出来ない)。 
さらに、念体はラウンド終了時に使い手の意志で消失させる事ができ、効果時間中であれば、次のラウンドのアサルトタイミングで、まったく違う場所に出現させる事もできる。
念体の能力は全て使い手に準ずるが、耐久値のみは、達成値ポイントに修正されてしまう(そのポイントが使い手のHPより高かった場合にのみ、使い手のものを使用する)。
念体はマイナスのHPをもっておらず、HPが0になったのなら、その装備も含めて、すべて消失する(なお、念体の装備は他人に使用させる事はできない)。
 念体の意識と使い手の意識は常にリンクしており、どちらも本当の自分のように存在し(つまり召喚ではない)、さらに互いに会話、相談すら行う事ができる(その場合ね念体はマスターが演じる事)。
戦闘時にもこの呪文は有効であるが、実際には非戦闘時の情報収集や、撹乱作戦などの時にもっとも効果を発揮する。
神出鬼没なこの念体は、高位レベルの仙道師が恐れられる要因の一つとなっている。

なお、戦闘中に呪文を使用した場合、出現した念体はそのラウンドは行動済として扱うが、効果時間内に出現させた場合は、そのまま即行動できる(これは、再出現させた場合はすぐに攻撃できる事を意味している)。

○封傷応撃(ふうしょうおうげき) R=10m D=3ラウンド E=対象1体
T=ラウンド開始時 M=54 A=14
 ラウンドの開始時に対象1体に対して使用する呪文で、対象となった者は、そのラウンドを含めて3ラウンドの間に1回だけ、自分へのダメージについて、ダメージ確定後にカウンター・タイミングで達成値ポイントだけ軽減する事を宣言する権利を得る。
 これは一種のエンチャント効果として扱われ、ディスペル系によって破壊されるし、まだ権利が残っている者(つまり実質エンチャントが残っているとされる)に、もう一度この呪文をかける事はできない。

○三元奇門遁甲八陣の迷宮(さんげんきもんとんこうはちじんのめいきゅう)
R=- D=達成値÷19ラウンド(下記) E=使い手中心
             T=通常 M=55 A=20
 「休、生、傷、杜、景、死、驚、開」からなる遁甲八陣を用いた目くらましで、使い手を中心として、濃密な霧が辺りを包むと共に、あちこちに小山のような塚が生まれ、それらに八陣の字がうかびあがり、達成値m以内では「味方しか認識できない」奇妙な結界空間が生み出される。
 この呪文を使用する場合には、使い手は行動順をおとしてはならず、効果時間は、使い手の行動順をもってカウントする特殊な呪文となる。
 つまり、達成値が38で、効果時間が2ラウンドとなった場合、次のラウンドの終了時に効果が終わるのではなく、次の次のラウンドの使い手の行動順(落としてはならないので、使用したラウンドと同じタイミングとなっている)の直前に効果が終了する。

 この結界の中では、効果時間の間、移動する事ばできず、移動をともなう全ての効果は使用できず、回復効果の呪文と技のみが有効となる。
 敵を見る事はできないので、攻撃行為はできず、エンチャント系(例えそれが回復効果をともなっていても)やウォール系などは、奇妙に歪んでながれる霧に阻まれ、自動的に呪文や技の効果は失敗する。

○氣霊周界(きれいしゅうかい) R=10m D=- E=使い手中心
                T=通常 M=53 A=20
 仲間の氣を同調させる事によって、互いの傷を平均化させるもので、使い手より10m以内の味方のみ全て(あくまでパーティメンバーのキャラクターのみ、召喚獣などは含まず、NPCについては、そのパーティと冒険を長く共にしているなど、マスターの判断によっては入れても良いでしょう)の、現在受けているHPへのダメージを全て合計し、そこから達成値ポイントを引いたあと、同じメンバーで均等に振り分ける。
 この時端数がでた場合は、使い手が余分にダメージを受ける事で調整する。
 
 この呪文には自動失敗がない(クリティカルもファンブルも発生しない)。
パーティメンバーのうち、一人だけが深いダメージを追っている時などには役にたつが、メンバー全員が均等にダメージを受けている時などはあまり意味がない。

○体添覚呪(たいてんかくじゅ) R=- D=達成値÷2ラウンド E=使い手のみ 
                T=通常 M=60 A=32
 使い手の体に黄帝みずからの意志を呼び降ろし、力を得る。
 使い手の体から、もう一対の腕が生え(つまり四本腕になる)、その手にはそれぞれ獅咬剣と鳳凰盾が握られている。
 盾の能力は、達成値÷10D6の回避ボーナスと、達成値÷5の追加装甲をえるもので、このボーナスは魔法抵抗(回避の時同様、自動失敗の「1」の目は別カウントとなる)及び、魔法や技によるダメージにも有効となる。

 これにより使い手は、自分の行動順に2回の接近戦攻撃、または1回の攻撃と1回の呪文使用かを行う事ができる。

 この呪文は使い手が獅咬剣と大極をもっている間のみ有効で、それらを手放した段階で呪文は終了する。
 また同時に、他の職業のスキルを使用した場合でも、呪文の効果は終了してしまう。

 なお、獅咬剣になんらかの仙術がかかっていた場合、新しく生えてきた手が持っている獅咬剣にも、自動的にかかっているものとして処理される。