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魔術師

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 魔術師
主要能力、4=理論、精神、記憶、観察
     3=敏捷、器用、加護、指導
     2=強靭、武勇、耐久
     1=知覚
初期装備=魔法の杖(発動具としてのクォータースタッフなので、これを持っていなければ呪文の行使はできない)。
     魔術師として、5レベル分レベルをあげたなら、ギルドから800SPで、発動具としての「魔力の指輪」を購入できる。
武器=制限なし(ただし、呪文を使用するなら「発動具」は不可欠)。
防具=制限なし。
盾=両手を使って印をきる為、使用できない(これは「魔力の指輪」を持っていても同じ)。

魔術師用呪文
 習得=記憶チェック 発動=知力チェック 使用回数=精神値÷必要精神値(A値)

 魔術師は魔法理論の専門家であり、南の職業とはなっているものの、大陸全土に存在している職業です。
 大きな都市には必ず魔術師ギルドがあり、現代でいう図書館のようなものを管理しており、そこには魔術師達が集めてきた古今東西の貴重な書物がおさめられ、中には禁断の書物であったり、預言書のようなものや、呪われた書物なども、厳重に管理されています。
 この魔術師ギルドの図書館へは、一般人でも5~20SP程払えば入れます。
 ただし、貴重な書物となると、奥の特別な部屋にはいらなければならず、そこへはギルドメンバーのみが入る事がゆるされ、価格も30~100SPと高額になります(冒険者の場合、使用料にさらにパーティランク値×50SP程を上乗せして払うのか通例です)。
 地域、人物、都市、国家などの歴史や伝承、予言の類、さらに呪文や結界、魔法のアイテムや特殊なモンスターについてなどを調べる場合、魔術師ギルドは有効でしょう。
 魔術師達はその人生を知識と真実の探求に費やし、その結果としてさまざまな呪文をつかいこなせるものの、武器をとっての戦闘は不得手な者が多いようです。
 しかし、その呪文の能力を十分に発揮すれば、自分の倍の体格の者さえやすやすと打ち倒すばかりか、高位の魔術師となると、数十人の兵士にすら致命傷を与える事が可能となります。
 魔術師は呪文そのもののエキスパートであり、その為、魔術師呪文のレパートリーは豊富で、他のさまざまな系統の呪文は、魔術師呪文の一部を特化させているといっても過言ではありません。
 すべてのタイプを網羅し、さまざまなシチュエーションで活躍できる魔術師呪文ですが、その為にはいくつもある呪文の中から、最善と思われるものを選ばなければなりません。
 魔術師を選んだプレイヤーの方は、ぜひ、最高の瞬間の一手を見つけ出して下さい。
 多彩で多様な呪文を誇る魔術師は、何もできない瞬間がほとんどありえないのですから。

 魔術師用呪文は、記憶チェックでM値以上を出す事で習得し、必要精神力(A値)で精神値を割った数が1日の使用回数となり、知力チェックの達成値が呪文の達成値であり、威力となります。

 さて、魔術師は呪文の専門家であり、その為「高速詠唱」という特殊な技術を持っています。
 これは通常では考えられない集中力により、魔術師用呪文の詠唱を一瞬にして終わらせるもので、成功チェックにおいて自動的失敗の出目が「1」と「2」になるものの、行動順に+25する事ができます。
 また、いくつかの呪文では、「高速詠唱」する事で呪文の内容を変化させても良いとなっており、それについては、特殊な効果で使用するか、または通常の「高速詠唱」として、行動順に+25して本来の効果で発揮させるか、選ぶことができます。


魔術師呪文

 M=習得目標値(記憶チェック) A=必要精神値
 R=射程 D=効果時間 E=効果範囲

○アチューンメント・スタッフ R=- D=24時間 E=使い手のみ
               M=5 A=20
 『アルド・ミョルミドーン=グージル・オーディオン ラグド・バス・エイジャル=ガルバスビュート 我はここに誓う。 我と我が血に宿る全ての者に宣言する。 我、○○が天と地において行う契約の使者となれ』
 使い手は魔力の発動体(指輪や杖)と同調し、以降24時間の間、魔術師呪文が使用できるようになる。
 3時間かける事で、この呪文はサイコロ0個振りが可能となる。
 なお、この呪文は一度成功すると、以後23時間が経過するまで、再度使用する事はできない。

○スロー R=接触 D=達成値ラウンド E=対象1体 M=15 A=16
 『イグジレイト・ギィドム=ガウイス・ヴァロウ 風よ水となれ、地よ泥となれ、空よ闇となれ、その全ての助力をやめよ』
 まず、使い手が素手にて対象に命中判定を行い、ダメージ確定前のカウンター・タイミングで使用する特殊な呪文。
 対象が精神抵抗に失敗したなら、達成値ラウンドの間、達成値÷3だけ、対象の敏捷力値を引き下げる事ができる。
 精神抵抗に成功された場合、なんの効果もない。
 また、この呪文は「R=接触 D=達成値÷3ラウンド、またはターン」とする事で、対象がうけている「毎ラウンド(またはターン)受けているダメージ」を2ラウンドに1回にする事ができる。
 この「毎ラウンド(またはターン)受けているダメージ」としては、毒や呪い、エンチャントによる効果、さらにバットペナルティなどによるダメージが該当し、それらのダメージの進行を遅らせるという効果の為、「ライフの支払い」であっても、それが「毎ラウンド(またはターン)受けているダメージ」となっているなら、2ラウンドに1回にする事ができる(これは「幻朧剣士」の剛剣死の維持や「聖堂騎士」の聖戦宣言などに有効である事を意味します)。
 2回に1回とは、この呪文をかけた、次のラウンドのダメージ(または支払い)は受けて、その次のラウンドは受けず、さらにその次のラウンドは受けるという事になります。





○スリープ R=30m D=- E=6㎥ M=15 A=16
 『レイバス・アグ=レン・クィリオビィルアズ 全てに安らかなる夢を与える者よ、光と闇との盟約にもとづき、我が要求に答えよ』
 範囲内の生物は、達成値に対して精神チェックによる抵抗に失敗すると、魔法の眠りに入ってしまう。
 この眠りは外部からのショック(叩く、蹴る等)で簡単に目覚める事ができる(その為、立っている者にこの呪文を使用した場合、倒れたショックで起きてしまう可能性が極めて高いものとなります、状況に応じてマスターは処理して下さい)。
 しかしながら、そういった外的要因がなければ、この魔法の眠りは永遠で、その間対象は歳をとらず、栄養も必要とせず、この状態のままであれば、永遠に生き続ける事ができる(よろこばしいとは、とても思えないが)。
 この呪文は耐久値が30以下の生物にしか効果がなく、もともと睡眠をとらない存在には効果がない。

○ライト R=- D=達成値時間 E=達成値m M=16 A=16
 『サグニス・ベイオース・レイ・ゴーン 地に満ちよ、天より溢れよ、我○○が命ずる、闇と影を払う力となれ』
 達成値時間の間、使い手中心に達成値メートルの範囲を照らす明かりを灯す。
 この範囲は達成値メートル内で使い手は自由に変える事ができ、明かりを絞ってマッチ程度にまでにする事ができる。
 また、この呪文は「R=6m D=瞬間 E=対象1体」とする事で、回避判定前のカウンター・タイミングで使用が宣言でき、対象が抵抗に失敗した場合、命中判定が達成値÷7だけ低下する。

○マジックボルト R=50m D=瞬間 E=下記 M=18 A=12
『リュディオス・ビュートィアス 光と闇の狭間に生まれし力よ、我が手に宿りて敵を撃ち抜く力となれ』
 使い手の手元より、達成値÷5本の白銀の矢が生まれ、それを個別の目標に打ち出す事ができる。
 1本のダメージは1D6で、それぞれの矢は達成値を目標に回避判定に成功する事でダメージは受けない(呪文抵抗ではないため、対魔法抵抗力等は使用できない)。
 矢は出現してすぐに打ち出さなければならず、同時発射な為、どの対象に何本発射するか最初に宣言しなければならない。
 この呪文は「高速詠唱」によって効果は変化し、「R=12m D=瞬間 E=対象1体」となり、ダメージ確定前のカウンター・タイミングで使用を宣言でき、そのダメージを達成値÷2ポイント軽減できる。

○デテクトマジック R=下記 D=1ターン E=使い手中心 M=18 A=10
『ベイオース・リ=ゲイル エーギル=ゴルバ 見えざる大いなる力の源なる者達よ、我が前にその姿を現せ』
 使い手中心の6立方メートル以内にある魔法にかかったもの全てが、使い手には輝いて見える。
 ただ、使い手が見える範囲のものしか効果がないため、箱の中に入っているものや、何かの陰になってしまっているものなどは見つける事はできない。
 これはあくまで「魔力がかかっている」かどうかを視るものなので、その魔力の強さ(強度や達成値)や、呪いの有無、または魔法の物品であれば、その価値については知る事はできない。
 この呪文は使い手を中心とした6立方メートルにかかるもので、使い手と共に移動するものではない。

○ビジョン R=下記 D=達成値分 E=下記 M=19 A=21
『グ=ガルバスビュート・ディオン=ヤグリス 我は願う、遠き所より来たりし伝えの精霊よ、我が願いを聞きどけたまえ』
 使い手は、達成値分の間、自身の視点だけを移動させることができる。
 この移動は通常のヒトが歩く程度のスピードで、中空を移動し、使い手の任意で上下左右、飛行しているように自由に移動できるが、個体を突き抜ける事はできず、コイン1枚程度の空間があれば、視点はそれを通って移動できる。
 この視点となる「目」は、通常視覚でとらえる事はできないが、スペルユーザー(系統は問われず、いわゆる呪文が使用できる者すべて)には中空に浮かぶ眼球としてイメージされ「視られる」事になる。
 使い手はこの視点と、現状自分の視点とを自由に切り替える事ができるが、どちらも同時に見る事はできないため、ビジョンの視点で遠くの場所を観察しながら、本体が歩くようだと、盲目であるいているのとなにも変わらない状態となる。
 この視点は一種の召喚物としてあつかわれる。
 この呪文は、使い手の任意で、効果時間内であっても、自由に呪文を終了させる事ができる(ただし、正確なタイミングを要求される場合(例えば、召喚生物に対する攻撃を受けたなど)、便宜上、ラウンドの終了時の宣言として扱われる)。

○ウィザードロック R=接触 D=永久 E=扉1つ M=19 A=10
『ディオン・リ=イグジレイト エウロー・イーシオン 我の名おいて命じる、天地を分かつ者よ、我が意思に従え』
 扉1つを、魔法の鍵によって締め切ってしまうか、鍵一つを(通常、魔法を問わない)空ける事ができる。
 この呪文によりロックされた扉は、呪文そのものを破られるまでロックされたままとなるが、この呪文の達成値を筋力チェックで上回る事で、その扉は開ける事ができる。
 もっとも、この筋力チェックにより扉を開けても、呪文が破られたわけではないので、扉を離せば勝手にしまり、再びロックされてしまう(呪文が破壊されるまで有効な為)。
 また、この呪文は「高速詠唱」にする事で「R=2m D=1ラウンド E=対象のモンスター1体」と変化して、ラウンド開始時に宣言する呪文となり、対象の「ターン開始時宣言」「フリータイミング宣言」「常在型能力」のうち、いずれか1つをそのラウンド使用不可・選択不可にする事ができる(選択不可である為、先にこの呪文によって選択を禁止し、その後に選べるものからモンスター側は選ぶ事になる)。
 この効果は抵抗ができず、達成値が大きい必要はない(蛇足ながら、呪文等により打ち消される事を考慮するのであれば、大きい達成値は必要となる)。
 なお、この使用法の場合、判定するのはラウンド開始時であるが、その段階で行動順は終了したものとして扱う。

○フライ R=- D=達成値分 E=使い手のみ M=19 A=18
『リ・アルド・ローン 風を切り、天を覆う大いなる王よ、我にその力と翼を与えたまえ』
 達成値分の間、使い手は自由に空中を飛行できる。
 速度は使い手の移動力と同じである(特にボーナスもペナルティも与えられない)。
 攻撃、回避等についても、特別な修正は与えられない。

○エナジーブラスト R=100m D=瞬間 E=対象1体 M=21 A=11
『リ・ベイオース ズィドア=ゼオンダーバ・エウロー 我にやどりし、最古の力よ、古の契約に基づき、敵を討つ力となれ』
 魔力の固まりをぶつけ、対象に達成値ポイントのダメージを与える。
 これは必ず命中し、装甲値ではふせげず、また、抵抗に成功する事でダメージは半分になる。
 この呪文はダメージ確定後のカウンタータイミングで使用する事が出来、その場合「R=50m D=瞬間 E=対象1体」となり、達成値ポイントのダメージを叩き付けて打ち返すもので、与えられたダメージを、「エナジーブラスト」のダメージが上回ったなら、その分だけ、そのダメージ発生源の対象にダメージを与える(この弾き返ってきたダメージについては、使い手の達成値を目標に精神抵抗を行い、成功する事で半分にできるが、あくまで、自分が受けるはずのダメージを半分にできるのみである)。
 なお、ブレス攻撃の場合、一点から発射されて範囲ダメージとなる為、それら範囲すべてへの軽減効果として発生する。

○ストライキング R=接触 D=達成値ラウンド E=対象の武器1つ
         M=21 A=11
『ドーン・ベイオース=グレイアント 万物にやどりし、破壊の力よ、我が命に従い、剣に宿りて、その任を果たせ』
 対象の武器1つのダメージを+1D6させることができ、命中判定に達成値÷8のボーナスを与える。
 通常タイミングで使用しているなら、この呪文は例外的に同一の対象に重ねがけする事が出来る。
 この呪文は「R=10m D=達成値÷8ラウンド」としてカウンター・タイミングでダメージ確定前に使用を宣言でき、その場合には達成値÷5の装甲無効と、達成値÷18D6(つまり達成値によっては0Dとなり増えない場合がありうる)のダメージボーナスがえられる。

○マジックアーマー R=接触 D=達成値ラウンド E=対象1体
          M=24 A=7
『サグニス・ヴァロウ リ・イーシオン 力ある見えざる者達よ、我が意志に集いて、我が敵を弾く力となれ』
 対象に魔法の鎧を付与し、達成値÷3だけ装甲値ボーナスを与える。
 また、この呪文は「R=4m D=達成値÷5ラウンド E=対象1体」として、ダメージ確定前のカウンター・タイミングで使用を宣言する事ができ、達成値÷4ポイントの装甲値を与える。


○パラライズボルト R=10m D=瞬間 E=対象1体 M=25 A=15
 『ガルバスビュートイグジレイト ギィドム・ボレイアス 万物を動かせし、大いなる力よ、しばし休みて、その任を離れよ』
 対象の神経と精神に干渉し、抵抗に失敗した者を達成値÷8ラウンド(非戦闘時はターン)の間麻痺させる事ができる。
 麻痺している対象は自発的な行動がとりずらくなり、命中、回避、抵抗に、達成値÷4ポイントのペナルティをうけて判定しなければならない。
 抵抗に成功された場合でも、そのラウンドの終了時まで、対象は命中、回避、抵抗の判定時に「-1」のペナルティを受ける。

○テンポラル・エンチャントメント R=接触 D=達成値ラウンド E=武器1つ
 M=27 A=11
『リ・アルド=イーシオン 見えざる全てにやどりし英霊よ、我につどいて、力ある剣となりたまえ』
 対象の武器1つのダメージが、達成値÷10D6だけ上昇し、命中判定に達成値÷5のボーナスを与える。
 また、この呪文は「R=4m D=達成値÷13ラウンド(0以下ならば、呪文は失敗したものとして扱う)」とでき、対象の武器1つに達成値÷4の命中ボーナスと、達成値÷9D6のダメージボーナスを与える事もできる。

○ファイヤーボール R=60m D=瞬間 E=6m直径の球体
          M=28 A=15
『アルバ・ディオ=グルド 全ての内にやどりし、灼熱の力よ、我が意思に従い、敵を討つ炎となれ』
 範囲内の空間に炎と熱を撒き散らし、範囲内の者全てに達成値ポイントのダメージを与える。
 このダメージは精神抵抗により、半分にする事ができる。
 もし、この呪文が範囲より狭い空間で使用されたなら、その狭い空間でのいびつな形での効果範囲となる。
 なお、この呪文により、何かに引火するような事はいっさいない。
 また、この呪文は「R=4m D=瞬間 E=対象1体」とする事で、白兵戦による物理ダメージに対してのみ使用する事が出来、それのダメージ確定前のカウンター・タイミングで使用することができ、その場合、そのダメージを達成値ポイントだけ軽減する事ができる。
 さらに、この呪文は「高速詠唱」で使用した場合「R=4m D=瞬間 E=対象一体」として、ラウンド終了時タイミングで使用する事を選択する事が出来、その場合、そのラウンドに味方1人以上が白兵戦攻撃によって1点でもダメージを与えた敵を対象として、その対象一体に炎の矢で達成値ダメージを与える。 このダメージは精神抵抗に成功する事で半分に出来る。

○ディスペル・マジック R=2m D=永久 E=魔法1つ M=31 A=16
 『イードル=バイン 歪みし力の源へつぐ、汝が契約を我、○○の名の基に解除する』
 すでにかかっている呪文1つを破壊する事ができる。
 その呪文がかけられた時の達成値が目標値となり、使い手の達成値がそれ以上であれば、その呪文は破壊される。
 また、対象1体を指定した場合、その対象にかかっている呪文が効果時間=ラウンドとなっていた場合、そのすべてに対して有効となり、この場合、それぞれの達成値に+3をして、使い手の達成値と比べる事になります。
 また、この呪文は「高速詠唱」によって「R=下記 D=瞬間 E=使い手のみを対象としている呪文1つ」とでき、抵抗判定前のカウンター・タイミングで使用を宣言し、使い手のみを対象としている呪文1つを、達成値で上回る事で無効化する事ができる。
 ただし、あくまで使い手のみを対象にしていなければならず、2つ以上対象をとっている呪文などには効果がない。

○ディメンジョンドア R=下記 D=瞬間 E=使い手のみ M=34 A=17
『フェイ=グ・ローン 時と空の門よ開け、古の契約に基づき、我に道を示したまえ』
 短距離テレポートのようなもので、使い手から目視できる地点までの場所で、移動距離が達成値mまでの空間を一瞬にして渡る事ができる。
 だし、テレポート先の空間が、すでに物体によって占有されていた場合、呪文は自動的に失敗する。
 また、この呪文は「R=2m D=瞬間 E=対象の味方1体」として、物理攻撃に対してのみ、回避判定前のカウンター・タイミングで使用が宣言でき、達成値が、対象の命中判定値を上回る事ができたなら、達成値÷12m離れた場所(以内でない事に注意)に瞬間移動できる。
 命中判定値以下だった場合、命中した上で瞬間移動となるが、相手が連続攻撃中だった場合、そのすべての連続攻撃の処理が終了してからの瞬間移動となる。

○ディゾルブ R=10m D=達成値ラウンド E=6㎡ M=36 A=11
『ラグラス=エオン 闇を流れる者よ、わき上がれ。その力もて、地よ、しばしその任を離れよ』
 土が剥き出しの地面にかけることで、6平方メートルの範囲の地面を泥沼に変えてします。
 この中で歩く者の移動力は半分(切り上げ)となり、命中、回避、抵抗の各行為のチェック時に達成値÷5のペナルティを受ける。
 この呪文は地面にかけるという術の性格上、効果範囲内にいる者には抵抗の余地がない(ただし「対魔法抵抗力」はかけられつつある、呪文そのものに干渉するため、この呪文に対しても有効である)。
 また、この呪文は「R=4m D=瞬間 E=対象1体」として、ダメージ確定前のカウンター・タイミングでの使用とする事ができ、その場合、(使い手以外の)対象の足元を一瞬だけ泥化する事でわざと体制をくずさせ(よって、飛行状態の対象には使用できない)、達成値÷4だけ、その対象の回避判定値を引き上げる事ができ、その数値で命中判定値を上回っていたなら、回避に成功した事になる。
 この場合、泥化は一瞬であり、他の効果はまったく与えず、この使用法の場合は、地面は剥き出しの土でなくともよい。

○アイスストーム/ウォール R=10m D=瞬間 E=4㎥
              M=39 A=21
『リァジス=ゴルン 水よ凍れ、雨よ雪となれ、風よ氷となれ。その力もて、全てを封じよ』
 この呪文は2通りの使用法があり、アイスストームとして使用した場合、4立方メートルの空間で氷の嵐が吹き荒れ、範囲内のもの全てに達成値ダメージを与える。
 これは精神抵抗に成功する事で半分にできるが、呪文の特性上、「飛行状態」のものは、1.5倍のダメージを受ける。
 もう1つはアイスウォールとしての使用法で、この場合は「D=達成値÷4ラウンド」となり、縦横の長さの合計が、達成値÷3mの、厚さ10cmの氷の壁を出現させる。
 この壁は底辺が地面に接していなければならないが、呪文使用時に決定したいかなる角度でも固定でき、この壁し視線をさえぎる。
 壁そのものは、装甲値を10点持ち、達成値×3ポイントのHPを持っている(蛇足ながら、いかなる抵抗判定もできない)。
 また、この呪文はアイスウォールとして「高速詠唱」で使用する事で「R=6m D=瞬間 E=対象1体」として、回避判定前のカウンター・タイミングで使用を宣言してもよく、物理攻撃に対してのみ有効な氷の壁を一瞬出現させ、達成値ポイントだけ、その物理攻撃のダメージを軽減する事ができる(対象は通常とおり回避判定を行う事ができる)。
 この効果を利用する場合には「職業数による出目1効果無効」のルールを利用できるが、「高速詠唱」である為、出目2が1つでも出たなら失敗する点に注意する(かなり特殊な形でのダイスロールになると思います)。

○マジックプロテクション R=6m D=達成値ラウンド E=対象1体
             M=42 A=22
『サグニス・ヴァロウ 光より集いて五方をかためよ、力なす風となりたまえ』
 対象1体に呪文に対する抵抗判定ボーナスを達成値÷3だけ与える。
 このボーナスはその対象が呪文抵抗チェックをする時は常に利用できる(つまり「敏捷チェックで~」とあっても、それが呪文に対するチェックであるなら、このボーナスをプラスできる)。
 この呪文は通常タイミングで使用しているなら、例外的に同一の対象に重ねがけする事が出来る。
 また、この呪文は呪文の抵抗判定前にカウンター・タイミングで使用を宣言する事ができ、その場合には「D=達成値÷9ラウンド」となり、追加ボーナスも達成値÷5になる。


――これ以降は上位呪文である為、これ以前の呪文を全て習得しないと習得出来ない――


○クイック R=接触 D=5ラウンド E=対象1体 M=45 A=13
『ヒューバス=グレイアント 深淵より来たれ、力運ぶ闇なす翼よ』
 この呪文は対象に1回分追加行動を取る事ができるようにさせれるもので、この追加行動は、その対象が行動を行うタイミングで、本来の行動の後に、処理される。
 追加行動については通常行動のみを行う事ができ、呪文や技などの特殊行動を行う事は一切できない。
 この為、クイック影響下の者は、2回行動のうち、先にポーションを飲んでしまうと、2回目の行動では呪文等が利用できないため、損をするケースが考えられる。
 なお、他の技などにおいては「そのラウンドの行動(攻撃など)を1回キャンセルする事で~」というものがあるが、そのキャンセル分に、この呪文によって得られる1回の追加行動をあててもかまわない。

○ダンシングソード R=下記 D=達成値ラウンド E=剣の召喚
          M=46 A=18
『イグジレイト・ガ=ドーン 刃なす魂よ、この地に集いて、敵を討つ我が意思となりたまえ』
 使い手の脇に1本剣が生み出され、使い手が指定した対象を以後、攻撃し続ける。
 攻撃は次のラウンドより開始され、攻撃の中止命令は使い手がフリータイミングにて宣言できるが、対象の変更はできない。
 剣は対象が倒されるか、戦闘が終了すると、自動的に消滅する。
 この剣は1体の独立した存在として扱われ、以下のような能力をもっている。
 <ダンシング・ソード>
 武勇=達成値×2 敏捷=達成値 精神=達成値÷2(抵抗判定のみに使用)
 対応値=達成値÷3 耐久=達成値(HP=達成値×1.5) 装甲値=0
 攻撃=剣1 ダメージ=達成値÷5D6+達成値÷5(切り)
 SP=飛行移動(6m/12m)。 味方と同ヘクスとなっても、それによるペナルティを互いに受けない。 創造物である為、「召喚物」とは見なされない。
また、この呪文は「高速詠唱」する事で「R=6m D=瞬間 E=対象の味方1体使い手不可」」として、命中判定前のカウンター・タイミングとしても使う事ができ、その行動順で、対象が行う接近戦攻撃すべてに対して達成値÷18D6のダメージボーナスと、達成値÷4の装甲無視のボーナスを与える事ができる。
これはその対象が同一行動順に2回以上攻撃するのであれば、その全てにボーナスが与えられる。
 この効果を利用する場合には「職業数による出目1効果無効」のルールを利用できるが、「高速詠唱」である為、出目2が1つでも出たなら失敗する点に注意する(かなり特殊な形でのダイスロールになると思います)。

○インヴィジヴルストーカー R=下記 D=下記 E=下記 M=48 A=24
『ディオン・ガ=レイバス 姿なき無の従者よ、古の契約に基づき、我が命を聞け』
 この呪文は1体のインヴィジヴルストーカーを召喚し、使い手のために1つの命令を忠実にはたさせる。
 インヴィジヴルストーカーは他の実在プレーンからやってくる、人間に似た姿をもっている魔法の生物で、明瞭かつ、迅速に遂行できるような命令をうけた場合には、ストーカーは即座にその命令を言語上遂行するが、その一方で、その本意を曲解しようとする。
 例えば「一ヶ月以上宝の番をせよ」と命令されたストーカーは、ただちに宝を自分のプレーンに持ち去り、そこで永久に番をするかもしれない。
 このケースでは、ストーカーは確かに言葉どおりに命令を実行したが、使い手の本意にはそぐわなかったわけである。
 また、ストーカーは敵を攻撃するなどの行為は理解できるが、細かな作業や、労働についは、あまりに文化が違いすぎて理解できず、単純に扉をあけるという事すら、命令するのは不可能である(敵を追跡する上では普通に開け閉めするので、思考回路が違いすぎているとしか表現できない)。
 こういった使いづらさから、ストーカーは、敵を追跡し、抹殺する為に最も頻繁に使用される。
 高度な知能を持ち、目標を識別できる上、索敵能力が高いストーカーは最良の追跡手であるといえる。
 ストーカーは透明を見破る能力を持たない相手に対して、最初の攻撃の際(つまり、まだ戦闘ラウンドは開始されていない瞬間のみ)、1D6の1~5で不意をついて攻撃する事ができる(その場合の効果は下記)。
 ストーカーは破壊されるか、「ディスペルマジック」されるか、命令を達成すると、自分のプレーンへと帰還する。
 ストーカーの能力は以下の通りである(ただし、ファンブル効果によってストーカーが出現した場合、達成値は全て、パーティランク値×7の値を使用し、通常のファンブル効果表の結果を無視して、使い手を死ぬまで攻撃する)。
 <召喚獣:インヴィジヴルストーカー>
武勇=達成値+10 敏捷=達成値+15 精神=達成値+20 器用=達成値 
筋力=達成値+20 観察=達成値+30 魅力=達成値÷2  対応値=達成値÷2
AT=拳2(4D6+5+達成値÷6「突く」) 装甲=達成値÷3
耐久=達成値(HP=達成値×1.5)
SP=「常時透明化」:透明を見破れない者は呪文の対象にできず、接近戦攻撃のみ有効だが、命中及び回避判定に-6の修正をうける。 これは種族特性なので、呪文等で打ち消す事はできない(ペンキをかけるなどすれば、実体はあるので、見えるようになる)。
   「不意打ち」:不意打ちが成功した攻撃では、相手の装甲値を無視して攻撃でき、命中判定に+6のボーナスを得て、ダメージが2倍となる。 攻撃された当人は、一切のカウンター・タイミングの宣言ができない(他の者が宣言するのは通常通りとなる)。 
   「ディスペル・エビルへの惰弱性」:インヴィジブルストーカーは「ディスペルエビル」に対して極度によわく、自動的に送還されてしまう。

○アンチマジックシェル R=- D=達成値ラウンド E=使い手のみ
            M=49 A=22
『ベイオース・イーシオン=ヴァロウ 太古よりかわされし盟約に基づき命じる、聖霊よ、我が盾となりたまえ』
 この呪文は使い手を完全に包む結界を生み出し、絶対魔法防御を得る事ができる。
 この呪文が成功すれば、使い手は効果時間中、いかなる呪文の影響も受けない。
 ただし、使い手自身も、いかなる呪文も使用できない為、諸刃の剣となりえる。
 この「アンチマジックシェル」を打ち破る人界の呪文は現在存在しない。

○ムーブアース R=- D=- E=土の地面 M=51 A=28
『ラグラス・グ=ギィドム 地を地たらしめんとする、大いなる者よ、我が願いを聞き届けたまえ』
 この呪文はいくつかのバリエーションがある。
 1つ目は、純粋に地形を変えてしまう事で、一辺が達成値÷3mの、上に構造物が乗っていない地面を、達成値mまで、盛り上げたり、陥没させたりできる。
 この変化は非常に緩やかで、達成値時間かけて変化するため、これにより、範囲外の地面になんらかの影響を与える事はない。
 範囲内の地面の上に、城、塔、街などがあった場合自動的に失敗する(地下に建造物がある場合でも、そこまで陥没して、呪文は終了する)。
 2つ目は攻撃呪文としての利用法で、「R=10m D=瞬間 E=4㎥」となり、剥き出しの地面でしか使用できないが、範囲内の地面から無数の槍をうちだし、任意の全ての対象に達成値ポイントのダメージを与える。
 このダメージは、耐久抵抗で半分にする事ができる。
 3つ目はカウンター・タイミングで、接近戦でのダメージ確定前に使用を宣言するもので、「R=8m D=瞬間 E=対象1体」となり、対象の前に土の壁が出現する。
 この壁は達成値×3ポイントのHPをもっており、攻撃はこの壁にはばまれて軽減される事になるが、この方法では、「1」による呪文の自動的失敗がなく、クリティカルもファンブルも発生しない。
 その代わりに、この壁が消えた瞬間(効果時間が「瞬間」なので、軽減すれば、すぐに消える)に、この壁の受けたダメージ÷3(切り捨て)のHPをすぐさま支払わなくてはならず、これにはあらゆる軽減効果は発揮されない。

○シンボル R=接触 D=永久 E=下記 M=52 A=20
『リ=フォバム・グライアント 光なくして影生まん、万物にやどる力よ、我が意をくみて、形となせ』
 この呪文は魔術師の知識の結晶とも言える、強力な魔力文字(ルーン)による印章(シンボル)を作り出す。
 このシンボルは6種類あり、使い手は呪文を唱える時に1つを選択する。
 作り出されたシンボルは物体(ドアや壁等)の上に貼り付けてもよいし、空中描いてもよいが、一度作り出したシンボルは動かす事ができない(動く物体に貼り付けても、シンボルはその場にとどまってしまう)。
 使い手以外の生物がシンボルの上や中を通り過ぎたり、シンボルが描かれた物体に接触したり、もしくは(愚かにも)ルーンを読もうとした場合、シンボルは直ちにその効果を発揮する。
 この効果に対しては精神チェックによる抵抗判定ができるが、この呪文はMEを+10持っている。
 全てのシンボルは単純な記号や印のように見える。
デス:抵抗に失敗した、耐久値75以下の生物は死亡する。76以上でも、耐久値は0となる。 
   抵抗に成功したなら、なにも効果は発揮されない。
ディスコード:抵抗に失敗した者は、まわりにいる味方を無作為に攻撃しはじめる(攻撃方法は通常攻撃のみ)。
       味方が存在しないのならば、混乱状態となり、自発的行動一切とれなくなる。
       この効果は「ディスペルマジック」系の呪文によって破られるまで継続する(つくり発見されなければ、そのまま餓死してしまう)。
       抵抗に成功したなら、なにも効果は発揮されない。
フィアー:抵抗に失敗した者は、通常の3倍の移動速度で、達成値ラウンドの間、シンボルよりできるだけ離れるように逃走する。
逃走しているラウンド-筋力チェックの達成値の差値ポイント、疲労によるダメージをうけ、この差値ポイント分の間、すべての判定の自動的失敗が「1」と「2」になる。
抵抗に成功したなら、なにも効果は発揮されない。
インサニティ:抵抗に失敗した者は発狂し、まるで胎児のようにまるまった姿勢をとり続け、外界の出来事に気付かなくなる。
動かされる事に逆らう事はないが、自発的行動は一切とれず(歩く事も立つ事も)、ひとりきりになると、また胎児の姿勢をとり続けようとする。
これはディスペルされるまで永遠で、抵抗に成功したなら、何も効果は発揮されない。
スリープ:抵抗に失敗した者は眠りに落ち、ディスペル系の呪文によって破られるまで、眠りに落ちた状態のまま、永遠に生きつづける。
抵抗に成功したなら、何も効果は発揮されない。
ガーディアン:抵抗に失敗した者1人につき3体のルーンガーディアンが出現し、攻撃してくる。
       このガーディアンは、それ以降、対象がどこへ行こうとも、倒されるまで追跡を続けて、抹殺しようと執拗に追いつづける。
抵抗に成功したなら、なにも出現しない。
ガーディアンの能力は以下の通りである
 <正体不明:ルーン・ガーディアン>
武勇=達成値+30 敏捷=達成値+25 精神=達成値+30 器用=達成値 
筋力=達成値+35 観察=達成値+30 魅力=達成値   対応値=達成値÷2
AT=爪2/牙(5D6+達成値÷4/D×6+達成値÷3) 装甲=達成値÷2
耐久=達成値+40(HP=達成値×1.5)
SP=☆シーインヴィシブル:透明化している存在を普通に見れる
   ◎リジェネレイトエキス(30):30点の回復
◎サーモコトロール(15):武勇か敏捷を+15するか、HPを23点回復させる。
   △ライトクロー:装甲値を10点まで無視してダメージを与える。

○ストーントゥフレッシュ R=6m D=永久 E=対象1体 M=52 A=18
『ズァドン=ゲルド・エウロー 冷たき者に血肉を与えよ、温かき者より血肉を奪え』
 この呪文は石化された者をもとの状態に戻す事ができる。
 この呪文はあくまでなんらかの効果によって石化されているものをもとに戻すのみで、石それ自体にかけても肉に変化するわけではない(というより、呪文として効果が発揮されない)。
 この呪文は逆呪文としても効果を発揮でき、その場合の「フレッシュトゥストーン」は、1体の生物を、その全ての装備ごと石に変えてしまう。
 抵抗に成功する事でこの効果を無視できる。
 また、この呪文は「R=2m D=達成値÷10ラウンド E=対象1体」として、対象が抵抗に失敗したなら、対象の装甲値を効果時間の間、達成値÷2だけ下げてしまう。

○リバースグラビティ R=10m D=瞬間 E=8㎥ M=53 A=21
『バイン=エウロー・グライアント 全てに宿りし見えざる力よ、しばしその任を解きて、我が声に答えよ』
 この呪文は、6立方メートルの空間内にいる全ての生物、固定されていない物品に効果を発揮し、通常の重力とは反対の方向に達成値÷9m落下させる。
 これについては抵抗の余地はなく、天井や、他の障害物に衝突したものは、落下した1mにつき、1D6のダメージを受ける。
 この効果は一瞬であり、効果時間が終了すれば重力は元に戻る、つまり、上に落下した全てのものは、本来の場所に再び落下し、さらになるダメージをうける事になる。
 このダメージについても1mにつき1D6だが、こちらは達成値を目標に、耐久チェックによる抵抗に成功すれば半分にできる。
 ただし、飛行能力をもっているものは、重力の変化に対応しづらいため、抵抗判定はできない。
 なお、この呪文はその性質上、対魔法抵抗力の効果を受ける事はない。
 (例:あるマジックユーザーが高さ4mの部屋で、近づいてくるモンスターの一団にこの呪文をかけたとすると、モンスターは天井に「落下」して4D6(抵抗不可)のダメージを受け、さらに床に「落下」する事で4D6(抵抗に成功する事で半分にできる)のダメージを受ける)。
 また、この呪文を「高速詠唱」で使用する場合、「R=4m D=瞬間 E=対象1体」として、ダメージ確定後のカウンター・タイミングで使用を宣言でき、対象に与えられるはずの物理的ダメージを達成値×1.2ポイント軽減できる。


○スタチュー R=- D=達成値×2ターン E=使い手のみ M=55 A=32
『リ・ズァドン=ゲルド 地より生まれよ、土よりいでよ、古の契約に基づき、我が盾となれ』
 この呪文により、使い手は身につけている全ての非生命の装備と共に、自身を石像に変えることができ、また戻る事もできる。
 この変身(生身から石像へ、石像から生身へ)は、呪文の効果時間の間、最大で1ターンに1回の頻度でフリータイミング宣言として行う事ができる。
 使い手は石像の姿でいる時には、他の魔術師用呪文を唱える事ことができる。
 この呪文は石化の効果に対して耐性を発揮する訳ではないが、使い手は石化されても、次のラウンドのフリータイミング宣言で石像から生身にもどると宣言すれば、通常の姿にもどる事ができ、この段階で石化の効果は終了したものとして扱う事ができる。
 石像の姿でいる間、使い手の敏捷値は「1」として扱われ、移動する事もできないが、物理的ダメージについては、「20」点常に減少でき、呪文と技に関しては達成値÷2だけ、ダメージを常に減少させる事ができる(能力については特に減少効果が発生しない点に注意する)。
 使い手は石像でいる間は、火や冷気(通常、魔法を問わない)、通常の武器(肉体能力によるものは無理)からのダメージを受けず、呼吸する必要がない為、ガスによる攻撃、窒息による効果も一切ダメージを受ける事はない(それでも、衝撃や電撃、呪詛などについては通常とおりになっている点に値優位する)。

○テレポート R=接触 D=瞬間 E=対象1体 M=58 A=30
『ヤグリス=ディオン リ・フェイ 時を鍵とし、門よ開け。彼方へと続く道となれ』
 この呪文は、使い手か、他の呪文の効果を望む生物1体(望まない者には使用できない)を、瞬時にして同じ次元の世界の地上で、他の物体がすでに占有していない目的地へと運ぶ事ができる。
 呪文の対象となった者は、全ての装備とともに、目的地へと到着する事ができる。
 ただし、この目的地の空間座標として設定される地点(あくまで「設定される地点」であり、下記のように結果として他の物体が占有している地点になる場合や、空中になる場合はありえる)には他の物体が占有していてはならないし、それが空中であってもいけない。
 テレポーターが安全に到着できるか否かは、呪文の使い手が、目的地点について、いかに詳しく知っているかにかかっている。
 なお、固体のなかにテレポートした生物はただちに死んでしまう。

           目的地に関する知識          結果
  おぼろげな知識 大体の知識 正確な知識  
    0~30     0~20     0~5     低すぎる
   31~50     21~40    6~10    高すぎる
    51以上     40以上     11以上    成功

「おぼろげな知識」とは、使い手が目的地に1~2回は行った事があるか、魔法的手段(クリスタルボール、あるいはウィザードアイの呪文など)によって、その場所を心に描いている状態の事をさす。
「大体の知識」とは、使い手が目的地を何度も訪れた事があり、かつ一ヶ月以内にも訪れている場所、もしくは、目的地を魔法的手段により、最低でも一年間ずっと研究していた状態の事をさす。
「正確な知識」とは、使い手が目的地について細かく理解しており、頻繁に通っており、かつ一週間以内にも訪れている場所の事をさす。
各テレポートについて、上記のように3つの条件のうちいずれであるかマスターに確認したあと、呪文の達成値をもとめ、上記表をもとに成功の目標値以上であれば、なにも問題なくテレポートは成功する。
しかしながら結果が「高すぎる」場合は、中空に出現してしまい、その者は2D6×10m落下し1mにつき1D6点のダメージをうける(テレポートアウト時には一時的な朦朧状態な為、飛行能力があるものでも、この落下ダメージはさけられない)。
「低すぎる」場合は、1D6×3m地下に出現してしまい、その地点が固体の存在しない、ひらけた空間(洞窟、地下道など)でない限り、その者は死亡する。
さらに、この呪文は「R=- D=瞬間 E=使い手のみ」とする事で「トレース」の呪文として使用でき、使い手より10m以内で、他の次元跳躍呪文が使用された時にカウンター・タイミングで使用を宣言でき、自身の達成値+8が、その次元跳躍呪文の達成値以上であったなら、その目的地を完全に補足でき、さらに、使い手が望むならば、自身をまったく同じ場所にテレポートさせる事ができる。

○プリズマティックウォール R=10m D=6ターン E=壁1つ M=60 A=25
『ミョルド=ボレイアス 力なせ、死に満ちよ、闇を生みし帳(とばり)よ、生を拒みて立ち上がれ』
 この呪文は、プリズムを通した光のような、輝く複数の色のバリアーをつくりだす。
 この壁の全体の厚さは60cmであり(一色につき6cmの厚さ)、色と色の間は3cmである。
 この呪文は使い手より10m以内の場所に、縦横の長さの合計が達成値mでうるような壁をつくりだせるが、すでに固体が占有している空間には出す事ができない。
 この壁は、出現してしまえば、移動する事など出来ないが、使い手本人は、望むアイテムを身につけたまま、自由に壁を通って行き来できる。
 しかしながら、他の全ての生物や物体は「プリズマティクウォール」をとおり抜けたり接触したりすると、最初に接触した色から、順番に魔法の効果を受ける。
 「ウィッシュ」の呪文は3色まで、「ディスペル」系の呪文は、1色を除去する事ができる。
 「プリズマティックウォール」を突破するには、後述の魔法の対抗手段を正しい順序で実行してゆかなければならない。
 これに成功すると、それぞれの対抗主題に対応する色の壁の部分が消える。
 参考までに、生物がなんの対策もせずに「プリズマティックウォール」に突入すると、最初の3色によって84ダメージを受け(抵抗の余地はない)、次の4色分の壁の為に、4回の抵抗判定をしなければならず、これ結果生き残った生物は「プリズマティックウォール」を通り抜ける事ができるが、なんらかの理由により、再び戻って通り抜けようとするなら、逆の順番で、再び7つの色の壁を通り抜けなくてはならない。
 「プリズマティツクウォール」の各色の効果は以下の通りであり、色の順番は常に同じである(これは、壁出現時には、紫の面が常に使い手側になる事を意味する)。

 赤:全ての射程をもった呪文をブロックする。
通過するものに、12ポイントのダメージを与える(抵抗不可、擬似HP無効)。
   魔法の冷気(冷凍系のダメージ呪文)によって消滅する。
 オレンジ:全ての通常の飛び道具をブロックする。
      通過するものに、24ポイントのダメージを与える(抵抗不可、擬似HP無効)。
      魔法の雷撃(雷撃系のダメージ呪文)によって消滅する。
 黄:すべてのブレスウェポンの効果をブロックする。
   通過するものに、48ポイントのダメージを与える(抵抗不可、擬似HP無効)。
   射程を持ったダメージ系呪文(「マジックミサイル」など)によって消滅する。
 緑:全てのデテクト系呪文およびアイテム(クリスタルボール等)の効果をブロックする。
   通過するものは、抵抗判定に成功しないと、毒により死亡する。
   攻撃系エンチャント(「ストライキング」など)により消滅する。
 青:すべての毒、ガス、ゲイズアタックをブロックする。
   通過するものは、抵抗判定に成功しないと、石化する。
   防御系エンチャント(「マジックアーマー」など)により消滅する。
 藍:モンスターのあらゆる特殊能力をブロックする。
   通過するものは、抵抗判定に成功しないと、「ゲイト」によって、アウタープレーンの適当な場所に送られてしまい、おそらく永久に帰ってこれない。
   ディスペル系の呪文により消滅する。
 紫:すべてのタイプの魔法をブロックする。
   通過するものは、抵抗判定に成功しないと、意識を失い発狂(「シンボル」のインサニティと同様の効果として扱う)してしまう。
   ライトなどの明かりの呪文系により消滅する。

 なお、蛇足ながら「プリズマティックウォール」は視線を遮る。

○イミュニティ R=- D=達成値ラウンド E=使い手のみ M=61 A=25
『リ・アルド・エウロー=ヴァロウ 眠りし未知なる力よ、我が意思に集いて、その真価を示せ』
 この呪文の影響下である限り、使い手は達成値25以下の全ての系統の呪文に対する完全な耐性をえる。
 26以上の達成値の呪文についても、この呪文の達成値÷4のボーナスを得て抵抗判定ができ、ダメージ型呪文の場合、1/2の効果しかうけず、抵抗により半分になる場合には、抵抗に成功すれば、1/4にできる。
 さらに、全ての飛び道具(通常および、魔法の効果をうけたもの)と、通常及び銀の武器からの攻撃に対する完全な耐性もち、魔法が付与された接近戦武器からのダメージについても1/2にできる。
 さらに、モンスターのフリータイミング宣言における、能力によるダメージ強化、またはダメージ効果についても1/2にする事ができる(強化部分のみを1/2にできる)。
 ただし、爪、拳、ブレイスウェポンや、他の肉体能力によるダメージについては、通常通りの処理となる。
 呪文の効果時間内に、使い手はフリータイミングに一時的にこの呪文の効果を自らオフにする事もできる(回復呪文が欲しい時などに有効でしょう)。
 オフになっている時には、フリータイミングで再びオンにする事もできる。
 ただ、オフになっている間については、この呪文はかかっていないのと同じ扱いとなって、武器によるダメージなど、通常通りの処理となる(エンチャントされている事実は変わらない為、ディスペルなどの対象にもなる)。

○メテオスォーム R=100m D=瞬間 E=下記 M=65 A=36
『ディオン=ヤグリス メルディ・ダイオロス 天を引き裂き、我が声に答えよ、汝が姿もて、破壊なす力となれ』
 この呪文は、達成値÷7個の流星をつくりだし、使い手が指定した地面へと落下させる隕石落としの呪文である。
 それぞれの流星は、範囲内の別々の目標に向ける事ができるが、1体の生物には、1つの流星しか向ける事はできない(1ヘクスに2つ以上落とせないと考えるとよいでしょう)。
 それぞれの流星は目標に激突し、それからファイヤーボールなどのように爆発する。
 この爆発は、落下地点より半径4m以内のもの全てに影響を与える。
 流星は、それぞれ激突時に6D6+達成値÷4のダメージを与え(ヘクス内すべてに与えると解釈すると良いでしょう)、このダメージについては抵抗判定はできない。
 そして、爆発によって、4D6+達成値÷3のダメージを与える(このダメージについては精神抵抗により半分にできます)。
 流星は決して目標を外さない。
 なお、この呪文はその性質上、対魔法抵抗力等が使用できない。

○ゲイト  R=10m D=下記 E=下記 M=80 A=40
『リ=フォバム ディオン=ザイン 鍵の守護者と門の守護者にたてまつる。古の契約を基に、我が意志に答えたまえ』
 この呪文を唱える際、使い手は1つの目標名をあげなくてはならない。
 イセリアル・プレーン、エレメンタル・プレーンの1つ、もしくは、1つのアウター・プレーン(アウター・プレーンの場合は、そのプレーンの住人の名もあげなくてはならない。 これは普通、そのアウター・プレーンの支配者たるイモータルの名となる)である。
 これらのプレーンについてはマスターに確認をとる事ができ、その実在するプレーンへの、直接の通路が開く事になる。
 アウター・プレーンへのポータル(門)は、不安的な為、1ターンしか開けておく事ができない。
 一方、他のプレーンへのポータルは、達成値×5時間の間、開けてられるが、毎ターン、10パーセントの確立で、そのプレーンのモンスターがポータルを通過してさまよい出てきてしまう。
 使い手は1ターンの間精神集中する事で、自分で生み出したポータルを閉じる事ができる。
 こうして生み出されたポータルによるゲイトを通じて他のプレーンに移動するには、ワームホールを通過しなくてはならない(マスターは適時ワームホールは簡易ダンジョンのように設定しても良いし、何事も無くキャラクターを通過させてもよい)。
 「ウィッシュ」によって、このポータルは永久化する事ができる。
 アウター・プレーンとの接触は危険な行為であり、他のプレーンと異なり、ポータルを開いて自身が向こうに行くのではなく、接触しようとするイモータルが、そのポータルを媒介にして思考的接触をもってくるもので、それでも望みのイモータルと接触できる確立は95パーセントであり、5パーセントの確立で、邪悪かつ醜悪な、破壊そのものの思考がポータルより流れ出し、周囲の世界そのものを歪め、さながら地獄のごとき様相に変容させてしまい、巨大な力を持った(ランク10くらいが妥当です)歪んだ魔獣が複数あらわれてすべてを破壊し始める。
 イモータルと無事接触できたとしても、使い手がイモータルと接触するに値する、十分な理由を持っていない場合、その存在は使い手を殺してしまう。
 ごくまれに、その理由が使い手にとってこのうえなく重要なものであり、加えてその存在の興味をかきたてるものであれば、その存在は短い間、実際に協力してくれ、質問に答えてくれる。
 この呪文は「R=10m D=下記 E=対象の「門」1つ」として、逆呪文「クローズゲイト」として使用する事もできる。
 この呪文はすでに存在しているポータル、またはゲイト(イモータルには影響を与えられない)を閉ざす事に用いる事ができ、その「門」の達成値を使い手の達成値(この場合自動的失敗はない)が超える事ができれば、「門」は閉ざされる。

○ウィッシュ R=下記 D=下記 E=下記 M=90 A=46
『リ=グ・アルド=ザイン 天地分ける者よ、光と闇を同時に見る者よ、生と死を司る者よ、我が○○が最初の言葉にて願う要求に答えたまえ』
 この呪文こそが魔術における究極のもので、文字通り、使い手の願いそのものをかなえる事ができる。
 「ウィッシュ」の呪文をつかうには80以上の知力値が必要となる。
 この呪文を使うにあたってプレイヤーは、キャラクターが行う「願い」を表記し、明確にしなければならない(これは「ウィッシュの表記」として紙などにペンで書き記す)。
 「ウィッシュ」の効果を決めるにあたって、マスターは気前が良すぎてもいけないし、物惜しみしすぎるようでもいけない。
 ゲームバランスの維持に努めつつ判断しなくてはならず、その為に以前は無理だと答えた「ウィッシュ」の効果が成立したり、逆に成立したものが今回は無理になったりする事はおおいに有り得るもので、プレイヤーは一切の意見をしてはならない。
 マスターはプレイヤーの「ウィッシュの表記」が利己的であったり、シナリオ、またはキャンペーンのバランスを崩すような場合、その旨を説明し、「ウィッシュ」の効果を拒否できる。
 「ウィッシュ」はキャラクターの「願い」である為、経験値や経験レベル、能力値を得るのに使用する事はできない(あなたは自分の経験値の数字を答えられるだろうか?経験がほしいのなら、次のシナリオの導入が紹介されるだけである)。
 どのような手段であれ、他の生物に害をなすのに「ウィッシュ」が使用された場合、その対象は精神チェックによる抵抗判定をする事ができ、抵抗に成功したなら、その害は使い手がうける事になる。
 「ウィッシュ」によって宝を望んだ場合、500000Spまでは得られる事にしてもよいが、1Spにつき、1経験値を使い手は失うものとする。
 「ウィッシュ」は短期間の間、マジックアイテムを使う事を求めるのに適しているとも言える。
 この手段によって得られるマジックアイテムは何処か、または偉大なる誰か、から借りてこられるものであり、造りだされるわけではない。
 マスターはシナリオの演出としてアーティファクト(神々の遺産)的な強力なマジックアイテムの使用をキャラクターに認めてもよい。
 通常は+8(または+8D6)までのボーナス修正のマジックアイテムを1ターンから長くとも6ターンくらいの間、使う事ができる。
 「ウィッシュ」はまた、わずかながら過去に干渉する事ができ、数日以内の出来事に限られるが、敗れた戦いがいまだ未決着になったり、被害がより程度の低いものにする事もできるが、有り得なかった可能性を克服する事はできない。
また、干渉としては、死は死の一歩手前で生存に変える事ができ、永久的な損失は、一時的なものにする事もできる。
 こういった効果の場合、マスターはプレイヤーと十分相談し、どの程度が干渉の限界で、どこで限界を超えそうかをアドバイスの上、「ウィッシュの表記」を行わせる事。
 ある効果が「ウィッシュ」によっても変えられない、と説明されている場合、その記述はここでの説明全てに優先される。
 しかしながら、1人、または1つの「ウィッシュ」では不可能な場合でも、複数の「ウィッシュ」を唱えたなら成功する事にしてもよい。
 これらの判断や基準は、完全にマスターの一存によって決定される。